Harvest Guitarsの植松です。
前回に引き続き、アコースティックブランド徹底分析番外編!ということで、新しく入荷いたしましたGIBSON / J-45 ADJ 1960年 をご紹介いたしましょう。
ぜひ最後までお楽しみ下さい!
徹底分析シリーズブログはこちらからご覧いただけます。
【御茶ノ水本店ハーベストギターズ】アコースティックギターの大定番「Gibson」を徹底分析!【アコースティックブランド徹底分析#1】
【御茶ノ水本店ハーベストギターズ】ISHIBASHI Made to Measure 1957 SJ-200 Double Pickguard Murphy Lab を徹底分析!【アコースティックブランド徹底分析番外編#1.1】
・目次
- Gibson/1960年代仕様
- GIBSON / J-45 ADJ 1960年
- 最後に

・Gibson/1960年代仕様
Gibson1960年代のアコースティックギター。
それは、フォークギターブームの絶頂期に作られたギターで、代表的な仕様は、アジャスタブルサドル、1965年に登場したナローネックが挙げられます。
ボディカラーは、50年代のBrown sunburstに代わりCherry sunburstのモデルが中心。
今でも多くリイシューモデルとして出される、1960年代モデルは、非常に人気が高く、オリジナルともなるとかなり数が限られてきます。
そんな貴重な一本が、今回待望の入荷。詳細に迫っていきましょう。
・GIBSON / J-45 ADJ 1960年
さて、今回ご紹介する一本は、1960年製J-45、アジャスタブルサドル仕様のモデル。
ファクトリーオーダーコードR5097から1960年製と思われます。


製造から60年以上経過したこの一本。
ボディからネックまでびっしりと詰まったウェザーチェックや打痕、塗装欠け、擦り傷は、まるでこのギターの歴史を表しているかのようです。
ボディカラーも、もともとCherry sunburstカラーであったものが、経年変化により、周りが黒々としたお色に。
本機ならではの風格を漂わせており、見るたびに圧倒されるほど。


ボディ材には、トップスプルース、サイドバックマホガニーの王道スペック。
搭載されているアジャスタブルサドル(ハカランダ)は、セラミック製。
J-45と言えば、、、連想されるような、歯切れのあるジャキジャキとした音はもちろんのこと、1音1音に対する分離感、レスポンスの良さは、
これが60年製のJ-45か!と納得させられるようなサウンドをしております。
ややトップの膨らみがございますが、演奏性に支障はない程度。
ピックガードの浮き、ピックアップ取り付け跡あり。1弦側のピックガード付近のTOP板に割れが見られますが、木材パッチでリペアが施されています。
全体的にサンディングがなされた跡があります。サイド板内側に金属のフックが取り付けられており、エンドピンは非純正品。


マホガニーネック、そして指板は、ブラジリアンローズウッド、すなわちハカランダが使用されております。
60年代特有の薄めネックシェイプは、少し控えめなサウンドと言われていますが、こちらの一本に関しては微塵もそんなことを感じさせない、
大胆でパワフルな印象。
長年使われているためか、肌なじみも良くしっくり来るような握り心地をしております。
ネックはややねじれが見られるものの、年代を考えると、まずまずコンディション。
フレットが交換されているため、当分リフレットの必要性はございません。ネックにオーバーラッカーが施されたことが見受けられます。


金色ヘッドロゴ、3連式クルーソンペグは、60年代によく見られる仕様。
所々塗装欠けや、金属部分のサビ、くすみが見受けられ、雰囲気を醸し出すのに一役かっております。


56年あたりから見られる、べっ甲柄のラージピックガード。
サウンドホール周りのキズは、これこそ至極のヴィンテージ品であることを感じさせます。
・最後に
お楽しみいただけましたでしょうか。
歴史的にも非常に貴重なこの一本。ぜひお早めにご検討下さいませ!
それでは良いギターライフを!
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