Harvest Guitarsの植松です。
今回は、ギターの新たな形とも言える、Fenderのアコスタソニックの特集となります!
是非最後までお楽しみください!
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【御茶ノ水本店ハーベストギターズ】エレアコの革命児「MATON」とはいかに!
- Fender【アコスタソニック】とは
- テレキャスターシェイプの2本をご紹介!
- 最後に

・Fender「アコスタソニック」とは
アコスタソニックとは、エレキギターとアコースティックギターが融合した、今までにない、全く新しいギターと言えるでしょう。
通常のエレアコとは異なり、ボディシェイプにテレキャスターやジャズマスター等、エレキギターのシェイプを採用していることはもちろんのこと、
エレキギターとアコースティックギターのサウンドをミックスすることも可能に!
他のギターでは出すことのできない、唯一無二のサウンドが1番の特徴となっております。
大まかにメキシコ製と、本国アメリカ製の2つがラインナップとなっており、それぞれ仕様が異なっております。
今回は、テレキャスターとジャズマスターシェイプの2本を題材に、説明いたしましょう。
・Fender / Acoustasonic Player Jazzmaster Rosewood Fingerboard 2-Color Sunburst フェンダー【S/N MXA2300100】【御茶ノ水HARVEST_GUITARS】

はじめにご紹介する一本は、ジャズマスターシェイプのAcoustasonic Player Jazzmaster Rosewood Fingerboard 2-Color Sunburstとなります。
前述したうちの一つである、メキシコ製のラインナップモデルで、メキシコ・エンセナーダ工場製造となっております。
では、スペックのご紹介からいたしましょう。
ボディ材には、シトカスプルース単板トップに、トップ際からバックにかけてマホガニーを採用。
マホガニーネックにローズウッド指板。ボディ、ネック共にサテン仕上げを施されております。
薄めのCシェイププロファイルに、フラットな12ラジアス指板。ナット幅は42.86mmとかなり握りやすい形状。
ボディに薄めのコンター加工が施されているため、まるでエレキギターと思わせるようなフィット感が特徴的です。
さて、軽いスペックを説明いたしましたが、何と言っても肝は、アコスタソニックの1番の特徴でもあるサウンドバリエーション。
こちらの謎を解き明かしていきましよう。
ピック・アップには、フェンダーとFISHMANが共同開発した、Fender Acoustasonic NoiselessとFishman Under-Saddle Transducerを搭載。
これにより、アコギとエレキの音出すことはもちろん、3WAY仕様のため、それぞれの音をブレンドすることも可能に!
ジャズマスターシェイプは、エレキ側ピックアップに、ショーバッカーと呼ばれるハムバッカーを模したピックアップを採用しているため、
テレキャスターシェイプと比べて、太く温かみのあるサウンドが特徴的です。
次にノブについて。
通常ジャズマスターは、ボリュームとトーンノブの2つが一般的でありますが、アコスタソニックは、トーンノブがブレンドノブに入れ替わっており、
それぞれ、ブレンドAとBを使い分けれるようになっております。
これにより、合計6種類のサウンドを使い分けることができるため、このような幅広いサウンドバリエーションが可能になったと言えるでしょう。
ポジション/ブレンド | A | B |
1(リアポジション) | N4 Noiseless Clean | N4 Noiseless Distortion |
2(リア&フロントミックスポジション) | Lo-Fi PiezoClean | Lo-Fi Piezo Crunch |
3(フロントポジション) | Mahogany Small Body Short Scale | Rosewood Dreadnought |
(表)ポジション、ブレンドの組み合わせ。
ポジション1,2,3は順にエレキ、ミックス、アコギのサウンド。ブレンドA,Bは、Aがクリーン寄り、Bが歪み寄り。




どのポジションやブレンドの組み合わせにしても、非常にいいサウンドを奏でてくれる一本。
クリーンサウンドにおける違和感の無さ、アコギのブレンドを変えたことによるサウンドの変化はもちろん、
ミックスポジションにおける、他にはない唯一無二のサウンドが一番の特徴となっております。
特に、ブレンドBにした際のクランチサウンドが、エレキ感がありつつも、アコギのウッディでリッチ感のある特性とマッチしたサウンドは、
何かギターにおける音楽作りの新しい可能性を広げてくれるような、そんな事を考えさせてくれるような気がします。
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2本目にご紹介するのは、テレキャスターシェイプのAcoustasonic Telecaster All-Mahoganyとなります。
こちらは、本国カリフォルニアのコロナ工場で作られた、アメリカ製モデル。
メキシコ製と異なる点は、大まかに4点ほどあり、指板と電源、セレクター、ピックアップが挙げられます。
表にしてご覧いただきましょう。
製造国/仕様の違い | 1指板 | 2電源 | 3セレクター | 4ピックアップ |
1アメリカ製 | エボニー | 充電式内蔵バッテリー | 5-way | Fishmanアンダーサドルトランスデューサー、Fishman Acoustasonicエンハンサー、Fender Acoustasonic Noiselessピックアップ |
2メキシコ製 | ローズウッド | 9V電池駆動 | 3-way | Fishmanアンダーサドルトランスデューサー、Fender Acoustasonic Noiselessピックアップ |
(補足)アメリカ製のみ、ストラトキャスターシェイプモデルあり。
さて、仕様の違いを説明したところで、スペックのご紹介をしていきましょう。
ボディ材、ネック材すべてにマホガニーを使用した、オールマホガニーモデル。(ボディトップは単板)指板には、貴重なエボニー材をしております。
メキシコ製同様、ボディ、ネック共にサテン仕上げ、薄めのCシェイププロファイルに、フラットな12ラジアス指板、ナット幅42.86mm採用。
コンター加工ももちろん施されております!
アメリカ製の一番の特色は、メキシコ製の6種類を上回る、10種類のサウンドバリエーション!
ピックアップには、メキシコ製の2種類と、内部に、Fishman Acoustasonicエンハンサーを搭載。
これにより、ボディを叩くような、パーカッションプレイも可能になっております!
ポジション/ブレンド | A | B |
1(リアポジション) | Fender Electric Fat/Semi Clean | Fender Electric Dirty |
2(リア&センターミックスポジション) | Engelman Spruce/Rosewood Dreadnought | Fender Electric Clean |
3(センターポジション) | Sitka Spruce/ Rosewood Auditorium | ボディ内部エンハンサーブレンド |
4(フロント&センターポジション) | Sitka Spruce/Walnut small Body Short Scale | Sitka Spruce/mahogany Americana Dreadnought |
5(フロントポジション) | Sitka Spruce/mahogany Dreadnought | Sitka Spruce/Rosewood Concert With Slotted Headstock |
(表)ポジション、ブレンドの組み合わせ。
3(センターポジション)とブレンドBの組み合わせで、パーカッションプレイが可能。




メキシコ製と比べて、かなり音色に幅が増えたこの一本。
リアポジションにおける、カッティングのようなジャキジャキとしたプレイはもちろんのこと、
ポジションBへ変更した際には、リードプレイにも多用することができ、
まるでエレキギターと思わせるサウンドが特徴的です。
アコスタ1番の特徴でもある、エレキとアコギのミックスサウンド。
メキシコ製の追随を許さず、指板に使われているエボニー材の影響もあって、ローズウッド指板とはまた違った、音の立ち上がりの良さは、アメリカ製独特の特徴と言えるでしょう。
アメリカ製を弾いて、1番感じた点。
それは、ブレンドやポジションを変更した際の、木材の変化が、しっかりサウンドへと反映されているという点にあります。
フロント&センターポジションのブレンドAにした際には、ウォルナットの特性でもある、ミドルとハイの主張が強い、明瞭なサウンドへと変化。
反対にブレンドBにすると、マホガニー独特の甘みのある、温かいサウンドに!
サイズ感の変化も顕著で、特にドレッドノート特有のサウンドのレンジ感というか、
サウンドへのこだわりが、しっかり現れていて、Fenderアメリカ製の技術力の高さを感じます。
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・最後に
お楽しみいただけましたでしょうか!
Fenderのアコスタソニックに対するこだわりを、感じられたかと思います。
アコスタでしか出せない、唯一無二のサウンドをぜひ体感してみて下さい!
それでは良いギターライフを!
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