皆様こんにちは!御茶ノ水本店 ベースフロア担当の臼井でございます!
これを書いている本日は生憎の雨模様。おかげで本日の甲子園大会は順延…毎日欠かさずチェックしている私としては物足りない一日になってしまっていました。皆様はいかがお過ごしでしょうか!
先日1966年モデルのカスタムショップをご紹介いたしましたが、今回はまさかまさか!モデルとなった1966年製の1本が衝撃入荷です!

¥1,980,000
さて、1966年とはFender史においていわゆる変遷期ど真ん中にあたります。CBSに買収された次年度、主にデザインにおいて様々な変更点があった年代ですね。ざっくりと紹介していきます。
まず特徴的なのはペグでしょう。従来のクローバーペグからパドルペグと呼ばれる丸型のペグへと変更になりました。こちらはその形状からロリポップ(いわゆるペロペロキャンディです)なんて呼ばれたりもします。こちらのパドルペグが採用されたのは1965年後期からです。
そしてネックサイドにはバインディングと呼ばれるラインが入り、ポジションマークが丸型のドットタイプから四角いブロックタイプに変更されます。こちらの2点は反映まで少し間が空いた(バインディングは1965年後期~。ブロック・ポジションマークは1966年中期~。)のですが、その際ドット・ポジションマークなのにバインディングが施された通称「ドット・バインディング」が少しの期間生産されました。そもそもオリジナルで生産された本数が少なく、現代まで残っている個体となると尚更希少であり、マニアにとってたまらない仕様なんですね。
更に細かいところでいくとヘッドロゴのデカール、パテントナンバーでも見分けがつけられます。が、あまりにも難しすぎるので今回は割愛いいたします…。私自身も覚えきれていないので、これを期に勉強し直すこととします^^。本個体に関しては、1965年後期~1968年に使用されていたジャズ・ベース用トランジションロゴの5番目のバージョンです。
というわけで、総合するとこちらの個体は1966年中~後期に製造された個体であることがわかります。もちろん後ほどご紹介するデイトによって判断するのが確実ですが、こんな見分け方もあるんだよということでお楽しみ頂ければ!と思います。
ここからは本機の紹介です!


ボディ全体にガッツリと弾き込まれた痕跡が垣間見えるロマンあふれるルックス!これが刺さらないベーシストはなかなかいないでしょう…。塗装ハゲはもちろんのこと、木部が露出するほど削られたピックガード付近の傷が圧倒的な風格を醸し出しています!
そしてボディ裏も要注目!恐らくバックル痕によるものと思われますが、こちらも大きく木部が露出しています。近づいて見れば、前面よりもウェザーチェックがクッキリ見えるのも嬉しいポイントですね!
また全体的に色焼けが激しいのもポイントです。一見すれば2‐Color Sunburstにも見えるような色合いですが、ジョイントプレートやピックガードを外すと、元の66らしい黒い部分が狭めの鮮やかなサンバーストが垣間見えます。元のカラーに思いを馳せるのもまた一興ではないでしょうか!




ヘッドにもびっしりとウェザーチェックが見られます。またこの年代の象徴とも言えるパドルペグを搭載。3弦ペグが少し固めですが、現状プレイアビリティに影響はありません。
またナット付近に抉れが見られますが、こちらもプレイアビリティに影響はありません。


トーンポットは交換されています。デイトは「137833☓(「0」に見えますが判別不可)」となっており、83年製、CTS製造のモノであることが伺えます。ボリューム2つはハンダ等で隠れてしまっており判別不能ではございますが、「13」がかろうじて確認できますため、十中八九同時期のものと交換されているものと思われます。


ピックアップデイトは確認できませんでしたが、交換の跡が見られないこと、当時多用されていたグレイボビンが搭載されていることからオリジナルであると判断致しました。

フィンガーレスト用のネジも交換されています。

ネックデイトは「7AUG66A」。7は当時のジャズベースのアイテムコード。AUGは8月製であること。66は文字通り1966年製であること。Aは当時のナット幅をそれぞれ表しています。もしかしたら以前にも書いたかもしれませんが、個人的にはこの時期の表記が一番わかりやすくて助かりますね。
画像には写っていませんがフレットはかなり高さが残っており、十中八九交換されている…と思われます。しかしながらナットにバインディングが乗っており、リフレット、リナットがされています!とは断言できないのが現状です。ただフレットには当時採用されていた幅広タイプのものが使用されており、交換されていたとしても本当の意味での「ヴィンテージライク」を感じられると言ってもいいかもしれません。
さて本個体の最大の特徴はなんといってもその重量!実測3.78Kgとヴィンテージの中でも最軽量クラスとなっており、その取り回しは抜群!

サウンドにもその特徴が表れており、私達の想像するこれぞジャズベース!といったようなカラッとした音色をしています。もちろん「ミドルが薄くて圧が足りない!」なんてことはありません。軽めのフィンガリングでもファットに響く爽快感!「いつまでも弾いていたくなる楽器」とはこのような個体を指すのでしょうか…!
いかがでしたでしょうか!高騰が止まらない60年代、オリジナル度も比較的高めなプレイヤーズコンディションです!
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