皆様こんにちは!御茶ノ水本店 ベースフロア担当のウスイでございます!
バタバタしているうちにかなり久しぶりの投稿となってしまいました…気候は既に冬真っ盛りといったところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
本店ではフロア移転が完了し、ベースフロアは駅から1番遠いビルの3階から真ん中のビルの1階へ!個人的には階段の昇り降りが少なくなり、移動がかなり楽になりました(笑)。




搬入翌日の様子です!
ご覧の通りかなり様変わりしておりますので、ぜひ一度ご覧になっていただけますと嬉しいです!(搬入、かなり大変でした…)
さてここから本題です!今回ご紹介するのはこちら!
Fender Custom Shop / MBS 1962 Jazz Bass Heavy Relic by Paul Waller Dakota Red

¥1,150,000
Fender Custom Shopにおける「シニア・マスタービルダー」の一人、ポール・ウォーラー氏作の1962年モデルジャズベースです!
ポール・ウォーラー氏は2003年にFenderに入社後数々のマスタービルダーに師事し、入社から7年後の2010年にマスタービルダーへと昇格した実力派ビルダーです。彼が初めにギターを製作したのはわずか14歳の頃。通っていた高校の木工所での出来事でした。高校を卒業後は家具ショップ、ギターメーカーを渡り歩いた後、フェニックスの名門楽器制作学校Roberto-Venn School of Luthieryに入学し、2000年に卒業という経歴の持ち主です。
今回入荷したのは1962年モデルのジャズベースです。1962年といえばジャズベースが発売された1960年から採用されていた2Vol 2Toneのスタックノブが2Vol 1Toneの3ノブスタイルに変更になった年ですね。具体的には1962年代中盤あたりでの変更でした。
またローズウッド指板がスラブ貼りからラウンド貼りに変更されたのも同年、しかも同時期でした。
しかしながら上記の2点は若干時期がズレており、指板の貼り方の変更は3ノブスタイルへの変更よりほんの少しだけ後のこと。つまりほんの僅かな期間だけ「3ノブスタイル×スラブ貼り」というスタイルのジャズベースが市場に存在したということになります。1966年代中盤の「バインディング×ドットポジションマーク」に比べれば少々知名度は低めですが、こちらもバインディングドットと並ぶくらいマニア垂涎モノのレアスペックなんですね。今回入荷したモデルはそんな大変希少な3ノブスタイル×スラブ貼り指板を再現したモデルになります。
少々話は逸れますが、もし上述したような3ノブスタイル×スラブ貼りでフルオリジナルの1962年製が現存したとして、一体どのくらいの値がつくのでしょうか…。もしそれがカスタムカラーだったとしたら…。ロマンと夢も膨らみますが、金銭的にも膨らんでしまいます。まだまだ若輩者の私には到底手の届かない代物でしょうが、一度は拝見してみたいものですね(笑)。
また本来1963年に廃止になるブリッジーリアPU間のアース線も見られません。


Paul作(左)とJason Smith作(右)。どちらも1962年モデルですが、コントロールの構成が違いますね。

美しく締まったスラブ・フィンガーボード!


Paul作(左)とJason Smith作(右)。先述の通り同じ年代のモデルですが、アース線の有無が違います。
1962年は時期を問わずアース線が見られる年代なのですが、Paul作には見られません。カスタムオーダーでしょうか…?
そしてこちらの個体の最大の特徴はネックです!シェイプ自体は最もポピュラーな「60s J Bass U」ですが、ネックには通常通りのメイプルではなくローステッド加工されたメイプルネックを使用しています。
ローステッドメイプルはその名の通り熱処理を施されたメイプル材で、通常のメイプル材に主にネックの反りやねじれに対する強度、安定性の向上を狙いとした加工を施しています。またナチュラルな焼け感のあるルックスに加え、サウンドもよりクリアなものになる傾向にあります。そのため昨今ですとアクティブベースとの相性の良さに焦点を当てられていることが増えている印象ですね。SadowskyのMetro ExpressシリーズやMusicmanのStingRay Specialシリーズがそれに当たるでしょうか。
しかしながらこちらのローステッド加工にはむしろ「ネックが反りやすい」「打撃に弱く脆い」といった反対意見も見られます。もちろん個体差や環境の違いもありますし、従来のメイプルネックに比べればサンプル数もまだまだ少ないですから、断言はできません。そもそもサンプル数で言えばFender Custom Shop製のローステッドメイプルネックを採用した個体がやはり少ないでしょうから、正しい評価を下すにはまだまだ時間が必要そうです。
少なくとも今回ご紹介する本個体はねじれも見られず反りやすい特性も見られません。後述しますが実際のところキャラクターで言えば(もちろんネック以外にもキャラクターを決める要素はありますが)少々腰高でキレの良いものになっています。


焼け感のあるルックス。ヘッド裏には製作者であるPaulのサインが見られます。
全体の塗装にはFender Custom Shopおなじみのニトロセルロースラッカーを使用。Heavy Relic仕上げになっていますが、派手すぎない落ち着いた塗装の剥がし方となっております。
カラーリングはDakota Redをマッチングヘッドにて採用。全体的にマットでツヤ感のない仕上がりが最高にかっこいいですね!
Dakota Redは1960年代のカスタムカラーです。同社は他にもオリジナルカラーであるCandy Apple Redや1950年代後半登場のカスタムカラーであるFiesta Red等様々な赤系統のカラーリングを展開していますが、とりわけ深めの赤が特徴的なDakota Redは現代でも上記2つと並ぶ人気カラーとなっています。



ビッシリと入ったウェザーチェックは圧巻!写真ではすべてをお伝え出来ないことが歯痒いです…!
ピックアップにはHand-Wound Vintage J-Bassを採用。まるで本物のヴィンテージピックアップのような豊かな倍音とメロウなトーンを併せ持つモデルです。個体問わず相性が良く、こちらも数多くのCustom Shop製ジャズベースに搭載されている定番モデルですね。

フレットにはVintage Upgrade 45085を20本搭載。わずかに背が高くヴィンテージライクなやや幅広タイプの安定感に定評のあるモデルです。
フレットにおける定番といえばMediem Jumboがやはり候補に上がることが多いですが、最近はMedium Vintage等も選ばれることが増えた印象ですね。

細め高めのフレット!個人的にはこのフレットが一番好みです!
サウンドは抜群、本当に文句の付け所がありません。Fenderらしいボリューミーなローミッドはもちろんのこと、先述の通り若干腰高な傾向があり、凄まじいまでのキレの良さを感じられます。ワイドレンジかつどの帯域も当然一級品。即戦力であることはもちろん、これから何十年と連れ添っていく相棒にふさわしい一本であることが容易に想像できます。

今回ご紹介したPaul作(右)と今回比較対象としてご協力頂いた(?)Jason Smith作(左)。
どちらも違う個性を持つ素晴らしい楽器であることは間違いありません!
いかがでしたでしょうか!今回長々と語ってしまいましたが、まずは一度弾いて頂きたい、そんな一本でございます!
現在も御茶ノ水本店にて展示・販売中!この機会に是非お求めくださいませ!
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