・話題沸騰中のエレアコである【MATON】
Harvest Guitarsの植松です。
今回は、最近良く耳にする、オーストラリアのアコースティックブランドである、MATONの中古エレアコが2本ほど入荷いたしました!
今回はそちらの紹介ブログとなります。
是非最後までお楽しみください。
・MATONの歴史の概要
MATONの始まりは、1940年代まで遡るほど、長い歴史を誇ります。
1930年代、オーストラリアにはギターブランドが存在せず、
オーストラリアにおいて品質が良いとされていたのは、アメリカ製であったため、
国内でのギターの入手が、非常に困難を極めました。
そのような流れを打開すべく、創始者ビル・メイは、兄のレグ・メイと
共に、オーストラリア初のギターブランドであるMaton Stringed Instruments and Repairsを設立いたしました。
MATONの名前は、創設者のビル・メイ(Bill May)の名字である “May” と、音という意味の “Tone”の2つの単語を組み合わせたとされています。
では実際に、2本ほどギターをご紹介いたしましょう。
・MATON / EMD-6 Diesel Special【御茶ノ水HARVEST_GUITARS】

一本目は、MATONの中でも、小ぶりなサイズ感が特徴の、MINI MATON seriesのEMD-6 Diesel Specialモデル。
ただこの一本、小さいからと油断したら、大きく度肝を向かれること間違いなしです!
ボディ材には、AAグレードの単板スプルーストップに、同じくAAグレードの単板ブラックウッドサイドバックを採用したオール単板モデル。
サイドバックに使われているブラックウッドは、オーストラリア産のマメ科アカシア属の木材。
コア材に似た、低音と高音が強めに出るのが特徴ではありますが、トップのスプルースと相まって、
自然とバランスの良い、透き通るようなサウンドに仕上がっております!
ネックには、これまたオーストラリア産のクィーンズランドメイプル。指板には、エボニーを採用。
フラットな12ラジアス指板に、ナット幅は44.1mm 。
MATONの特徴でもあるプリアンプには、MATON自社製のAP5 PROを採用!
2013年にリリースされて以来、根強い人気を誇るピックアップですが、
ベースやトレブルの搭載はもちろんのこと、コンデンサーマイクや、ピエゾピックアップが
搭載されているため、そちらの出力調整も可能となっております!




こちらのギター番の特徴は、アンプに繋いだ際における、アコースティックギターの音がそのまま出るような、自然な響きと言えるでしょう。
アンプに繋いだ時の不自然さというか、何か違うといった問題を見事に解決しており、
MATONのギター作りにおけるこだわりを感じさせます。
イコライザーの効きもよく、特にミッドを上げた際における、ピッキングの食いつきが非常に良いため、小さいサイズ感からは考えられない、よりジューシーなサウンドも出すことも可能になっております!
EMD-6 Diesel Specialのページはこちらから→https://www.ishibashi.co.jp/ec/product/2800003055025
さて、次のギターの説明に入る前に、MATONの重要な人物である、マスタールシアーAndy Allenとは、一体何者なのか、先にご説明いたしましょう。
・マスタールシアーAndy Allenとは?
マスタールシアであるAndy Allenは、MATONのアーティストモデル、Costom Shopラインの総責任者で、なんとすべての工程を一人で受け持っています!
高い技術力を誇り、世界中の多くのギタリストから絶大な人気を誇っています。
・MATON / SRS60C【御茶ノ水HARVEST_GUITARS】

2本目は、先ほど補足した、マスタールシアであるAndy Allenが長年の開発期間を要して制作した、SOLID ROAD SERIESのSRS60Cモデル。
ボディ材には、単板シトカスプルーストップに、オーストラリア産の単板クィーンズランドメイプルサイドバックを採用した、こちらもオール単板モデル。
クィーンズランドメイプルは、マホガニー材に特性が似ており、音の立ち上がりが良く、
キレのあるジャキジャキとしたサウンドが特徴的です!
ネックには、サイドバックと同じくクィーンズランドメイプル、指板には、エボニーの仕様。
EMD-6 Diesel Specialと同じく、12ラジアス指板に、ナット幅は44.1mm 。
こちらのプリアンプには、AP5 Originalが搭載。
先程のAP5 PROと比べると、シンプルな構造となっており、【ボリューム・3バンドEQ・周波数コントロールのFQ】のみ。
コンデンサーマイクや、ピエゾピックアップを調整することはできない仕様となっております。




こちらのギターの特徴は、音のレンジ感の広さと言えるでしょう。
ドレッドノートカッタウェイモデルのため、先程のEMD-6 Diesel Specialと比べても、
音のレンジ感が広く、ニュアンスも出しやすくなっております!
またネックも比較的薄く、カッタウェイ仕様と相まってハイポジションへのアクセスも良好で、
演奏性にも抜かりのない一本へと仕上がっております!
SRS60Cのページはこちらから→https://www.ishibashi.co.jp/ec/product/2800003029880
・最後に
お楽しみいただけましたでしょうか!
MATONのオーストラリア産木材、そして自社製プリアンプに対するこだわりが感じられたかと思います。
MATONの木材、プリアンプが生み出すサウンドを是非体感してみてください!
MATONハーベストギターズのまとめページはこちらから!→https://www.ishibashi.co.jp/ec/search/?PSTA=&PEND=&SHOP%5B96JNYJ%5D=96JNYJ&SWD=MATON&EWD=&CAT1=&CAT2=&CAT3=&SRT=3&LMT=24&TSEL=0