第7弾はGibson Custom Historic Collection 1959 ES-335 Dot Faded Cherry2013!!
2019-05-31 ギター解体新書第7弾!!『オイラのピックがススム君ギター!ES-335』「Gibson Custom / Historic Collection 1959 ES-335 Dot Faded Cherry 2013」
販売価格¥432,000(税込)【ご購入&お問い合わせページはコチラ!!】

どうも度々ギターフロアです!
今回のギター解体新書は私も大好きなというか『愛用している』ES-335です!
そのなかでも数ある335のなかでトップグレードとされる
『Historic Collection 1959 ES-335 Dot Faded Cheery』
をレッツ解体!
と、その前によく言われる『メンフィス製335』を中心に説明しましょう!
まずメンフィスファクトリーは2000年にスタート。比較的新しい工場でセミアコモデル中心に製造されました。当初現地採用されキャリアが少ない職人も多く、それを懸念する声が多かったのが現実でした。当時ラインナップも少なくいわゆるグローバーペグにドットのポジションマークにフィギュアドトップの335がメインストリームで、ヒスコレの代表機種でブロックポジションマークにクルーソンタイプのペグ、プレーントップ仕様のクラプトンスタイルの『1963 ES-335 Block Faded Cherry』に多くの335ファンが憧れ、入荷本数も少ない事もあって超が付くほどの人気モデルでした。

そんななか、2002年位からにメンフィスファクトリーから待望のヴィンテージスタイルモデル『60s ES-335 Block』が発表され人気を博します。クルーソンペグにブロックポジションマーク、プレーントップ仕様のクリーム時代のアレです。
その後大きな転機が・・・、
2014年から『Memphis Historic』がスタート!

ハイドグルー・ネックジョイント、ロングスタッド&インサート、チューブレストラスロッド、その内容はトップグレードの本家Nashville Historic Collectionに肉薄するモノ。
また、エレクトロニクス部分ではこのMemphis Historic SeriesにMHSハムバッカ―PUとカスタムCTS 550Kポット(マッチド・セット)を採用。
MHSハムバッカ―とはヴィンテージ・ギブソン・トーンのために開発したピックアップで、PAFのトーンの再現にかかせない、AWG42エナメル・コイル・ワイヤーによるアンマッチド・ターン構造、アンポッテッドを基本仕様とし、ネック・サイドにはアルニコ3、ブリッジ・サイドにはアルニコ2マグネットを使用したこだわりのPUです。
つまりは『憧れのヒスコレに肉薄するスペックをメンフィスファクトリーにて再現』した仕様となったのです!チェリーカラーに至ってはヒスコレとは違いヴィンテージ風の色味とVOS仕上げも相まって多くのフリークを驚かせました!またナッシュビル製とメンフィス製どちらも雰囲気抜群で、店頭では『どっちがいいのかな?』との問い合わせをよく受けました!
その後は色々大人の事情があり、メンフィスファクトリーは2018年11月に終了。ナッシュビルのレギュラーラインのファクトリーでモダンスタイルの335は継続して製造されている様子です。
メンフィス製ラインナップを広げながら徐々にナッシュビルのヒスコレモデルに近づいていった事がわかります。ちなみに2005年位に一時期メンフィス製品を『メンフィスカスタム』と言われた時期がありましたが、名称が変わっただけなのであまり気にしないでください。
そんなメンフィス製とナッシュビルカスタム製の分かりやすい見分け方ですが・・・、
『サウンドホール内のラベル!』


思いっきり『MEMPHIS』『NASHVILLE』って基本書いてあります!
結構簡単なんです。※イレギュラーもあります。
ようやくですがそんな多くの羨望の眼差しを受けるナッシュビルカスタムのヒストリックコレクションを見ていきましょう!

今回の『Historic Collection 1959 ES-335 Dot Faded Cheery』の大きな特徴は、
1.特徴的なカッタウェイ形状

いわゆる『ミッキーマウスイヤー』と言われる丸みを帯びたカッタウェイ形状。
2.太目のネックシェイプ

全体的に太目に仕上げられており、ギブソンらしい豊かなヴァイブスを感じさせてくれます!
3.ドットポジションマーク

シンプルで59 ES-335のルックス的な大きな特徴です。
4.ペグ

1コブ・1列刻印モデルです。
5.ピックガード

ブリッジに届くかの勢いのロングピックガード仕様。
6.ソリッドなセンターブロック

59ES-335をサウンド的に大きく特徴付けるソリッドなセンターブロックを採用。
以上がこのモデルの特徴です。
よく対比されるナッシュビルカスタムの335のラインナップの一つに前述『1963 ES-335 Block』がありますが、
違いは上記を元にすると
1. 細身のカッタウェイ
2. 比較的薄めに仕上げられたネック
3. ブロックポジションマーク
4. 2コブ・2列刻印ペグ
5. 通常サイズのピックガード
6. フロントPUとリアPU間にキャビティがあるセンターブロック
となり、ルックス的にもサウンド的に絶妙に違います。
どちらが正解ではなくどちらが好きかでよいかと思います。

フィギュアドはないプレーンなトップ&バック。
ヴィンテージスタイルの335は基本プレーンがカッコいいとされます!

シリアルの読み方は『A 93XXX』、ナッシュビルカスタムを示す『A』、『9』は59年の『9』、続く『3』は『2013年』の『3』です。

第5弾で説明した、チューブレスのトラスロッド。
評価の高い鳴りと強度を両立させております。

トラスロッドと同様2013年仕様のロングスタッドアンカー。弦振動をしっかりボディに伝えます。

ネック裏だけアニリンダイで染められている事がよくわかります。
その証拠にネック周りのバインディングに経年変化のチェリーカラーの染み出しが確認できます。

59年タイプのなのでバンブルビーを搭載。Fホールから目視にて確認できます。
そしてピックアップは何でしょうか・・・、

答えは『Custombucker』!!
この年から59年タイプはレスポール同様にカスタムバッカーを搭載。裏にラベルが貼ってある時期なので助かります。ちなみに63年タイプはバーストバッカー1&2となっており、そのコンセプトの違いがよく分かります。
気になるそのサウンドは・・・、
ソリッドなセンターブロックもあり、ドシンとしたサウンドを想像したのですが、レスポンスに優れ、エッジとスッキリとしたローが特徴のカスタムバッカー搭載もあり非常に洗練され軽快に鳴ってくれます!いやー、奥が深いですね!
何にでも使える335ですが、このサウンドであればドライブさせてロックやブルースにもより合うのではないかと思います!
いやいや、久々に弾いたのですがやっぱり良いですね!まさにピックがススムギターです!
ここ最近入荷が少ない、ヒスコレの335。評価の非常に高い2013年製スペックで使用感の少ない良質個体となると、今後なかなか手に入れづらい状況が予想されます!また通好みのチェリーカラーの59ES-335となると探すのに更に・・・。
良質な335をお探しの方には是非ともお試し頂きたい1本!
今回ブログでご紹介したギターの詳細はコチラをクリック!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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