ギター解体新書第6弾!!『3度目の登場!!カスタムです!!』

お久しぶりです、輸入フロアです!

今回のギター解体新書第6弾はまたまたカスタム!!

「Gibson Custom / Custom Collection 1968 Les Paul Custom Ebony 2006」
販売価格
¥378,000(税込)
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Gibson Custom / Custom Collection 1968 Les Paul Custom Ebony 2006

まず、いわゆる『68カスタム』とは・・・、

歴史をチェックすると、61年にレスポールモデルがウェイトの軽量化とセールス改善を狙ってSGシェイプに変更。しかし60年代中頃に多くのレジェンドが50sレスポールをこぞって使用した事によりレスポールモデルの復活を市場に期待され、満を持して68年に発表されたのがP-90を搭載したゴールドトップのスタンダードとハムバッカーを搭載したカスタムでした。その当時のレスポールカスタムを再現したのがこの『68カスタム』です!

いわゆるよく比較される『57カスタム』とのわかりやすい違いは・・・、
57Custon
メイプル2pcsトップ!
57カスタムはマホガニートップです!57のトップはマホガニーの粒々した木目がフィニッシュの経年変化により浮かび上がりますよね!

という事で、早速チェックしていきましょう!!


まずはヘッドトップ!
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スプリットダイアモンドインレイが輝いております!バインディング部分やインレイ部分には経年変化による塗装ギャップが見受けられます。よく見るとロゴ周りにクリップチューナーを挟んだ跡がみられるので挟みっ放しには気を付けた方が良いですよね。因みに塗装反応を防ぐためクリップ部のゴムをフェルトにしている方もいらっしゃいますよ!またトラスロッドカバーの外周部の白い部分が細いのも68年当時と同じです。


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シリアルは57と違い刻印タイプ。読み方は・・・
『06XXX8』なので、まずは最後の『8』はモデルコードで68LP CUSTOMの『8』となります。年式は頭の『06』を読んで2006年製となります。
他モデルコード等はオフィシャルのページがありますのでご確認ください。
またナット裏にはカスタムショップロゴが入ります。このロゴも年式のによりデザインが違い、当店にある2004年製とはデザインが違いました。


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ネックサイドのポジションマークをチェックすると・・・、

『黒い!』『べっ甲柄じゃない!』


『以前2001年モデルからべっ甲柄のポジションマークになるって言ったじゃないか!』
となるかもしれませんが、当時のカタログをよくみると・・・、


『Historic Collectionじゃない!』


『Custom Collection Limited Edition/Domestic Model』となっており、同じカスタムショップ製ながらもヒスコレとは別の扱いで、当時正規代理店であった山野楽器の別注モデルという事がわかります。つまりはヒスコレとはまた違う仕様となっております。因みに先日300本限定で発売された『50th Anniversary 1968 Les Paul Custom』のポジションマークはべっ甲柄となっております。うーむ奥が深いですね。

さあピックアップは何でしょうか?
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ヒント1、当店計測値で直流抵抗値は約7.1k










ヒント2、カバーとPU本体間にロウがありポッティングされているのが確認できます。








答えは、『57Classic』! 
ヒスコレ黎明期から搭載されそのサウンド的根幹を担い、リッチなトーンで現在もL-5CES等のモデルに搭載される名器中の名器!
ちなみに2006年のカタログを見るとスペックが掲載されております。カタログ最強です。

カスタムショップ製モデルだけあってちゃんと、ディープジョイントとなっております。
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ノンワイヤーのABR-1。
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んっ、違和感感じますね。
他ゴールドパーツと比較するとやたらキレイです。

ノンワイヤーのABR-1はヒスコレでは2002年に一瞬採用され、基本は59LPの50周年である2009年からノンワイヤー仕様となっております。

そもそも68年当時はどうであったかというと・・・、ワイヤー付でサドルはナイロン仕様でした!
2006年当時の68LP Customはワイヤー付が正解なので、交換されていますね!
後々パーツ交換でドレスアップを楽しむにはイイです。

歴史的にみて68年はコンデンサーはブラックビューティーを搭載ですが、この時期のものは茶色のセラミックタイプがオリジナルです。
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近年ものの68LPCや先程の50th Anniversary LP Customもブラックビューティーなので、こちらも同様に交換してサウンドの変化を楽しむのにイイですね!


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どうでしたか?
この時期の68 Les Paul Customはヒスコレではなく同じカスタムショップ製ながらも『Custom Collection』としており、モデルチェンジがヒスコレと違う流れで進んでいることがわかります。ナット裏のカスタムショップロゴの存在も頷けますね!


そういえば先程から気になっているかも、ヘッド裏の2つのサイン。
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一体誰なんでしょうか?


気になりますよね・・・。


誰でしょうか?








答えは・・・、『エドウィン・ウィルソン』と『トム・ファール』

『エドウィン・ウィルソン』はGibson Customのプロダクトマネージャー。青い目をした言葉数少ない方で、私の後輩は彼のモノマネがうまいです笑。
『トム・ファール』はギブソン・カスタムの日本市場のセールス・サポートを務めてました。イベント時にギター弾いてたあの人です!営業だけあってナイスガイです。
よくこのコンビで来日してイベントをおこなってましたよね。
恐らくそのイベント時にサインをもらったものと思われます。

スッキリしましたか?知ってる人は知っていますよ。
プレミアム感が少しつきます。



最後に・・・、
スペックもメイプルトップ&マホガニーバックでスタンダードと同じ仕様ながらも、指板面をエボニー&ヘッド角を14度としており、ルックスだけでなくサウンドでその差をヒシヒシ感じさせてくれますよ!
カスタムショップグレードのレスポールカスタムをお探しで57LP Customをサウンドチェックして、もう少しエッジが欲しいと感じた方には是非ともお試し頂きたい一本です!


ギター解体新書!!第1弾はこちら!!「Fender Custom Shop 1960 Stratocaster Closet Classic」


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