楽器屋さんに聞けシリーズ ?楽器を売るコツとは?

こんにちわ、渋谷WESTの松岡です。

今日は若干視点を変えて、、、、
楽器を売るときのコツとポイントをお答え致します!




■もし楽器を使わなくなったら、、、

これからの季節、良くありがちなお問い合わせ、
「ドラム買取できますか???」

勿論答えは「YES」

特にドラムという楽器は基本頑丈ですので、
丁寧にメンテしていれば50年あるいはそれ以上使用できる楽器。
ヘッド等の消耗品でなければ買取が出来ます。

ドラムも多少パーツが壊れていても、
修理可能で、シェルが損傷していなければ基本買取出来ます。

シンバルも割れている物でなければ全て買い取れます。
※割れ有でも引き取りできます。

また、ドラムでもセットやエレドラってかなり場所取りますよね??
引っ越しや新生活などで、残念ながら手放すことになってしまった、
けど「捨てるわけにはいかない、、、」とお悩みの方、

近所のリサイクル屋じゃなくて、
楽器専門の当社にご相談下さい!!


めっちゃくちゃステマっぽい内容ですが(笑)
ホントに査定上がりますので知っておいてほしいです。

http://www.ishibashi.co.jp/We_Buy/?c=topred
勿論店舗でも随時お受けしてます!

今回はそんなドラムを売りたい時に役立つ情報をお届けします。


■楽器は磨くべし!

当社は全て委託とかではなく「完全買い取り」方式。
査定に持ち込まれた時点で楽器を査定し、買取の金額を算出しております。

また、再販売の際はメンテやクリーニングを施し、店頭に出しております。
なので、楽器は綺麗であればあるほど査定がマイナスになりにくくなります。

ドラムにおいては、ヘッドなどの消耗部の消耗具合で
使用程度を見極めていたりします。
新品に交換しておいて頂けるのがベストですが、
やはり消耗部のフレッシュさは非常にポイントになります。


こちらのヘッドはかなり使い込まれていますね、、、
再販時には綺麗なヘッドに交換しております。

要は、大事に使用されていた商品ほど高く買い取ることが出来るという事、
売りに出すからといって慌ててクリーニングするよりも、
普段から大事にメンテしながら綺麗に使用されることをオススメします。

そのほうが楽器にとっても勿論良いですからね!

特に使わないからといって放置は厳禁!
埃や湿気による金属などの劣化には気を付けましょう。


BEFORE>
このタムも綺麗に見えて、表面にカビ系の汚れが付着していました。


AFTER>
クリーナーを使用し、艶が出るほどきれいに!


BEFORE>
かなり年季が入った感じのパーツですが


AFTER>
金属は磨けば光ります!

特にタバコのヤニと埃が合体した汚れ、
湿気によって発生したカビは意外と頑固です。

これらが見られる楽器は、
クリーニングにかなり手間を要する為査定が下がってしまいます。

シンバルも、やはり緑青やくすみの無い物の方が査定が上がります。
特にシンバルは普段から綺麗にしておかないと
簡単に緑青がついてしまいますので、
普段からよく、使用後に乾拭きしておくと汚れは付きにくいものです。


このシンバルも変形なく、全く問題はないコンディションですが、
結構古い(30年以上は前か)のでさすがに緑青が、、、
これはこれで味がありますが、マイナスポイントになってしまいます。

また、エレドラなどの電子楽器系も放置は厳禁!
特に埃は内部まで侵入し溜まってしまうと、
あまり使用していないのにも関わらず
動作不良が生じてしまうなどのケースもあり、注意が必要です。
また、電子系はその商品特性上、
10年程度でかなり劣化が目立ってくるケースも。
どんどん新製品が投入され、技術革新されていくため為、
年数が経つと大幅に査定が下がってくる事が多いです。


BEFORE>
特にゴム系は埃やヤニを吸着しやすいです。


AFTER>
ゴム用クリーナーで拭くとこんなに綺麗に!

そしてペダルやシンバルスタンドなどのハードウェアでは、
やはり日頃のメンテナンスが最重要。

金属パーツが多く、可動部も多いハードウェアでは、
定期的なメンテナンスやクリーニングをしていないと、
メッキの劣化、ひどい場合サビが発生し動作不良につながります。

これら不具合が起きても、パーツ交換などで修理が出来ることが多いですが、
その分パーツ代や修理工賃等が発生してしまうと、
その分査定額は結構マイナスになってしまいます。

とにかく、楽器にとってベストな状態であればあるほど査定額が上がります。
売ることを前提に保有するわけではないと思いますが、
楽器のベストコンディションを維持するために
日頃のメンテナンスも気にかけて頂ければ幸いです。


■古くなると価値は落ちる??

これは「YES」とも言えないし、「NO」とも言えません。

特に電子物は「YES」になる事が多いのですが、
生ドラ系の古い楽器は「ヴィンテージ」として重宝されることもあり、
価値がどんどん上がっているケースもあります。



Gretsch / G-4157

グレッチのUSAカスタムシリーズのスタンダードなモデルですが、
これは2000年以前のUSAパーツの時代の個体、
現行の商品(台湾パーツ)よりも価値は上がります。



Ludwig /#201 70-80s SPEEDKING

数年前完全廃盤になったラディックのロングセラーペダルの30-40年前のモノ。
なかなか綺麗な個体は珍しくなりましたが、
まだまだ価値あるキックペダルのヴィンテージ品。
しかし、最近若干出回っている数が増え、少々相場が落ちている印象です。



SPIZZICHINO / 22RIDE

このシンバルは特に貴重、ロベルト・スピッチーノ氏のハンドメイドシンバル
彼の死後ますますその価値が高まり、現在に至っております。

特にスピッチーノ氏のシンバルは、出回っている数も極めて少ない為、
今後さらに価値が上がる可能性もはらんでいます。

年代関係なく、人気があり貴重なアイテムほど査定額も高くなる傾向があります。
逆に貴重であっても、マイナーであったり、
人気が無い商品は、やや価格が低めになる事も、、、

人気アイテムが廃盤になって数年後、
査定額が2、3倍に跳ね上がる例もあります。

このへんはなかなか狙えるものでは有りませんが、
古い楽器などで、思ったより価値があった!
なんてケースもあるかもしれません。
※その時は是非ご相談ください。


■最後に


このようにして我々は
コンディション
人気度
希少性

これらの要素を総合的に判断して買取査定を行っております。

また、買い替えも積極的に行っており、
その場合はたいてい「割増し査定」しております。
※ちなみに2018/2月現在は買い替えだと査定20%アップやってます!


そのような時は是非是非、我々楽器店に相談して頂きたいものです。

我々も「楽器」を扱っているものとして、
愛器を末永くお使い頂きたいのですが、
やはり手放さないといけない場面もあるはずです。
その時は楽器を是非「楽器店に売る」という手段で、
新たなオーナーを探してもらうという選択肢も考えて頂ければと思います。

心を込めて次のオーナーへの橋渡し役をさせていただきます!

それではまた!


■過去記事はこちらから■

わからないことは楽器屋さんに聞け!スネア選びのカンタン基礎知識

わからないことは楽器屋さんに聞け!スネア選びのカンタン基礎知識2
わからないことは楽器屋さんに聞け!ドラムヘッド選びの基礎知識
わからないことは楽器屋さんに聞け!スティック選びの基礎知識
わからないことは楽器屋さんに聞け!キックペダル選びの基礎知識
わからないことは楽器屋さんに聞け!練習ツール選びの基礎知識1
わからないことは楽器屋さんに聞け!練習ツール選びの基礎知識2
わからないことは楽器屋さんに聞け!シンバル選びの基礎知識1
わからないことは楽器屋さんに聞け!シンバル選びの基礎知識2
わからないことは楽器屋さんに聞け!シンバル選びの基礎知識3
わからないことは楽器屋さんに聞け!中古品選びの基礎知識1
わからないことは楽器屋さんに聞け!中古品選びの基礎知識2
わからないことは楽器屋さんに聞け!ドラムチューニングの基礎知識?知識編?
わからないことは楽器屋さんに聞け!ドラムチューニングの基礎知識?応用編/実践編?
わからないことは楽器屋さんに聞け!ドラムチューニングの基礎知識?発展編・前編?
わからないことは楽器屋さんに聞け!ドラムチューニングの基礎知識?発展編・後編?
わからないことは楽器屋さんに聞け!ドラムの手入れの基礎知識?
わからないことは楽器屋さんに聞け!~カホンで遊んでみよう!?
わからないことは楽器屋さんに聞け!~電子ドラムの進化は止まらない?
わからないことは楽器屋さんに聞け!?第1回 ビーター選手権!?
わからないことは楽器屋さんに聞け!?知っておきたいパーツの規格!?
楽器屋さんに聞けシリーズ ?ドラムのシェルを知っておこう「胴体の構造編」?
楽器屋さんに聞けシリーズ ?ドラムのシェルを知っておこう「胴体の素材編」?
楽器屋さんに聞けシリーズ ?魅惑のトルコ系シンバルに迫る!?
楽器屋さんに聞けシリーズ in TURKEY ?イスタンブールシンバル探求の旅??
楽器屋さんに聞けシリーズ in TURKEY ?イスタンブールシンバル探求の旅??
楽器屋さんに聞けシリーズ in TURKEY ?イスタンブールシンバル探求の旅??


■この記事を書いた人

松岡 武 Takeshi Matsuoka

中学生の頃突然ドラムに目覚め、そのままのテンションで音楽の専門学校に入学。卒業後よりお茶の水イシバシに勤務し13年、2016年6月より渋谷WEST勤務。20代のころはジョン・ボーナムにあこがれすぎて24インチのライドをバカバカ打ち鳴らしてました。豊富な現場経験を生かしたその人に合った楽器のチョイス、チューニングやメンテナンスポリシーで、様々なタイプのドラマーをサポート致します!



※当ページに掲載されている画像、文章等の転載、二次使用等はご遠慮下さい。また、当ページをご紹介いただく場合は、画像、動画等に直接リンクをしないようにお願いします。
※商品情報や価格、在庫などは投稿時点の情報です。既に在庫切れ、販売終了となっている場合がございます。現在の正しい状況については下記店舗へ直接お問い合わせください。また、当ページに掲載されている画像、文章等の転載、二次使用等はご遠慮下さい。