わからないことは楽器屋さんに聞け!スネア選びのカンタン基礎知識2

~大まかな深さによるサウンドの違いについて~

2016-03-21 こんにちは、
スネア売り場の松岡です。

今日は、初めてのスネア選びに役立つ基礎知識の続編!
スネア選びの中で重要なポイントをカンタンに説明しちゃいます。

前回の「材質」の次は

ずばり「深さ」です。

まず、シェルの深さとはなんぞ?とは、、、



この図の通り、
ドラムのシェル、
いわば筒の太さが口径、
高さが「深さ」です。

基本的にスネアドラムの口径は14インチのものが主流
ほとんどが14インチのものと言っても過言では無いでしょう。

今回はこの「深さ」について、
簡潔に言うと音の「長さ」に影響を与えます。

ドラムは上下のヘッド、いわゆる「皮」を振動させて鳴りを生み出します。
よって、上のヘッドが叩かれて初めて振動し、
その振動がシェルの筒を空気振動として伝わり、
下のヘッドと共鳴し、スナッピーを鳴らすのですが、
シェルが深い=下のヘッドの振動までの時間が「長い」のです。
その分、スネア全体の鳴りが長く聴こえるのです。

要するにイメージとして
普通サイズの音が「ターン」だとします。
それに比して
浅いシェル=短い「タン」
深いシェル=「ターーン」のようなサウンドになります。

もちろんチューニングやヘッドでも変化しますが、
一般的にこのような傾向になります。

浅いスネアはサステインの短いレスポンス重視型
深いスネアはサステインの長いパワー重視型と言えるでしょう。

また、
シェルの深さにより容積も変わります。
そして容積が大きい胴体のほうが低音や音量を稼げます。

よって
シェルが浅い=ライトなサウンド
シェルが深い=ヘヴィなサウンド
になる傾向が強いです。

今回動画で前回登場した6.5インチと
同じ仕様の5.5インチを比較しましょう。

SAKAE SD1465MA Maple Chartreuse 14×6.5 メイプル 内巻きフープ


SAKAE SD1465MA Maple Chartreuse 14×5.5 メイプル 内巻きフープ


違いがお解かりいただけましたか?
5.5インチモデルは明るく感じませんか?

現在いわゆる
「スタンダード」は5?5.5インチの深さとされております。

反応とパワーのバランスに長けたのは5インチモデルでしょう。

反面パワー、低音感が欲しい!
そんな一発の重みに重視な方は6.5インチモデルがオススメです。

6.5インチのような深いモデルは
1980年代に非常に流行っておりましたが、
ここ最近またじわじわと人気を上げており、
8インチのような「超深胴」もあるぐらいで、
深胴が最近のトレンドではあります。

ただし、深胴を使う場合、
スタンドをMaxまで下げても
「打点が高い」という現象も起こり得ます。
スネアのポジションを低くしたい方は
この打点の高さにご注意下さいね。

逆に浅い胴、
「ピッコロスネア」はどうなの?ということで

今回、SAKAEのメイプルスネアに浅胴が無いため、
同じメイプル材を使用した
TAMAのスタークラシック・メイプル、MGS440Tのサウンドで比較下さい。



いかがですか??
音質として甲高い、
アタッキーでドライなサウンドかと思います。
重厚な音は苦手ですが、
繊細で軽いタッチでの発音が良いのが特徴です。

このような細かい音に対しての反応に優れるため、
細かい音符を多用するジャンル
ファンクやヒップホップなど、細かい音符を重要視したり、
テンポの速い音楽を明瞭にプレイするのに適します。

このように
「深さ」はサステイン・音の重厚さに関わってきますので、
主にプレイする音楽によって判断するのが良いと思います。

まだ、どんな音楽をやるのかわからないという方は
比較的柔軟に対応できる5インチ台のモデルがオススメです。

今回は「深さ」に焦点を当ててご説明致しましたが、
お解かり頂けたでしょうか??

やはりお気に入りの1台を探すには、
実際に叩いてみるのが1番なのですが、
なかなか気になったものを全部叩くのは大変!

前回の「素材」と今回の「深さ」
組み合わせて考えることにより、
より自分の目指すサウンドを探すヒントになるのでは?
と考えております。

初めてのスネアでお困りの方は、是非参考にしてみて下さい!

わからないことは楽器屋さんに聞け!

ということで

ほんとに悩んだら相談しに来てくださいね♪


わからないことは楽器屋さんに聞け!スネア選びのカンタン基礎知識1







MATSUOKA