語らずにはいられないのが「スピードキング」ペダル、L-201です。
初代は1937年と言われており、
1950年代によく馴染みのあのフォルムに設計変更され、
数度のマイナーチェンジを繰り返しながら、2014年に惜しまれつつも生産完了となりました。
かつてビートルズのリンゴスターや、ツェッペリンンのジョンボーナム等、
名だたるロックドラマーたちが愛用し、現代のドラマーでも愛用者の多い、
キックペダル界の「名機中の名機」
個性的なデザインと、コンプレッション式ダブルスプリング、
ダイレクトドライブの元祖とも言える構造は独特のダイレクトな踏み心地を生み出し、
純正のビーターとのマッチングで独特の丸みのあるファットなサウンドを生み出します。
※過去のスピードキング関連記事はコチラより

そんな唯一無二の個性派キックぺダル「スピードキング」でしたが
生産完了後も「復活希望」の声が多く上がっており、
その要望に応える形で今回、新形式「L-203」として復活。
「次世代型スピードキング」として生まれ変わりました!
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詳しくは店舗までお問合せ頂けますと幸いです。何卒ご了承くださいませ。
昨年のラディックファクトリー訪問時に
ちらっと復活の噂を聞いてはおりましたが、、、
この復活は素直にうれしい!
現物を前にすると、おかえり、SPEEDKING!!という気持ちです。
そして、やっぱりカッコイイ!
■新しいスピードキング、ここが進化した

ちょうど当店に先代L201の最終バージョン(中古)があったので、比較してました。
今回、復刻にあたって生産地がUSA→台湾に変化しましたが、
ほかにどのあたりに違いがあるのでしょうか??検証してみます。

・デザイン
フットボードはデザイン自体はサイズを含めほぼ同一です。
台湾製に変化した為、MADE IN USA 表記は無くなりました。
また、90年代以降はブラックの塗装仕上げとなっていますが、
今回は80年代以前のクロームポリッシュ仕様となっており、
より原点回帰したようなデザインになっています。

・ヒンジ
これまではピン止めのかなり簡素なヒンジ部でしたが、
今回ベアリングも内蔵されたようで、しっかり固定されております。
よってブレも少ない滑らかなアクションを生み出しているように感じます。

可動ヒール部の固定もしっかりしており安定感があります。
止めネジも角頭ボルトに変更されています。


アンダープレート部は若干形状が変わり、チューニングキーホルダーを搭載
また、マジックテープが追加されており、ラグ系ドラムマットで滑り止め効果を発揮します。

フレーム部も大きな形状の変化はありませんが、フープクランプのマイナーチェンジや、
ビーターを止めるネジの形状に変化があります。

ビーター止めネジは蝶ネジから角頭に変わりました、
サイズも一般的なM6サイズの一般的なものに変更されましたので、
急な紛失時も代用品を見つけやすいようになったと思います。

フープに接触する部分にゴムが貼り付けられ傷を防止する工夫がされています。

メインの駆動系ですが、ほぼ形状に変化なし。コネクティングリングも同サイズです。
フレームに内蔵のベアリングは新型に変わったようで、アクションは非常にスムーズです。
また、非常にうれしい進化がこちら

これまで、70年代以降のスピードキングはラディックの「深いフープ」基準だったようで、
浅いフープの他社のバスドラムではコネクティングリンクがヘッドにぶつかってしまい、
仕方ないので噛み合わせの部分に「割りばし」を挟んで使用するケースもあったほど、
それが今回復刻版より専用スペーサーが付属になったので、
バスドラによって工夫しなければならなかった問題もクリアしております。
この様に、様々な部分に改良が加えられ、明らかに「進化」したスピードキング。
動作も驚くほど滑らかで、これまでの機種よりも「クセ」が少なくなったような気がします。
意外なほどに素直で踏みやすいです。
マニアックな部分ですが、重量が実測値で1150gとだいぶ軽量化されておりました。
フットボードの重さはほぼ変わらないのですが、フレームが軽くなっています。
※ちなみに画像に出てくる旧スピードキングは1550gでした、かなり軽量になってます。
この辺りが意外に踏み心地の差にも影響しているのではないか思います。
また、これまでノイズの出やすいペダルとも言われておりましたが、
各部の安定感の向上により基本的動作が洗練され、ノイズも低減された印象です。
■古くて新しいペダル、スピードキング
さて、今回はラディック スピードキングの旧型と新型を比べてみましたが、
明らかに「進化」が感じられ、現代のハイテクなペダルにも劣らないポテンシャルを感じました。
設計こそ古いものの、スピーディーなアクションとサウンドの良さ、
そしてデザイン性の良さは全く陳腐化しないなぁと改めて感じました。
特に中心線上にビーターが配置されているペダルは他にはないのでは?
この構造のおかげで素直に「タイコを鳴らす」ことが出来るので、
ヴィンテージのドラムにも相性がよく、無理なく素直なあたたかいサウンドが引き出せます。
また、やはりデザインはいつみても秀逸、
ドラム好きならリビングにでも飾っておきたくなると思います(笑)
そして折り畳んでコンパクトに持ち運びも出来ます。
機能面やタフネスさでは現在の最新機種には劣る部分も多いですが、
現在の設計にはない「アナログ感」もまた「特長」
このペダルでないと出せない表現もまた多いのではないでしょうか?
そんな、LUDWIG L203 スピードキングですが、

ちゃんと電子ドラムでも使えます(笑)
※ビーターはエレドラ向きにナイロンに替えてます。
もちろん生ドラムだけでなくエレドラでももちろんOKです。

外箱もレトロでオシャレ、これも飾っておきたくなりますね
こうして待望の「復活」となったスピードキング・キックペダル。
懐かしいと感じる方も多いとは思いますが、
まだ踏んだことないという方も沢山いらっしゃるはず。
ちょっとでも気になった方、是非お試しください!
御茶ノ水ドラム館では現在展示機があり、お試し可能です!
お気軽にお問合せくださいませ。
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