TD-50からTD-50Xへ進化!まもなくロールアウトのローランドフラッグシップモデル!

いち早く試奏してきました!とにかくハイハットがスゴイ、TD-50X系の3機種です

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速報!Roland V-Drumsの新しいフラッグシップモデルが2021年4月14日に発表されました。

音源はTD-50からTD-50Xへ、Vハイハットはデジタルハイハットパッド「VH-14D」が登場し、
V-Drums Acoustic Designのフラッグシップモデルは木目が美しいフルサイズシェル。

今回は兎にも角にもハイハット!そして音源はうれしい進化を遂げておりました。

まずはVハイハット。
初めて開閉型のVハイハットパッドが登場した時のインパクトは凄まじかった。
リアルな演奏表現を可能とした高感度センサー、2枚のシンバル構成という視覚的な部分も相まって
「ハイハット叩いてます」という満足感を強く感じることができた。
当時このVハイハットパッドのために買い替えを検討した方々も多かったと記憶しています。

今回登場する「VH-14D」はそれに匹敵する衝撃だと思うのです。

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何故なら、遂にデジタルスネア「PD-140DS」やデジタルライド「CY-18DR」と同様に
USBケーブルで接続するデジタルハイハットパッドへ進化したから!
DIGITAL TRIGGER INの3つめの端子は、Vハイハットと接続されております。

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より自然な打感の2枚構造14インチ薄型パッドは高解像度のマルチセンサートリガーを搭載し、
打撃の強弱や叩く場所の変化、ペダルワークの繊細なコントロールも精度高く読み取る。
特にフットスプラッシュのナチュラルさは、これまでのVハイハットから飛躍的に進化したと感じることができるでしょう。



ちなみにこの「VH-14D」はTD-27とTD-50でも音源のアップデートを行えば使用することが可能。
「VH-14D」単体での販売はやや先になりそうですが、お手元に該当の音源がある方は注目です。

~今回試奏してみた、担当:松岡の率直な感想①~
まず、ちょっと叩いて「ハイハットすげぇ」と純粋に感じました。
もちろんその他も申し分ないのだけれども、どうしても音源やその他のパッドに比べると、
「ハイハットの進化」はペースが遅いように感じていました。
だがしかし、今回のVH-14Dは大進歩です、飛躍しました。
これまでのエレドラのハイハットってどうしても「エレドラの誤差」を
頭の中で微調整しながらハイハットをコントロールする必要が個人的にはあったんですが、
これは違いました、タイミングも強弱もだいぶ「リアル」に近づいた気がします。
もちろん踏み方、叩き方の個人差もあるでしょうが、生ドラムで練習する事の多かった自分にとっては、
このハイハットならいい意味で「気を使わなくて済む」感じがしました。
とにかく!まずは皆さん叩いてみて下さい!



次に音源モジュール。「TD-50X」という名前に騙されてはいけない。
最新型への進化と従来モデルのイイとこ取りの両立を成し得ております。
現在も人気が高いTD-30のエッセンスが取り入れられており(当時TD-30を開発した方が再び携わったそう)、
長年V-Drumsシリーズを使っている方々にとって「あーこれこれ!」「痒い所に手が届くわ」感が。



音色はTD-50では「400以上」でしたが、TD-50Xはなんと「900以上」!
キック、スネア、ハイハット、タム、シンバルそれぞれの新音源を搭載。
USBオーディオは32チャンネル対応でプロユースにもしっかり対応。
「PureAcousutic Ambience」でマイク撮りの距離を細かくセッティングでき、
様々な仮想空間をシミュレートできます。

こちらはTD-50Xを搭載したキット「TD-50K2」での演奏です。



こちらはTD-50Xを搭載したキット「TD-50KV2」での演奏です。



なお既にお手元に旧機種になるTD-50をお持ちの方は、有償ですがアップグレードが可能だそうです。

~今回試奏してみた、担当:松岡の率直な感想②~
TD-50の進化版という扱いのTD-50Xですが、見た目が似てるだけで中身は「フルモデルチェンジ」相当です。
とにかく、音色は2倍!しかもエフェクトのかけ方を含め、エディットのしやすさも向上しているので、
コレ1台でかなり色々なサウンドのシミュレートが出来るのではないでしょうか?
イメージ的には「プロ仕様」の音源がTD-50なんですが、
このクオリティの高さは一般のユーザーさんにも体感して欲しいです。
デジタルパッド系のデビューから5年、技術的にも円熟味を増したところで音色がリフレッシュ、
とにかく叩いてて心地よいサウンドが再生されます。
こちらもまずは皆さん叩いてみて下さい!


「TD-50K2」「TD-50KV2」には、それぞれ最適なラックスタンド「MDS-Grand2」「MDS-Stage2」がセットになっているのですが、
中央パイプ下は22インチのバスドラムを置くことができる空間が確保されていたり、
深胴モノのセットアップにも安心のL字型のパッドアームが搭載されていたりと細かい所にも気配りされております。

省スペース化を実現したTD-50K2はご自宅での設置などコンパクトさを求める方に。

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TD-50KV2は2タム2フロア構成で、さすがフラッグシップの貫録です。

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そしてV-Drums Acoustic Designシリーズ。

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「え、×××のセットじゃね?」と思わず某有名ドラムメーカーの名を口に出してしまいそう。

グロスナチュラルカラーのシェルは、ナチュラルカラーと美しい木目が印象的。

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そしてグロスエボニーのシェルは、真っ黒に見えますが実は木目が透けたフィニッシュ。

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打面は張り具合を自由に調整可能なローランド独自の多層メッシュヘッドを採用。
バスドラムパッドは22インチ×18インチの木製深胴シェルで、物理的な空気抵抗を利用することでよりリアルな演奏感に。
フロントにはファイバースキンのヘッドを採用。
ハードウェア類は接続ケーブルが透明タイプで、ダブルレッグで安定感も抜群。

ご参考までに、VAD706とTD-50KV2をスピーカーから音を出さずに演奏した動画です。
ヘッドフォンで演奏すると周囲にこのような音が、というイメージです。



生ドラムにメッシュヘッドを張って叩いたものと音量的には大差ないと思います。
静粛性は従来の電子ドラムと殆ど変わらないレベルに感じました。


■3機種を叩いてみた感想まとめ

今回叩いた3機種は以下の組み合わせパターンです。
・TD-50K2+KD-140BC(キックパッド)+MDS-Grand2(スタンド)のセット 税込総額¥583,000
・TD-50KV2+KD-180(キックパッド)+MDS-Stage2(スタンド)のセット 税込総額¥781,000
・VAD706+KD-222GN(キックパッド)+DTS-30S(スタンド)のセット 税込総額¥842,490


このキットがローランド推奨ですが、
バスドラムであったり、ラックの部分は組み合わせを替える事も可能です。

50K2をベースにするとかなり価格を抑えることができるし、
50KV2ならば2タム2フロアのフルサイズでの演奏が可能だし、
VAD706ならば、もう殆ど生ドラム感(笑)です。

とにもかくにもHHのフィールのナチュラルさが想像以上でした!
またTD-50Xも、プロユースとしてかなり評価の高かった、
TD-30のイメージを踏襲したというローランドのコメントがしっくりきました。

御茶ノ水ドラム館でも、新機種を展示する予定ですので、
ちょっとでも気になった方は是非叩いて頂きたいです!

とにかくローランドのフラッグシップに相応しい、完成度の高い新製品でした。

発売予定は5月の予定になっておりますので、続報が入り次第UPしてまいります、
ぜひご期待ください!!


5/17追記:6月末の発売へ変更との情報が届いております。詳細が分かりましたらまた改めてご案内致します。