わからないことは楽器屋さんに聞け!スネア選びのカンタン基礎知識

~大まかな材質によるサウンドの違いについて~

2016-03-11 こんにちは、
スネア売り場の松岡です。

今年も早いもので3月、
もうすぐ新生活って方も多いのでは??

この時期に増える質問として、
「初めてスネアを買おうかと思うけれど、何を買っていいかわからない…」

こんなとき、よく私がお答えしているのが、
「どのようなイメージの音の物をお探しですか??」とお答えしています。

もちろん、生の音と録音されて加工された音、
チューニングやヘッドによってもサウンドは大きく変化しますが、
まずは、イメージに合った音作りをしやすいよう、
なるべくそのイメージを再現しやすいであろう機種をオススメしております。

その中でも要素として、
・胴体の素材
・シェルの深さ

この2点は音を決める上で非常に重要と考えます。

まず胴体の素材は大まかに…
・金属シェル
・木胴シェル


この2つに大別できると思います。
※もちろん、このほかにもアクリルなどの樹脂系もありますが、今回は割愛します。

ざっくりどう違うの??というと…
金属と木ではやはりそのトーンに大きく差が出ます

一般的に金属はハイトーンの倍音が多く、
「ハデ目でワイルドなサウンド」
音量も期待できる物が多く、音ヌケは良好。
ドライでジャカジャカした感じの音色を作りやすいです。

一方木胴系は、、、
「中低域の豊かな、ややウェットなサウンド」
金属に比べると余分な倍音は少なく、タイトにまとまった印象。
機種にもよりますが、金属系よりは落ち着きのある物が多いです。

もちろんこれらイメージは
金属・木の素材でも変わりますし、構造やメーカーでも変わります。
今回のこの比較はあくまでも「大雑把に分類」した内容です。

個人的に似てるなぁと思う例えが、
金属バットでボールを打ったときの音と、
木のバットでボールを打ったときの音。
※あんまりピンと来なかったらゴメンナサイ。
前者は「カキーン」、後者は「パコッ」
こんな感じかと思います。

とにかく、動画にしてみましたので、実際に比べてみましょう!

なるべく、メーカーも含め、仕様は揃えたかったので、
今回はこの2機種を使用いたしました。
SAKAE SD1465MA メイプル 14×6.5
161847 B

SAKAE SDM1465ST スティール 14×6.5
です。


今非常に人気のサカエスネア
メイプルvsスティール どちらもそれぞれ「王道」です。



SAKAE SD1465MA Maple Chartreuse 14×6.5 メイプル 内巻きフープ



SAKAE SDM1465ST Steel 14×6.5 スティール

いかがでしたか??
動画でお分かりいただけたでしょうか?

どちらも「近い」ピッチ感に調整はしていますが、
メイプル(木胴)のほうは締まったサウンド
スティール(金属)は独特の金属的な余韻が印象的かと思います。

今回はノーミュートでややハイピッチにし、
より倍音が目立つようにしておりますが、
一般的にはこのような違いが特徴です。

どちらが優れているか?
と言うよりは好みの問題で、
より金属質なイメージの音が欲しい場合は金属を、
逆にすっきりとしたサウンドで
タイトなイメージが欲しい場合は、木胴の方が得意かもしれません。

もちろん、チューニングレンジ(いわば得意な音域)もそれぞれ違いますし、
叩き方やヘッドやチューニング自体である程度は調整出来ますが、
基本的な特性は上記のようになることが多いです。

また、音色面とは別に、
木胴はカバリングや塗装などカラーバリエーションも豊富で、
最初のお気に入りの1台を選ぶのに「色で選べる」のも特徴ではないでしょうか?
逆に金属系ではルックスを選択出来ないのが、
ある意味弱点かもしれません。

こんな感じで、大まかに
「金属」と「木胴」のイメージは掴めたでしょうか??

厳密には
金属にもいろんな種類
木胴にもいろんな種類がある上、
スネア自体の構造でもかなり音色は変わりますが、
それは今回あまり考えずに、、、

よりシンプルに、
金属代表選手の「スティール」
木胴代表選手の「メイプル」を例にご説明させて頂きました。

わからないことは「楽器屋さんに聞け!」と言うことで、、、

次回は、「深さ」に焦点を当ててご説明したいと思います。

それではまた!



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