マイネルブランド国内正規代理店、キョーリツコーポレーション主催にて2023年7/8に行われた、イシバシ楽器初の「MEINL FACTORY TOUR」のツアーレポート!
ドイツが生んだ人気シンバルブランド「マイネル」の工場に潜入、
そしてR&D商品と呼ばれるレギュラーにないアイテムを中心にシンバルも買い付けてきました!
■MEINLブランドとは… マイネル社は1951年にドイツで創業、 最初は管楽器を製造していたようですが、翌年から本格的にシンバル生産も開始。 60年代には日本の星野楽器の輸入代理店をはじめ、 ヨーロッパにおいてTAMAのドラムやIBANEZのギターの販社として、 日本の楽器をヨーロッパに広める窓口の役目を担っておりました。 また、1978年にはパーカションをタイで生産開始、 幅広い商品を展開し、手軽に楽しめる小物からプロユースの本格的モデルや、 さらにはエスニックかつヒーリング要素の強いSONIC ENERGYなども展開しています。 日本国内でも80年代より本格的にマイネルシンバルが輸入され、 パワフルで切れ味溢れるサウンドから、特にロック系を中心に浸透。 2001年にはトルコでハンドメイド生産されるバイザンスシリーズを発売。 特にこのバイザンスシリーズの豊かな響きはあらゆるジャンルにフィットし、 マイネルブランドを世の中に広く知らしめることになったシリーズといっても過言ではないでしょう。 その後積極的なアーティストリレーションを展開、数多くのアーティストにも支持され、 さまざまなアイディアを反映させた多種多様なシンバルを展開。 現在のシンバルのトレンドの最先端にあるブランドといえる存在になりました。
■目指すはドイツ・グーテンシュテッテン!
ドイツ中部ニュルンベルク郊外にある街、グーテンシュテッテン、
そこに広大なマイネルの工場が存在します。
ひとまずドイツの主要都市フランクフルトまでの空路。
台湾で一度乗り継ぎ、なんと所要時間は20時間強(笑・人生で一番のロングフライトと思います)
途中朝食を挟みつつ車で移動、近郊の大手楽器店を視察。その後も、さらにさらに車移動しようやくホテルへ到着。本日の総移動距離は400km近く、ドイツの広大さを実感しつつ(こりゃアウトバーンないとやってられません)こうして移動のみで初日は終了。明日はいよいよ工場見学&選定タイムです!
マイネル工場に到着!
ホテルから車で20分ほどにある広大なマイネルファクトリー。
広大な敷地には倉庫も併設し、マイネルブランドだけでなく
先述の星野楽器の製品なども巨大な倉庫で管理されております。
完成されたシンバルたちはここにストックされているようです。
そして早々にシンバル選定タイム開始です。
バイザンス系を中心にものすごい量のシンバル!
これは選ぶのには時間がかかりそうだ、、、、
軽ーくレギュラー商品を数枚試したところ、
むむむ、、、思ったよりも個体差が少ない(誉め言葉)
もちろんそれぞれに印象やピッチの違いなど個性はあるのですが、極度なバラつきはない。
そうなんです、この手のハンドハンマリング系にありがちな比較的大きな個体差が、
「マイネル・バイザンスシリーズ」では全体的に少ない印象を受けたのです。
このあたりの品質管理の徹底っぷりはさすがは工業国ドイツらしいなぁと感心した半面、
決定的な個体差の少なさ故に「この選定はかなり難しそうだ…」と感じ、
今回は狙いの中心をR&D商品中心にシフトさせたのです。
R&D商品とは Research and Developmentシンバルと言って MEINL社が不定期に製作する試作モデルやカタログ外モデルで、 要はアーティストモデル、新製品など研究開発のために生産されたいわゆるプロトタイプで、 かなり特殊なサイズであったり仕様になっているワンオフモデルです。
このR&D商品、どんなものがあるのかと全く想像がついていなかったのですが、
いい意味で予想を裏切られる展開に、、、
事前に大口径のレギュラー外のシンバル多めとは聞いていたものの、
いざそんなでっかいサイズでバランス取れるの??と、
あまりこちらに狙いを定めてはいませんでした。
しかししかし、1発叩いて分かりました。
大口径のシンバルにしか出ないエネルギー感というものがあるのだと!!
すっかり大口径シンバルの魅力に憑りつかれ、
そしてこのサイズにしか出せない魅力を伝えたい、、、の思いが高まり、
今回比較的でっかいシンバルだらけの選定となってしまったのである(苦笑)
そんな選定シンバルたちが4か月弱の時を経て、
もうまもなくで入荷予定!その全貌と詳しい解説は次回の後編にて!
後編は近日公開予定!!