YAMAHA YSS-62が中古で入荷!
2021-01-05 皆さんコンニチハ!!名古屋栄店管楽器担当のミスミでございます。
本日ご紹介するのはコチラですよ~!
YAMAHA Soprano Saxophone YSS-62

久々の入荷となりましたYSS-62。1978年に発売され、令和三年となった今日現在ではジャパンヴィンテージとしてカテゴライズされるモデルです。62シリーズがヴィンテージと呼ばれるのに、個人的には違和感を感じないでもないのですが・・・1980年代まで製造されていたSELMER MARK7がヴィンテージサックスとして扱われているので、「今では手に入らない往年の名器」といった意味ではたしかにヴィンテージなのでしょう。
このYSS-62はオーソドックスなネック一体型ラッカー仕上げの他に、ラウンドネック仕様であるYSS-62Rや、銀メッキモデルであるYSS-62S、YSS-62RSも存在しておりますがいずれも生産数が少なかったのか稀少モデル扱いされております。また、1990年代まで製造が続けられたこともあり大きく分けて前期モデル・後期モデルに分けられているようです。
・見分け方
パッと見て半別できる箇所は以下の二つが挙げられます。

画像赤丸内のフロントFキィ下のトーンホールが一つなのが前期モデル。二つあるのが後期モデルです。(後期モデルの画像を用意できませんでした涙)

LowC#トーンホールが、一直線に並んでいないのが前期。LowB、LowB♭と一直線に並んでいるのが後期モデルです。同じモデル名ながらもマイナーチェンジを行い、音質や音程に改善を行ってきたのでしょう。今回入荷したこちらの個体は前期モデルのようですね。シリアルも後期モデルは5桁ですが、こちらは「#06**」となんと3桁シリアル。かなり初期の個体と思われます。





重量は1.22kgとストラップなしでも操れる程度に軽量なのがこのモデルの嬉しいポイント!875などに比べ音色の遠達性や響きは劣りますが、その分ジャズやポップスでよく使われるアーティキュレーションや細かなニュアンスを表現しやすく、とってもコントローラブル。後継モデルとされる82Zの音色に比べると音色のカドが丸く、より木管的な印象です。
全体的によく使い込まれた印象で、ベルなどには凹み修正痕もございますがよく吹き込まれており鳴りは良好!ヤマハらしい癖のない中性的な音色ですが、その分マウスピースやリードのサウンドセッティングをよく反映してくれる個性があります。
これより調整となりますのでお楽しみにどうぞ。