MARTIN Alto Saxophone COMMITTEE III 入荷しております

MARTIN Alto Saxophone COMMITTEE III

2021-01-03 皆さんコンニチハ!!

名古屋栄店管楽器担当のミスミでございます。

2021年一発目にご紹介する逸品はコチラ!!

MARTIN Alto Saxophone COMMITTEE III
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1950年代から60年代にかけて隆盛を極めたアメリカのジャズ黄金期。その時代のサックスプレイ
ヤーのサウンドを支えたサックスブランドの一つ「MARTIN」社のアルトサックスです。当時同じ
くアメリカのブランドであるCONN 6M・10MやKING SUPER20、BUESCHERと並び様々なミュージシャンのレコーディングに使用されてきました。このモデルに関しては、日本でも非常に人気の高い
アートペッパーが愛用していたことでも有名ですね。

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管体の重量は、実測で2.35kg。現行のYAS-62が2.46kgでしたので、現代サックスと比べれば軽量
な部類の楽器なのでしょう。しかし、この時期は複雑なキィ機構の無い軽量な楽器が多く当時と
しては重量級の楽器だったと思われます。(もしCONNやKINGなどの重さをご存知の方がいらっし
ゃいましたらご教授ください。)

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肉厚のある管体にソルダードトーンホール(ハンダ付け)が採用されておりがっしりとした作り
込みがされております。また、ネックジョイントも特殊な形状で正面のティアドロップ型のプレ
ートを介しビス止めし固定する方式を取っております。ちなみにネックだけの重量は170gでした
。YAS-62のネックが110gでした。ネックだけでこの重量差は大きい!ネックにも本体同様のシリ
アルが刻印されたマッチングネックです。

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画像ではチョット分かりづらいですが、テーブルキィとオクターブレバーは現代サックスと逆に
折れる構造です。オクターブレバーに関してはヤマハでも80年代まで製造されていたYAS-23はこ
の方式ですし、天下のSELMER SBAも近い形状です。テーブルキィの操作感に関しては・・・慣れ
るしかないでしょう(笑

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ベル正面には「The Martin Alto -ELKHART-IND-USA-」の刻印。その周囲を見事な手彫り彫刻が
飾ります。同時期に製造されていたSELMERのSBAやMARK6と比べても決して劣ること無い繊細なタ
ッチで彫り込まれております。
sideF#レバーはなんと簡素な機構なのでしょうか(笑)HighF#キィが存在しないのでこの位置な
のでしょう。こんな小さなトーンホールもしっかりとソルダードが採用されております。

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キィガードやベル支柱はワイヤータイプ。スッキリとしたいかにもヴィンテージらしい形状です
。トーンホールやパッドのお掃除はしやすいですが、防御力はいささか心もとありませんので取
り扱いには注意が必要です。サムフックは上下に調整できる当時としては珍しい仕様です。画像
には写っておりませんが、本体シリアル下にはオリジナルのパテントシールもしっかりと残って
おります。

初期のアメセルに見られるグリーンラッカーにも似た色味のオリジナルラッカーはもちろん、指
貝の擦り減りの少なさ、キィローラーなどのオリジナルパーツもしっかりと残っております。全
体的な画像をご覧頂いて、この楽器の使用感の少なさ、コンディションの素晴らしさがお分かり
頂けたかと思います。

この楽器の持つサウンドキャラクターはストレートで乾いたアメリカンサウンド。ソフトな息量
で鳴らしても音の輪郭がぼやけず、しっかりと息を入れるとゴキゲンな鳴りっぷりで下から上ま
で音痩せせず腰のあるやや武骨なサウンドです。
ピッチバランス、操作性、ダイナミクスの幅。そういった楽器に大切なポイントを鑑みてもなお
、とても魅力的かつ、なかなかお目にかかれないMARTINのヴィンテージサックス。今なら名古屋
栄店にてお試し頂けますので是非ご検討下さい。

永く吹きこんで愛用してくれる方にぜひオススメしたい逸品です。
商品ページはコチラからどうぞ。

店舗情報

イシバシ楽器名古屋栄店

NAGOYA SAKAE STORE

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄3-4-5 スカイル9F

TEL:052-243-1484

営業時間:11:00 ~ 20:00

アクセス:【地下鉄東山線】栄駅(徒歩5分)

【名城線】栄駅(徒歩5分)

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