あきらめるのはまだ早い!

メイプルカスタムの初期型ラグでお困りの方必見!

2016-02-09 こんにちは、
スネア担当の松岡です。

今回のテーマ

名器YAMAHA「メイプルカスタム」
1990年代に登場し、ヤマハのフラッグシップモデルとして、
数々のドラマーを虜にしてきた名品であります。

今回はこのスネアのラグのお話です。

また何故に「ラグ」なのかというと


上記の画像をご覧下さい、
ラグに「浮き」が見られると思います。

このラグはいわゆる「初期型」で
長い年月高いテンションを掛け続けていると引っ張られて浮いてしまうタイプ。


このラグの構造は1点止めで片側に引っ張られる仕組み。
上部ではネジを取り付け、シェルに固定し、
下部はネジではなく「脚」が付いており、
回転を防止し安定させる構造になっております。



だがしかし、この構造「片側引っ張り1点止め」が仇となり、
先ほどの画像のように「浮き」が発生してしまう事が多々あります。

ちなみに「後期型」では、このネジ止めと脚の位置が逆になり、
引っ張られても浮かない構造に改良されております。

このような「浮き」が発生しても使えることは使えるのですが、
強いテンションをかけ続けるとラグ自体の破断、変形が起こりうるため
チューニング上でのネックとなるケースが多々見られます。
これではせっかくの良質なシェルをフルで生かすことが出来ません。

しかも、このラグ自体は既に廃盤品で入手不可能なため、
一つ壊れてしまうと修復不可能なケースもよくあるものです。

このようにラグの変形のある個体は、
「これ以上悪化しないよう恐る恐る」使うしかなく、
メイプルカスタムユーザーにとっては悩みのタネであったかと思います。

今回、14x6.5インチの中古(MSD0116)が入荷しましたが、案の定ラグ変形あり。
せっかくの良いシェル「これはどうにかならんものか??」と考えた末、
ラグを交換し、ベストなコンディションにリペアする事を試みました。

まず、代替のラグ探しから。
基本的に他社のラグはネジ間が合わず適合しない事が多いです。

それでも頑張って直す場合は、
元のネジ穴を塞ぎ、新たに穴を開けなおすなり、
元のネジ穴を生かしつつもネジ穴を削ったりと、
なかなか大掛かりな加工が必要になります。

あまり手間の掛かる加工は避けたかったので、
近いもので何とかならないかと思い、とりあえずネジ間を計測。

だいぶ見た目でいい線いきそうであったパールのCL-65を計測してみたら…

あれ?
あれあれ??

「約860mm」
同じじゃないか!!

ということで、



このようになりました!
まったくシェルを加工することなくピタリとハマりビックリ。



今回使用したラグは
ブリッジタイプのワンピースラグだった為、
脚用の固定穴も隠れてルックスも問題ナシ!
※YAMAHAシェルにPEARLラグは邪道とは言わないで…

こんなに簡単に代替ラグが見つかるとは(笑)
これならハイピッチも問題なし!
日本製のヤマハのメイプルシェルのポテンシャルをフルに発揮できます。

しかし、のこり9個のラグの在庫が無く、
残念ながら今日は1つしか交換出来ませんでした、、、、
現在メーカーより取り寄せ中、
残りパーツが入荷次第、組み上げしHPにアップ致します。

今度このシリーズの5.5インチが入荷した時は
同様に代替適合パーツを探してみたいと思います。

そのスネア、
修理をあきらめていませんか??
あきらめるのはまだ早い!

このような既にパーツが廃盤になっている製品の
修理に関するご相談にも応じますので、
まずはお気軽にお問い合わせ下さい♪




MATSUOKA