バルブオイルの基本!

バルブオイルの何で?どうして?のお話

2019-01-28 こんにちは!
管楽器フロア野崎です

学生じゃなくなると時が過ぎるのが早い…!
私の生まれた平成が終わってしまう!と焦りを感じている今日この頃です
母親世代にこういうと殴られかけます・・・笑

今回はお手入れ用品の中のバルブオイルについてお話してみようかな?と思います
前編ではバルブオイルについてのお話を
後編では池袋店で取り扱っているバルブオイルを簡単にご紹介したいなと思っております!

私、7年間トランペットを担当しておりまして、今も弟がトランペットを担当しているので教えたり一緒に吹いたりしているのですが
昔から思っていることがありましてですね

バルブオイルの種類多くない!?メーカーでそれぞれ1本出せば十分やん!
一度はそう思った方、いらっしゃるんじゃないでしょうか・・・? 
私だけだったらかなり恥ずかしいですが
そんなわけで、今回はバルブオイルについてざっとお話しようと思います!
一生懸命調べますが、絶対!って訳じゃないので参考までにご覧くださいませ・・・

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まずは・・・
バルブオイルって何で使うの?使わないとどうなるの?

たまに『動きが悪くなったらオイルを注す』というのを耳にするのですが、オイルはすぐに気化したり流れてしまうものなので
ピストン楽器は練習前にオイルを注すと良いと言われています
バルブオイルというのは金属同士が直接擦れてピストンが消耗するのを防いだり、サビを防止したりと大事な役目をしています
「ちゃんと動いてるから大丈夫でしょ?」といってバルブオイルを注さずに楽器を吹いていると、ピストンを動かす時にピストンが擦れてどんどん消耗してしまい、あとからオイルを使っても動きが悪い状態になってしまいます
そうなってしまうと専門技術者による修理が必要となり、高額な料金がかかってしまうことも・・・

せっかくたくさん悩んで買った楽器ですから手入れをおろそかにしてしまって
修理に出すなんて楽器も吹けなくなりますし気持ち的にも嫌ですよね
そうならないためにもバルブオイルは必要なのです!

バルブオイルはそれぞれ何が違うのか?
メーカーや種類によって成分の違い、香りなども違いますが奏者にとって1番大きく関わる違いは粘度の違いではないでしょうか?

粘度が違うと何が変わるのか?
一般的に
粘度が低いサラサラしたオイルは新しい楽器やトランペットなどの
ピストン面積が少ない楽器向き
粘度が高いトロトロしたオイルは古い楽器やユーフォ・チューバなどの
大型楽器向き
と言われているようです

トロトロのオイルが古い楽器に向いているのはなぜか?


新品のトランペットの多くは、通常、ピストンと管体(バルブケーシング)の間(クリアランス、上記図の水色の部分)は片側で約10ミクロン。
ですが、長年使うとどうしてもピストンが消耗してしまい、管体(バルブケーシング)とピストンの間(クリアランス)が広がってしまいます。
その場合、軽いバルブオイルではすぐに流れてしまうので、古い楽器には広がったクリアランスを支えるために、ある程度粘度が高いトロトロのオイルが向いているのです。

オイルは楽器の新旧だけでなくジャンルや楽器の種類で選ぶことも可能です。
ジャズなど早いフレーズを吹く場合はスムーズにピストンを動かすために粘度の低い軽いオイルが向いてます。
また、小さい金管楽器はピストンが小さく、クリアランスの面積が減る=オイルが保持すべきクリアランスの全量が減るため軽いオイルでも保持できるのでコルネットやトランペットなども粘度の低いバルブオイルの方が向いているそうです。
反対にユーフォニアムやチューバなど大型の金管楽器はピストンが他よりも大型のため、クリアランスの面積が広いので、粘度の高い重めのバルブオイルが好まれます。
大型のピストンは低音楽器に多く、早い運指はあまり必要ないので、多少抵抗があっても問題がないという意見もありました
とはいってもユーフォなんかは木管並みの連符が出てくるときもありますよね・・・


と、こんな感じでバーッとお話しましたが少しでも参考になりましたでしょうか?
後編は池袋店で扱っているバルブオイルをご紹介したいと思います!
後編はコチラ

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イシバシ楽器池袋店

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営業時間:11:00 ~ 21:00

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