斉藤充氏選定品
2018-06-26 皆さん、こんにちは！管楽器担当の川口です。
世間的には吹奏楽入部シーズンが落ち着き始めてきましたが、ようやくパートが決まって楽器を選ぼうといった方も多く、名古屋栄店ではユーフォニアムのお問い合わせが一気に増えてきております。
国産定番モデルも人気がありますが、イマイチ生産が追い付いておらずなかなか人気モデルが試せない・・・せっかく買うなら間違いのない一本が欲しい！
そんな方にオススメしたい、今週の逸品がコチラ！！
WILLSON・TA2900BS
そもそもユーフォニアムとは・・・
一般的には、「ユーフォ」や「ユーフォニウム」と呼ばれ、ブラスバンドを中心に活躍している金管楽器です。 ユーフォニアムの起源については諸説ありますが、「1843年にドイツのヴァイマルでコンサートマスターとして活動していたフェルディナント・ゾンマー氏によって、フリューゲルホルンやコルネットをヒントとして自身のソロ楽器として発案したゾンメロフォンを元に改良され、世に広まるようになった」というものが最も有力説とされているうちの一つです。
トランペットのようなファンファーレや、トロンボーンのような迫力あるトーンとは異なり、金管楽器の中でも特に音に温かみがあり、丸みを帯びた柔らかなサウンドが特徴的で、吹奏楽においては中低音（または低音）パートに分類されますが、ユーフォニアムはメロディーからベースまで幅広く担う事が多く、特にマーチ系楽曲においては対旋律ををほぼ独壇場として任される等、「ユーフォなくして吹奏楽は成り立たない」といっても過言ではない程の活躍をしている、魅力的な管楽器です。
優れたコストパフォーマンスを発揮するフルトップアクションの3ピストンモデルの他、スタンダードな4連ピストンモデル、4ピストン構造で第4ピストンがサイドアクション方式のモデルや、音程補正を可能とするコンペンセイティングシステムを採用したモデル等、価格帯によって様々なバリエーションモデルがリリースされております。
スイス北東部リヒテンシュタインと国境を交えるフルム市にあるウィルソン社。
最高品質を維持し続けるために、長年培ってきたノウハウを時間をかけてすべてのモデルに継承する伝統的要素と、現状にとどまることなくその先にあるものを求め続ける哲学的要素の融合が生み出す、スイスメイドの誇り。そして、かつてないほどの独創的かつ格調高き音色。これらの要素をバランスよく兼ね備えたウィルソンユーフォニアムは世界中のプレーヤーから支持されています。
ウィルソン・ユーフォニアムのメインモデルとなる、TA2900シリーズにもゴールドプレートやサテン仕上げのモノ、ベルの内側（インナーベル）が金メッキに仕上げられたものなど様々なラインナップがございますが、今回ご紹介するTA2900BS（ブライトシルバー）が最もスタンダードかつ、王道を往くモデルと言えます。
TA2900BSは他ブランドのモデルに比べ、明確な音の輪郭と艶のある響きが特徴と言われているアメリカンなモデルとされ、オーケストラ・吹奏楽奏者から圧倒的人気を誇ります。ノーステキサス大学教授であり、世界的名手でもあるブライアン・ボーマン氏が監修していることでも有名です。
■実際に吹いてみた！
芯のあるフォーカスされたサウンド、抵抗感はやや強く音像がぼやけることなくしっかりと際立ち響いていく音はTA2900BSならではの魅力だと思います！
ウィルソンTA2900BSではマウスパイプがベルに溶接されているのも特徴です！
(マウスパイプがベルから浮いているTA2960UK-BSというモデルもあります)
この構造が輪郭のはっきりとした明確な音になる1つの要素に挙げられます。
BESSONではマウスパイプが支柱に取り付けられていますね。
支柱の形も独特ですね
ウィルソン独自のサウンドや吹奏感を研究・追求した結果なのでしょうか。
またニューサイレントバルブシステムによりピストン動作時の雑音が軽減され、静かなアクションもWILLSONの優れた仕様です。
金管楽器の老舗メーカー・BESSONの軽やかな吹き心地と柔らかなブリティッシュサウンドとは対照的に、WILLSONならではのしっかりとした抵抗感と芯のあるソリスティックな音色が感じられるユーフォニアムの逸品！
管楽器担当川口が自信を持ってオススメできる逸品！
しかも！！
自身もTA2900BSを愛用し、日本人初となるユーフォニアムで音楽芸術博士号を取得。精力的な演奏活動・後進の育成を続けている現役プレイヤー・齋藤 充氏お墨付きの逸品！！
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