ギブソン アコースティックのエントリーモデルを比較!
2018-09-30 皆様こんにちはー♪イシバシ楽器WEB SHOPの納富(元御茶ノ水本店Harvest Guitars副店長)です。なかなかブログを更新できずにいましたが、ようやくWEB SHOPにもGibsonアコースティックギターが続々と入荷してきましたので、なんとか更新できました!Harvest Guitarsの白井店長も忙しいようでなかなかブログを更新してくれません(泣)ので、そそくさと私がGibsonアコースティックのブログを更新いたします(笑)
今回は、Gibson Acousticのエントリーモデル「J-15」と、2019モデルで新たにお目見えした「J-45 Studio」を比較してみたいと思います。
まずは共通点から、
・スプルースTop、ウォルナットSide/Backのオール単板ラウンドショルダー
・スキャロップドXブレーシング
・にかわ接着のダブテイルNeckジョイント
・ニトロセルロース・ラッカーフィニッシュ(グロス)
・24-3/4″ギブソンスケール
・指板材及びブリッジ材がウォルナット
このようにウォルナットをフィーチャーしたラウンドショルダーという点で共通しており、今後も比較検討されるかたが多くなるかと思います。
それでは、この2モデルの相違点をご紹介しましょう!

1.Body厚の違い
J-15・・・約96-122mm
J-45 Studio・・・約90-101mm

だいぶ違いますねー。J-15はレギュラーのJ-45 Standardと一緒の胴厚ですが、J-45 Studioはやや薄胴になっているわけです。
2.ロゼッタの違い
J-15・・・ダブルリングで内側のリングにはきれいに輝く”アバロン”を入れています。

J-45 Studio・・・シンプルなシングル(1)リングです。

3.ブリッジの形状の違い
J-15・・・レクタンギュラー(長方形)

J-45 Studio・・・アッパーベリー

J-45 Studioのほうは、J-45という名もついていることもあってか、J-45 Standardと同じくアッパーベリーになっていますね。
4.Neck材&プロファイルの違い
J-15・・・2ピースのメイプルで、継ぎ目にウォルナットのストリンガー、スリムテーパープロファイル

J-45 Studio・・・マホガニー、Advanced Responseプロファイル

J-45 Studioのほうは、やはりJ-45という名もついていることもあってか、J-45 Standardと同じくマホガニーNeckになっていますね。そして、Neck ShapeはJ-45 Studioのほうがやや三角気味のShapeになって、ウェスタングリップの際僅かではありますが握りやすいかもしれません♪
5.指板ラディアスの違い
J-15・・・12″R


J-45 Studio・・・16″R


伝統的なJ-45やHummingbirdは皆12″Rがついた指板になっていますが、J-45 Studioはよりフラットになっており、2017モデルのハイパフォーマンスシリーズや2018モデルのアヴァンギャルドシリーズと同様になっています。
画像だと12″Rと16″Rとでは差が分かりにくいかもしれませんが、Rゲージを重ねてみるとこんな感じで違いがでてきます。上(表)が12″Rで、下(裏)が16″Rです。

実際に演奏するとよく違いが分かりますよー♪
6.ピックアップの違い
J-15・・・L.R.Baggs Element
J-45 Studio・・・L.R.Baggs Element VTC ※仕様変更があり、2020現行モデルではFishman Sonitoneを採用しています。

J-15はVolumeコントロールのみで、J-45 StudioはVolumeとToneのコントロールも可能です。
7.ヘッド形状とペグの違い
J-15・・・Advanced Jumboタイプのヘッド形状で、ミニロトマチックペグ
J-45 Studio・・・J-45タイプのヘッド形状で、ロトマチックペグ


8.サウンドの違い
2本弾き比べてみると良く違いが分かります。
J-15のほうは往年のラウンドショルダーらしい力強い鳴り、音圧・音量が特徴です。
一方、J-45 Studioのほうは特にアルペジオなどを弾くと分かりやすいですが、やはりレスポンスが良いです!J-15ほどの力強さはありませんが、繊細なフィンガーピッキングやアルペジオが心地よく響いてくれます♪もちろんストロークもイケますよー!
是非ご検討くださいませ!
商品ページは以下の画像をクリックして覗いてみてください♪
☆Gibson / J-15 Walnut Burst

☆Gibson / J-15 AN (Antique Natural)

☆Gibson / J-45 Studio WB(Walnut Burst)【Studio Series】

納富 悦郎 -プロフィール-
1981年生まれ。元御茶ノ水本店Harvest Guitars副店長兼弊社Gibson担当。中学時代よりギターを始め、10代の頃はバンド、20代の頃はDTMでの作曲活動(CS放送のとある番組のエンディング曲も担当)、30代に入ってからは原点回帰でギターを楽しむ。
イシバシ楽器に入社してからはデジタル、スクール、ドラム、ギター、買取などを担当し、WEB SHOP在籍時より本格的にアコースティックギター担当となる。
Gibson/Martin/Taylor/Cole Clark/YAMAHAなどの主要ブランドのファクトリーツアーや現地買い付け、オーダーなどを経験。
フェイバリットミュージックは'90年代のビーイング系、アメリカンロック、ロックフュージョンなど。フェイバリットギタリストはRichie Kotzen。