このブログでは御茶ノ水本店に入荷しました珠玉のヴィンテージ商品をご紹介していきます。
今回はグレッチの方向性を決めた歴史的名器!#6120が入荷しましたのでご案内いたしましょう!







#6120は、1954年に伝説的なカントリー・ギタリスト、チェット・アトキンスのシグネチャーモデルとして発売されました。
当初は「チェット・アトキンス・ホロウ・ボディ」という名称でしたが、1964年に「ナッシュビル」と改名されています。
チェット・アトキンスとの共同開発は、その後のグレッチの方向性を大きく左右する出来事となりました。1957年のカントリー・ジェントルマンや、1958年のテネシアンといった名機を生み出した「チェット・シリーズ」へとつながり、同年にはフィルター・トロン・ピックアップの開発にも影響を与えました。
本機 #6120 は、そのチェット・シリーズの原点ともいえるモデルであり、カウ・ヘッド・インレイやハンプ・トップ・インレイといった、カントリー・ミュージックらしいウエスタンテイストの装飾が随所に施されています。


シングルカッタウェイ、フルホロウ構造のラミネイトメイプルボディにブラジリアンローズウッド指板のメイプルネックといった構成。
ネックは薄めで馴染の良い弾きやすいグリップです。
メタルナット、Gアローノブ、パテントナンバー入りのビグスビー、ハンプ・トップインレイ、ヘッドインレイはカウヘッドとこの年式らしい雰囲気のある仕様となっております。
PUにはオリジナルの「Dearmond Dynasonic」を2機搭載。
軽快でグレッチらしいブライトなサウンドをアウトプット。
ヴィンテージでしか味わうことのできない極上のヴィンテージトーンをアウトプット致します。
ネック周りのバインディングはやり直されており、フレットも交換されています。
全体的にオーバーラッカーが行われた形跡がございます。
ジャック部の配線が修正されています。
また、ボディバインディングは縮みによる段差、ひび割れ、欠け、浮きなどがございますが部分的に補修もされており現状大きな問題はございません。
全体的に経年、使用に伴うダメージはございますが年式を考慮いたしますと良いコンディションを保っており演奏コンディションも良好です。

必要な箇所にはしっかりと手が入っており使える一本となっています。
このギターでしか得ることができないサウンドや、経年により雰囲気を増したルックスが非常に魅力的な一本です!
ぜひこの機会にご検討くださいませ!!
余談ですが、#6120 チェット・アトキンス・ホロウ・ボディの発売には、1952年に登場したレスポールの影響が大きかったようです。
当時、同じく著名なミュージシャンであったレス・ポールの名前を冠した「レスポール」が大ヒットを記録していました。これに対抗すべく、グレッチは1954年、同じく有名アーティストの名を冠した #6120 を投入したのです。
ちなみに、1954年はフェンダーからストラトキャスターが発売された年でもあります。このわずか2年ほどの間に、現在でも愛され続ける名機が次々と誕生したことには驚かされますね!
商品ページを確認する【中古】GRETSCH / 6120 Chet Atkins 1957 Orange Stain 【御茶ノ水本店】
買い取り、下取りも行っておりますのでご不要な楽器があればご相談くださいませ!!
