シューゲイザー系プレイヤーを魅了するMerisの空間系エフェクター、 Mercury7(リバーブ)とPolymoon(ディレイ)の魅力に迫る。
2020-04-13 圧倒的なサウンドクオリィティと無限の可能性を秘めたMeris(メリス)のMercury7(リバーブ)とPolymoon(ディレイ)、その魅力を探るべく輸入代理店であるミックスウェーブ株式会社のご担当者様とお話をさせて頂きました。---------------------------------------------

御茶ノ水本店 エフェクターフロア 安本

ミックスウェーブ株式会社(Meris輸入代理店)
イシバシ楽器 安本(以下IY):
今日はよろしくお願いします!
Mixwave(以下MW):
こちらこそよろしくお願いします!!
IY:
個人的にかなり注目度の高いMerisなんですが、最近シューゲイザー系のサウンドを求めるプレイヤーの間でMerisが盛り上がっていると感じているのですが、いかがでしょう?
MW:
はい、2019年11月に開催されたTOKYO PEDAL SUMMITでもシューゲイザーやアンビエントをやっていると言う人の試奏率が圧倒的に高かったように感じられます。
IY:
その時の皆さんの感想は?
MW:
いくつか好きそうなサウンドを作って聞かせると、みんな恍惚の表情を浮かべていました。
「気持ちいいー!」と言いながら、リバーブやディレイが切れる瞬間まで味わい尽くしていました(笑)。
IY:
どう言ったところが刺さるのでしょう?
MW:
「Meris=色々できる」と言うイメージをもたれますが、そもそものリバーブやディレイとし てのクオリティーが物凄く高いです。24bit AD/DA、32bit floatのDSP処理、JFETを用いた高品質な入力セクション。標準的な使い方をしても、コンパクトエフェクターとしては物凄く高いレベルにいる事は間違いありません。
また、そう言ったジャンルのプレイヤーにはリバーブのHOLD機能や、エクスプレッションでDECAYやFEEDBACKがコントロールできるのは最低条件として求められます。
もちろんMerisはその辺りも網羅しています。
あと、シューゲイザーやアンビエントの人はピッチシフターやトレモロを空間系の手前に
繋いで、より複雑なサウンドを作る傾向にあります。
Merisは、1台でその複雑なサウンドが作れてしまうのがポイントですね。
IY:
見慣れない名前のコントロールや、裏コントロールとも言える「ALT 機能」が鍵でしょうか。

MW:
まさにそれですね!

例えば、Mercury7(リバーブ)には「PITCH VECTOR」と言うコントロールがあります。
いわゆる「SHIMMER 」等と呼ばれるリバーブのピッチ設定で、1オクターブ、デチューン、5度を上下で設定できます。
さらに、このピッチ操作した残響音と普通の残響音のMIXレベルも調整可能です。

IY:
そんな細かなところまで!
MW:
他にもリバーブの音を揺らしたり、リバーブがフェードインしてくるような効果「SWELL」も使用できます。
曲の最後にリバーブがフェードインして来て、ずっと鳴り続ける…みたいな演出で、お客さんを恍惚の世界にいざなえます (笑) 。
エクスプレッションを使ったShimmerの例
SWELLを使った、SLOW GEARのような例
IY:
たまらんですね(笑) 。

IY:
Polymoonにもピッチシフターやフェイザーの機能が入っていますよね?
MW:
Polymoon(ディレイ)は、TIMEとMULTIPLYツマミのALT機能で、ディレイ音に三角波の LFO モジュレーションをかけることができます。 これで音を揺らしたり、アルペジエーターのようなピッチエフェクトまでかけられます。

さらにPHASER FLANGERも内蔵していますので、サウンドも「うねらす」こともできます。
12弦ギターを使った時のような効果で、サウンドに厚みが出せます。

IY:
「うねらす」と言えば、MerisのオフィシャルYoutubeにもアップされているこの動画が凄すぎて…。プリセットを切り替えながら、「こんな事もできるのか!」と言うサウンドを、全てPolymoonで出しているんですよね。
MW:
0:35からリバース&ピッチシフターのサウンドや、本人も絶賛している1:20くらいからのピッチシフターのようなサウンドもPolymoonで出しているから驚きです。
もはやディレイの領域を超えていますよね(苦笑) 。
リバース&ピッチシフターサウンド
ピッチシフターのようなサウンド
IY:
今回紹介したエフェクトたち…「音の壁」にはもってこいですね!
スローなアンビエントから激しいシューゲイザー・サウンドまで、様々なシーンに合いそうですね!
MW:
ちなみに安本さん、Merisで何かオススメのセッティングはあったりしますか?
IY:
個人的にMercury7がお気に入りなのですが、私のオススメのセッティングはこれですね。

MW:
かなり深めのセッティングですね、これはどのような場面で思いついたんですか?
IY:
たまたまお客様と色々なセッティングを試していたときに偶然発見しました(笑)
そのときにお客様と出した結論が「Mercury7は5度上モードが一番気持ちいい!」で、それをALTは全て初期値のままかなり深めに設定しつつミックスもほぼ原音がわからないくらいに上げています。
これをゆったりとしたテンポでアルペジオっぽく弾くと…ずっと弾いていられますね(笑)
MW:
多彩なパラメーターのおかげで偶発的に素晴らしいサウンドが飛び出てくるのもMerisならではの魅力かもしれませんね!
IY:
まだまだお話したいことは山ほどありますが…時間も限られてますので今日はこのあたりで(笑)。
MW:
そうですね、これ以上話していると終われなくなりますね(笑)。また是非お願いします!!
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いかがでしたでしょうか?今回はシューゲイザー系に焦点を絞ってお話しさせて頂きましたが、それ以外のジャンルにおいても活躍できるポテンシャルを秘めたモデルが今回の「Mercury7」と「Polymoon」です。
少しでも気になった方はYoutube上に様々な演奏動画がアップされているので、「自分ならこう使うかな~?」と想像しながら視聴するのも楽しいかもしれませんよ?!
ご不明な点がございましたら御茶ノ水本店 エフェクターフロアまでお気軽にお問い合わせ下さい!!
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