FORESTONE GXシリーズ アンラッカー仕上げ
2019-06-15 皆さんコンニチハ!!名古屋栄店管楽器担当のミスミでございます。
本日より開催された「THEO WANNE マウスピースフェア」ですが、午前中から試奏にお客様もいらっしゃりご好評頂いております。名古屋栄店では同時進行で、「FORESTONE SAXOPHONE」の展示も行っており、そのうちの逸品をご紹介させて頂きます。
FORESTONE GX series Cognac Vintage

まるで、ウン十年間も使い込まれたかの如きその渋いルックス。

Cognac Vintage(コニャックヴィンテージ)という仕上げです。ブランデー(お酒)の一種であるコニャックの熟成された深い色合いからつけられたのでしょうか、ブラウン系の強い色味です。
こちらは基本的にはラッカー塗装がされていない「アンラッカー」の仕上げですが、特殊な表面処理により新品ながらもまるでオールド楽器のような色味を保っております。使用頻度や時間経過によって変化が表れやすいのも特徴ですね。

ネックは吹き込んだ息とリードの振動を妨げないようなきわめてシンプルな作り。ヴィンテージセルマーのSBAを彷彿とさせるオクターブキィが、「いかにも」な雰囲気でいいですね。
ちなみにこちらのGXシリーズのネックはメーカーサイトによると、
GXモデルのネックには、超低温処理を施しています。液体窒素を使用し、素材を-196℃まで冷却し分子レベルで物性を整えます。この処理により素材の響きがより一層増しジャンルを問わず好まれる音色効果が得られます。
とのことです。一時流行ったクライオ処理の類でしょうか。
原子間の摩擦が・・・とか分子配列が・・・とか難しい話になってしまいますので割愛(笑)
とにかくひと手間音響処理を加えたこだわりの加工であることは間違いありません。上位グレードであるRX・SXシリーズは、ネックに加え管体にも処理が施されているそうです。


キィ配列の基本設計はもちろん、しっかりと高さや角度のバランスも調整されておりますので持った感じに違和感がありません。パッドはピゾーニ社のものが採用されており、いやはや近頃の台湾製は侮れませんね!!
息を入れた時のレスポンスの鋭さ、プレイヤーの細かなニュアンスも表現してくれる柔軟性、マウスピース・リードのサウンドセッティングをしっかりと具体化してくれるサウンドキャラクター。しっかりと「JAZZ」の方向を向いたモデルだと感じます。

ベルはレギュラーサイズで手彫りの彫刻も美しい出来。フォレストーンといえばほとんどの方が樹脂リードを思い浮かべるかと思いますが、実はサックス本体も素晴らしいレベル!ぜひこの機会に名古屋栄店でお試し頂きたい逸品です!