【Story of Vintage Guitar】 第一話:1962年製 Telecaster Blonde

記念すべき初回は1962年製 Telecasterをご紹介!【Vintage】

2019-01-14


皆様こんばんは!
御茶ノ水Finest Guitars柏崎でございます!!
(最近はUFGのコーナーでお馴染みですね!)

超いきなりですが、当店ブログにて
新連載開始をここに宣言いたします!!

当店Finest Guitarsですが、ひっそりとヴィンテージ・ギターの在庫量が増え、現在二階フェンダー・フロアにて展開中!そこで、その在庫の中から私柏崎がかっこいい!弾きたい!と思ったものを勝手にセレクトしご紹介させて頂きます。笑

独り言のように書いては画像も多めですので、皆様気楽にお読み頂ければと思います。笑


題して「Story of Vintage Guitar」!!

お初となる今回は文句なしにヴィンテージ&グッド・サウンドなこのギターのお話!!



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1962年製 Telecaster Blonde【S/N 70682】
※右に映る良い音しか出さなそうな激渋Champは1960年製。現在商品ページ作成中です。。


テレキャスターの歴史から見て、ボディに使用されるアッシュ材の影響からかローズウッド指板を採用しだした59年中期?60年代前半は生産本数が少ない時期として知られておりますが、今回ご紹介するのはその時期に該当する1962年製

スラブ・ローズウッド指板にこれぞ!な感じで焼けたブロンド・フィニッシュがナイスなグッド・コンディションのプレイヤーにもオススメできる逸品です!

特に近い生産年の1960年製を愛用するロベン・フォード先生のファンの方は要チェック!!笑




まずはヘッド側から見ていきましょう!

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みんな大好きスパゲッティ・ロゴ!
詳しくは後述致しますが、このネックは61年デイトの為、翌年より”TELECASTER”ロゴの下にパテントNoが入る仕様に変更となります。その移り変わる直前に製作されたネックということですねぇ。


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ペグはオリジナルの1列刻印クルーソン・デラックス・ペグ
現在のカスタムショップ製品とは異なり、当時は板目の木取りが主流でした.

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ど真ん中に大きな木目を配した美しい木取りの板目ネック。

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ネックデイトは12-61ですので、61年の12月ということが判明!
板目も併せて確認できますでしょうか!


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この導管に赤茶の色味!モチロン指板材はハカランダ
フレットはナロー・ジャンボ・タイプに交換され、併せてナットも交換されておりますので、演奏面もバッチグーですよー!



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ネック・ヒールとポケットも公開!
色の付き方からマッチングも把握できますねぇ


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ピックガードは60年辺りに変更されたやや厚みのある8点止め ホワイトの1プライ


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フロントPUキャビティ?コントロールのキャビティを繋ぐエクストラ・キャビティが確認出来ます。

ちなみにこのエクストラ・キャビティですが、仕様としては1951年の中ごろより取り入れられておりますが、テレキャスターが世に登場したのが1950年。
登場からおよそ一年半はフロントPUキャビティからリアPUキャビティにかけてロングドリルで開けていた為にこのエクストラ・キャビティはないのですが、一度でいいからその実物を見てみたいものですねぇ、、、



続いてはコントロール部をば!

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カレント配線に変更されておりますので、コチラもプレイヤーには嬉しいポイントです。
変更されているとはいえ綺麗な配線です。笑
各部を見ていきましょう。



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テレ誕生から62年まで使用されていた、CRL製 3Wayスイッチ
以降使用される同社のスイッチとは端子の付いているベークライトが一回り大きいので、簡単に判別がつきますね!!



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オリジナルのセラミック・コンデンサ。(これがサークルDへ繋がっていくわけですな。)
ポットもオリジナルで二点とも304-6152。STACKPOLE製61年デイトです。



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ピックアップ・カバーの上部がフラットな形状をしておりますが、こちらもテレキャスター登場以降この仕様を維持しておりましたが、66年以降丸みのある仕様へと変更が加えられていきます。

ブラック・ボビンAWG#43ワイヤーが巻かれたオリジナル・ピックアップ。
こちらも66年以降はワイヤーが太いAWG#42へと変更されたことで、ターン数も下がり出力もこの時期に比べ低くなります。



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こちらもオリジナルのリア・ピックアップ。
ブラック・ボビンですが、先程紹介したフロントとは異なり線径の太いAWG#42ワイヤーを用いており、最初期のテレに比べリア・ピックアップ単体で見ると出力は下がる印象です。
ですが、この辺りの時期のテレキャスターを使用するプレイヤーの映像をまじまじと観察してみると、皆様こぞって結構ピックアップを高くして使用されていることがファイネスト調べで判明しておりますので、この辺りは要研究ですな!

また裏につけられたプレートは金属に銅メッキを施した通称“エレベーター・プレート”
金属を錆びから保護する為の銅であるかとは思いますが、実はこのプレートもテレキャスターのリア・ピックアップのトーンに大きく影響しているんですねぇ

この辺りはまた後日語りましょう!!


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ナット、フレットに続くこのテレ最後の交換ポイントはコチラ!
ピックアップ・マウントチューブ
ですがまぁ経年劣化するものですので、私はあまり気にしない派です笑



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ボディデイトは1/62ですので、62年の1月ということはこのギターは61?62年にかけて製作された一本と言う事が判断できます!





さぁ大分長くなってまいりましたが、もう少しお付き合いください。笑
ここからは語りもなく良い状態を保ったリアル・ヴィンテージのボディ画像を並べていきます。笑


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いかがでしょうか!!
これはギター弾きなら思わず弾いてみたい・・・と思ってしまうテレキャスターでしょう。笑

☆商品ページはコチラ☆

このコーナーでは動画にてサウンドをお届けさせて頂こうと思っております!
近日中にご用意させて頂こうと思いますので、その際はコチラで改めてご報告させて頂きます!!



だーいぶ長くなってしまいましたが、最後までお付き合い頂いた皆様ありがとうございます。

今回のように私の勝手なコーナーですので毎度長くなってしまうとは思いますが、多めに見て頂いて、楽しんで頂ければ幸いです。笑

最後に画像でお別れ!!
次回のこのコーナーでお会いしましょう!!!!



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(iPhone X渾身のポートレートモードにて撮影)

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この記事を書いた人

柏 慶太(かしわざき けいた)
柏 慶太(かしわざき けいた)
御茶ノ水本店 FINEST GUITARS/ハイエンド・ギブソン&フェンダーフロア
御茶ノ水本店 Finest Guitars ギブソン&フェンダーフロア担当。埼玉県さいたま市出身。父親の影響で中学時代にロックンロールに出会い、エレキ・ギターに痺れてバンドを結成し演奏開始。FirebirdとJaguarが好きですが、トラディショナルなギターは何でも好きです。腕やテクニックは抜きでかっこいいギタリストが好きです。最近のブームはブライアン・メイとやっぱり冬はモータウン。好きな機材はトーンベンダー、カールコード。HERCOのFLEX75愛好家。


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