こんにちは!SGユーザー、Finest Guitars森田a.k.aモーリーです!
今年2024年4月に発表され、続々と日本にも流通し始めた「Epiphone Inspired by Gibson Custom」その中でも今回は「1963 Les Paul Custom w/Maestro Vibrola Classic White」をディグ(Dig)っていこうと思います!
Epiphone / Inspired by Gibson Custom 1963 Les Paul SG Custom with Maestro Vibrola Classic White
ぱっと見たらGibson Custom Shop製品かと思ってしまうほど完璧なルックス。さすがGibson Customとタッグを組んだEpiphoneの最上位セクションである「Epiphone Inspred by Gibson Custom」。最近では新たなアーティストモデルの発表もあり注目されているのも頷けるほど、ビンテージのギブソンギターを忠実に再現しております。
それでは「1963 Les Paul SG Custom」の詳細をディグっていきましょう!!!
チェーケラーーー!☝️(CDTV)
まずはマテリアルから!
ボディにはセンター合わせの2ピースで、使用材はソリッドのオクメ(Gaboon Mahogany)かサペリ(Sapelli Mahogany)とのこと。
マホガニーってそんなに種類あったの?!と思い、その違いについて調べてみました!
オクメ(Gaboon Mahogany)
この樹種の分布は、比較的限られており、赤道アフリカのガボン、コンゴ、ギニアのリオムニ地方にみられ、高さ60mに達する大木になります。心材は桃色あるいは淡赤色ないし赤褐色。肌目はほぼマホガニー程度。このオクメのことをガボンマホガニーなどと呼ぶこともあります。装飾用の用途に用いられることもありますが、主として一般用の合板、丁度熱帯アジア産のメランチ類が使われているようにして使われます。
サペリ(Sapelli Mahogany)
家具に使用される木材の中でも注目を集めているのがアフリカ原産の「サペリ」。真っ直ぐの木目が美しく、光沢のある深い色なのが特徴的。こうした見た目の特徴は、世界三大銘木である「マホガニー」と瓜二つで、希少なマホガニーに代わって、人気を集めているセンダン科の落葉広葉樹で、西アフリカ・中央アフリカ・東アフリカなどの熱帯雨林に、広く生育。心材は桃色。適度な堅さと加工しやすさを合わせ持っているため、加工し易いのも特徴。
オクメもサペリもどちらも需要の高まりの伐採により国際自然保護連合のレッドリストに掲載されてしまったマホガニーの代用材として家具や楽器など広く使われているようです。また木材の密度や重さの基準である「気乾比重」が、マホガニーとほぼ同じで、より入手しやすいオクメとサペリが今回のEpiphone製品にうってつけの木材だったようです。
SGのベヴェルド・コンターも美しい!
ネックにも1ピースのオクメ(Gaboon Mahogany)かサペリ(Sapelli Mahogany)、指板にはエボニーを使用。
ヘッドには上位機種である証の5スプリット・ダイアモンド・インレイと5層のマルチ・バインディングが施され、ペグはGrover製のロトマチックタイプ、「Les Paul CUSTOM」の刻印の入ったトラスロッド・カバーを使用。
ネックシェイプは「SlimTaper」を採用し、握ってみた感覚では若干Dに近いCシェイプで、握り心地もGOOD!
フレットには定番の「Medium Jumbo」が使用され、弾きやすくプレイアビリティも抜群!
弾き心地や音がどんなものかサウンドチェックしていた所、非常に握りやすく、「弾きやし~なぁ~」と思ったらコレですよ!コレ!
ネックのバインディングにご注目!Epiphoneはもうこんな細かいところまでやってくれるんですね。あらざす!
ロールドバインディング加工されているッ!!!
電装系の前にハードウエアをディグ!
1963年からSG Customに標準搭載となるMaestro Long Vibrolaを本機でも搭載。
ブリッジはサドル落ち防止のワイヤーの付いたTune-O-Matic ABR-1タイプを搭載。裏には「B-2」の刻印が。。。ワイヤー付きのBridge No.2(ワイヤーなしはNo.1)ってことでしょうか?
ブリッジのスタッドはナッシュビルタイプにおなじみの受けのアンカーが打たれたタイプ。直で刺されたものと比べ、よりタフになっております。
ノブはビンテージに近いトップが深めなゴールドトップ付きブラックハットを使用。
お待たせ致しました!電装部のディグです!
Epiphone Inspred by Gibson Customの最大の特徴、ピックアップにはCustom Shop製品でも使用される「Gibson Custombucker」を搭載!
ピックアップの裏を確認しようと外してみたら、なんと!ネックのジョイント方法がロングテノン(Deep Joint)ではないですか!Wow!
見えないところまでビンテージを再現していますねぇ!!!!!
これを見つけられたのは大きい成果ではないでしょうか。今回ディグしてよかったー!!!
リアピックアップの下には製品番号のQRコード。今はデータで管理しているんですね~
ピックアップだけではありません。ポットにはしっかりとCTS製品を使用し、コンデンサーはマスタード系のMallory Capacitors、そしてSwitchcraft製 3Way Toggleを採用し、全てハンドワイヤードでの作業。サウンドもきらびやかな高音域とアンプのボリュームを上げていくと中音域の押し出しが強くなるビンテージに近づいた印象!
塗装はポリウレタンを使用した「Classic White」でVOS(Vintage Original Sheen)仕上げが施されております。実際に見るとGibson USAのSatinのようなルックスです。渋い!
⇩⇩⇩商品ページはこちら⇩⇩⇩
https://www.ishibashi.co.jp/ec/product/1mbi0vvmz-6698
さて、今回のEpiphone Inspired by Gibson Custom 1963 Les Paul SG Customディグはいかがでしたか。
次回は何をディグしようかなー?あらざす!
詳細やその他気になるところなどございましたらお気軽にお問い合わせください!