同じモデルの違うところを探してみようシリーズ ヤマハフルートYFL3xx編
2018-12-24こんにちは!管楽器担当の吉村です。
寒くなってきたなあと思ったら、もう年末なんですね。寒いわけだ!
最近、時間が過ぎるのがすごく早く感じます。実は、私がここで働き始めてから3ヶ月以上経っているのですが、実感としてははまだ1ヶ月くらいです(笑)
まだまだ上手くできないことばかりですが、楽しみながら頑張っています♪
さてさて、今回も前回に引き続き「同じモデルの違うところを探してみよう」シリーズです。勝手にシリーズ化しちゃいました。
今回徹底比較するのは、YAMAHAのフルート、3番台です!
学生さんで使用されている方なども多いのではないでしょうか。こちらのモデルは、銀製の頭部管を採用している点が特徴です。上位モデルを彷彿させるまろやかな響きが人気のモデルです。
今回比較するのはこちらの4本です!

1)【中古】NIKKAN YFL-311(シリアル:044234)
2)【中古】YAMAHA YFL-311(シリアル:990559)
3)【中古】YAMAHA YFL-311(シリアル:D47212)
4)【新品】YAMAHA YFL-312(シリアル:L929**)
それでは早速楽器を組み立てて、重さを量ってみましょう。

1)411g
2)425g
3)427g
4)423g
となりました。1)は、他3本との差が大きいですね。実際に持ったり構えたりしてみましたが、体感的にはどれも大きな差はないように感じました。
が、もしかしたら鳴り方には影響があるかもしれませんね。軽い楽器のほうが抵抗感が少なく、自然な鳴りを楽しめそうです。
次に細かいところを見ていきます。まずは頭部管から。
それぞれの頭部管を見比べていると…なんと、3)だけヘッドキャップ(頭部管先端の蓋みたいなやつ)のデザインが違います!!

3)のヘッドキャップは、他のものと比べて長く、質量も3gほど重くなっていました。
調べてみると、どうやらこのキャップはYFL-514に使用されているものに似ています。当店の在庫にYFL-514がなかったので確証は持てませんが…(笑)。
なにかの拍子に514のキャップと入れ替わっちゃったんでしょうか。『●の名は。』みたいですね。
でも、上のクラスのパーツが付いているって、なんだかラッキー!って感じがしませんか??
また、質量が増えることで、太く芯のあるサウンドが得られるのではないかと思います。
さて、次に歌口(息を吹き込む穴)を見てみましょう。

1)はこの中で1番四角に近い形状をしています。また、横幅も他のものと比べて広く、がっちりとした印象です。それに対して3)や4)は、角が取れており、比較的小ぶりです。歌口の大きさや形状にも、若干ですが仕様が変更されている点があるんですね。
プレイヤーさんとしては、どんな形状のものが1番吹きやすいんでしょうか?「自分はこの形の歌口が好きだよ!」という皆さんの好みやこだわりがあったら、ぜひ教えてくださいね!
そして最後に紹介する違いは、キイのデザインです。これはわかりやすいですね。みなさんお気づきかも知れませんが、4)だけモデル名が違うのにはここに理由があったんですよ?。
それでは4)とそれ以外を見比べてみましょう。

4)のキイデザインは、『ピントップアーム』といって、キイの腕がキイカップの中心まで伸びています。腕が中心まで伸びていることによって、キイカップ全体に均等に力が加わるので、タンポ(キイカップの中におさまっている、ふかふかした黄色っぽいもの)がしっかりとトーンホールにふさがりやすくなります。ここがきちんとふさがっていないと、音が出しにくくなってしまいますからね!
また、シャープな形状をしているので、スマートかつスタイリッシュな印象も与えてくれるような気がします。
もちろん、他の3本のようなやわらかく丸みのあるキイデザインも、可愛らしくて素敵ですよね!
さて、実は他にも細かい違いはあったのですが、長くなってしまうのでこのあたりで終わりにしようと思います。「ここで紹介されていない違いを知りたい!」って方は、ぜひ池袋店まで遊びに来てくださいね!
そしてそして、現在開催されています中古5%OFFセールですが、今月末までの開催となっております!狙っている楽器がある方、中古楽器の購入を考えている方、最後のチャンスですのでお見逃しのないようお願いいたします!!!
もちろん、今回紹介したフルートの中にもセール対象商品がありますよ!
それでは素敵な楽器LIFEを&良いお年を!