池袋店にある4本のR-13、「個体差」を調べてみました
2018-12-08 こんにちは!管楽器担当の吉村です。今回はBuffet Cramponの定番、R-13について検証してみようと思います!
Buffet CramponのR-13は、芯のある豊かでやわらかいサウンドが特徴です。学生さんからプロのプレイヤーさんまで幅広く愛されているモデルですね。「吹いたことがある!」という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか??
現在、池袋店には中古のR-13が4本ございます。
「モデルごとの違いのはわかるけれど、同じモデルがたくさんあるとどれを選べばいいか分からない…」
そんな方のために!当店に置いてあるR-13の違いを探してみました!
同じモデルばかりなので、1本目、2本目・・・という感じで紹介していきますね。
1本目→シリアルナンバー539830
2本目→シリアルナンバー327165
3本目→シリアルナンバー301423
4本目→シリアルナンバー600021

まずは管体材質の違いから見てみましょう。
1・2・3本目はグラナディラ製、4本目はグリーンラインという素材を使用しています。
グリーンラインは、グラナディラの粉末とカーボンなどを配合した新素材で、上管の緑色のロゴが目印です。木製管体に比べて、気温や湿度の影響を受けにくいため、湿度変化による割れの心配が少なくなります。また、音抜けが良く、輪郭感のあるサウンドも特徴のひとつです。実際に持ってみると、木製管体のものより重量感があるような気がしました。
もちろん、木製管体ならではの良さもあります。木の質感や木目の美しさ、やわらかくあたたかいサウンドは他の素材では味わえない魅力ですよね。
次に指掛けを見てみましょう。

1・2・4本目は可動式(ネジで指掛けの高さを調節できるもの)ですが、3本目は管体に直接固定されているタイプです。
手が小さい方や楽器を始めたばかりの方は、指掛けの高さが調節できると手を痛めることなく練習に取り組めるかもしれませんね!
続いてB/F♯キイ(右手薬指で押すキイ)です。

1本目・4本目は指で押す部分ががほぼ真横に向いているのに対して、2本目・3本目には角度が付いており、少し右下がりになっているのがおわかりいただけると思います。また、2本目に比べて1本目と3本目は若干シャープな形状をしていますね。

E♭/B♭キイ(左手薬指で押すキイ)を見ても、やはり1本目と4本目は横に伸びており、2本目と3本目は角度が付いています。個人的な感想としては、2本目・3本目は中指と薬指の間隔が適度に確保されているのでフィンガリングがスムーズだと感じました。
いかがでしたか?4本とも同じR-13ですが、こんなに違いが見つけられました!
普段だったら「個体差」という一言で済ませてしまいそうな部分もありましたが、こうやって見比べると新たな発見があります。私もまだまだ勉強しないといけませんね(笑)。
今回紹介した4本は、全て池袋店の管楽器フロアにてお試しいただけます。
今月も中古5%OFFセールを開催しておりますので、お見逃しなく!
それでは素敵な楽器LIFEを!