テイラー”V-Class”試奏リポート!
2018-03-13
アコースティック・ギター売り場の白井です。今日は山野楽器海外事業部さんの内覧会でした。そこで、注目のV-Classブレーシングをフィーチャーしたテイラーのニュー・アイテムを試奏してまいりました。これまでの常識を打ち破る驚愕のサウンドと演奏性です。早速レポートいたしましょう。
<V-Classブレーシング>
今回発表されたV-ClassブレーシングのモデルはPS14ce、K24ce、914ceとビルダーズ・エディション。私は914ceを試してきました。「アコースティック・ギターにまだこんなに進歩の余地が残されていたのか」というのが正直な感想です。

↑新しくなった914ce。V-Classのみならず、アームレストの採用や丸みを帯びたボディ・シェイプにより抱えやすさも進歩。
スティール弦のアコースティック・ギターのブレーシングは長らくXブレーシングが主流でした。テイラーの次世代を担うビルダー、アンディ・パワーズが革命的なブレーシングを考案しました。それがV-Classブレーシングです。名前のとおり、メインのブレースがV型に取り付けられています。柔軟性と強度のバランスが取れた設計で、十分な音量と驚異的と言えるサスティンを両立させています。またイントネーションが恐ろしいほど良く、どのポジションを押さえてもピッチの狂いを感じさせません。ハーモニクスの出しやすさも特筆もの。さらに特定のコードを弾いたときに耳障りな音の干渉が発生することもありません。
元々演奏性の高さでは定評のあるテイラーですが、ますます気持ちよく弾けるギターに進化していました。ハイポジションの弦を弾いてもピッチが安定していて、しかも艶やかに良く伸びます。まるでピアノのようなサスティンです。驚かずにいられませんでした。今まで弾くことの無かったフレーズ、コードにチャレンジしたくなります。曲作りのイマジネーションも膨らみます。間違いなく創造性を高めてくれるギターです。

↑福成修治さんのデモ演奏も聴くことができました。V-Classの特長を余すところなく生かした素晴らしいパフォーマンスでした。
V-Class商品の入荷時期は未定ですが、ご興味ある方は是非ともお問い合わせくださいませ。特にソロイスト、そしてクリエイティヴな音楽活動をされているギタリストの方に、私、白井が自信を持ってお勧めいたします。
Posted by Eiichiro Shirai/白井英一郎プロフィール:
1960年生まれ。吉田拓郎を聞いてフォーク・ギターを始める。その後イーグルス、オールマン・ブラザーズ・バンドなどのアメリカン・ロックに傾倒。エレキ・ギターも弾くようになる。ギター、スティール・ギター、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、三線を弾くマルチ・プレイヤーとして演奏活動をする現役ミュージシャンであり、音楽誌や楽器専門誌のライターの肩書きも持つ。1970年代のファッションを好み、音楽のあるスローライフを実践するロハス・ピープル。入門者からベテランまで、お客様の音楽スタイルはもちろん、ライフスタイルに合った商品を提案する楽器のコンシェルジュ。