本日は先日名古屋 BAN×KARA Zone-NYにて行われたAMSA Records主催によるMateus Asato氏のライブクリニックについてのレポートをお送り致します。

Mateus Asatoとは・・・。
Instagram,Twitter,YouTubeといったSNSを中心に人気を集めるギタリスト。
日系ブラジル人。9歳でギターを始めた後、19歳でハリウッドの音楽学校(MI)に入学。卒業後Tori Kellyのバックバンドとして現在まで活動している。
空間系エフェクターを効果的に使用した独自のフレージングや曲調は他を圧倒している。2017年現在、Instagramのフォロワーは35万人を突破している。
今回のライブは名古屋は大須にあるBAN×KARA Zone-NYにて開催されました。
BAN×KARAとは「Band」と「Karaoke」から取られた名前であり、生バンドの音とバーでのお酒を楽しめることのできる、音楽好きならば一度訪れてみたいスポットとなっています。
今回の会場では演者と客席の距離が非常に近く、Mateusの一つ一つの動作を間近で確認することができました。
まずはその使用機材を確認していきましょう!!
Guitar:Suhr Classic Antique ST Pink Shell&ST Black


気になるギターはSuhrのClassic Antipueシリーズ。トラディショナルなフルサイズのストラトシェイプにニトロセルロースラッカーで塗装されています。
薄く仕上げられた塗装にはレリック加工が行われており、Shell Pinkカラーの個体にもびっしりとウェザーチェックが確認できます。
極薄の塗装によってVintageライクなルックスを得られるとともに、ボディー鳴りへの好影響を期待できます。
Mateusの動画等でもShell Pinkの個体はおなじみですね。


Blackの個体は現在製作中のシグネイチャーモデルのプロト・タイプとのこと!!
また、2本ともNeckはRoastされたMaple材を使用しており、ミッドレンジの充実した
迫力のあるサウンドをアウトプットしてくれます。ピックアップはSSH仕様。
Amp:Suhr Bella Combo

アンプもギター同様にSuhrのコンボタイプを使用しています。1Channelのシンプルな仕様ながらも高音質なモデルで、エフェクターでの音作りを基本とするプレイヤーにおすすめしたい機材です。
Effector

InputからBoss TU-3→Bondi Effect 2026→Vemuram Jan Ray→Bondi Effect Def Mar→Neunaber Audio Effects Slate v2→Jim Dunlop EP101 Echoplex→Mxr M-300 Reverb→Neunaber Audio Effects Immerse
前列がコンプレッサー&歪、後列が空間系という並びになっており、空間系が全体の半数を占めているのは印象的ですね。すべて直列で接続されています。
特徴的なエフェクターとして、右上のSlate v2をピックアップします。こちらはPCと接続することでリプログラム可能なペダルでNeunaber Audio Effectsの発売する様々なエフェクト(Reverb,Chorus,Echo等)を使用できます。また、ペダル上面にマーカーで書き込み可能で、エフェクトに合わせたデザインが可能です。ユーザーフレンドリーな機能&デザインで、Mateusのこだわりを感じさせる一台です。
Live Report
ステージとの距離が近いこともあり、和やかな雰囲気でトークを交えながら、終始進んでいきました。
楽曲としてThe Bridge,NorthやEmpty HandsといったYou Tubeでもおなじみの曲を演奏。
あらかじめ用意されたバックトラックにMateusの演奏が重なると、幻想的な空間が演出されていきました。
途中、飛び入りでベースを演奏する方や、Sessionもあるなどファンとの交流の時間も多く、参加された方は非常に満足度が高かったのではないでしょうか。
Q&A
今回特別にインタビューの時間を頂きました。Live中のトーク内容も含め、Q&A形式にまとめてみました!!
Q1.ギターを始めたきっかけは?これまでの活動を教えてください。
A.まず9歳の頃、ロックがしたくてエレキギターが欲しいと母にお願いしたけれど、「どれだけ情熱があるかわからない。」言われ母のアコギで練習を始めたんだ。
アコギはネックが太くて大変だったりと苦労が多かったけれど、周囲のバンドを見て興味が湧いてきて、その時プレイヤーを目指したんだ。
そして14歳の頃にエレキギターを買ってもらい、はじめはアンプの使い方もわからないなかったけれど18歳まで独学でギターを学んでいた。
19歳でハリウッドにあるMIに入学してから2年間で音楽理論を身に着けた。卒業した2週間後にはTori Kellyのオーディションに合格して、現在も活動しているよ。
Q2.現在でも続いているTori Kellyでの活動について、聞かせて頂けますか。
A.2015年からバンドで活動しているのだけれど、とても楽しくて充実しているよ。
Tori KellyはとてもR&Bなアーティストで、オーディションを受けるまで自分には馴染みのない音楽だったんだ。
それまではDream Theaterなどハードなものばかり聴いていたからね。いろんなジャンルをプレイできるのはとても楽しいよ。
Q3.現在CD製作ではなく、Instagram,Twitter,YouTubeといったSNSを中心に活動している理由を教えてください。
戦略的にSNSを使っているよ。最初から音源を製作しても失敗するのではないのかと考えてまずSNSの発信に力を入れている。
実際この活動がうまくいっているので、これからCDを作成する予定だよ。
Q4.曲作りについて、音楽学校に行く前後で変わったことはありますか?
A.基本的なスタイルは変わっていないよ。細かいパート毎に色々と作ってみて、それをつなぎ合わせて作っている。
MIに通ってからはより理論的に理解して曲作りできるようになったよ。
Q5.元々HR/HMなどハードな音楽が好みとのことですが、現在のスタイルになるきっかけを教えてください。
A.一番大きかったのはJohn Mayerを聴くようになったことだね。そこからB.B.KingやSRV,Jimi HendrixといったJohnのルーツになっている音楽を掘り下げることで、今のスタイルに変化していったんた。
Q6.Suhrのギターを使っていますが、どういったところを気に入っていますか。
A.まずネックのシェイプ。ネックがすごくよくて弾きやすいというのがポイントだね。
あとはトーンも美しい所が気に入っているよ。ギター以外にも、Koji CompやReactive Roadも気に入っているね。
Q7.インスト曲について、タイトルはどのようにつけているのですか?
A.曲名を先につけることが多いね。それから作り始めた方がイメージに沿ったフレーズやアイデアが湧き出てくるからね。
いかがだったでしょうか。
興味を持たれた方はぜひYou Tube,Instagram等のSNSで検索してみてはいかがでしょうか。
SNSを戦略的に利用して活動の中心としているというのはなかなか興味深い内容だったのではないでしょうか。
製作予定のアルバムについても着々と準備が進んでいるとのこと・・・。
そして11月3?5日に恵比寿ガーデンプレイスにて開催されるMontreux Jazz Festivalに出演が決定!!
これからも目が離せませんね!!新進気鋭のギタリストMateus Asatoの続報に期待!!
取材協力:AMSA Records,BAN×KARA Zone-NY

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