スネアドラムの選び方を簡単にご紹介!素材によってどう変わるの?
2015-02-06
スネアドラムの選び方を簡単にご紹介!
今回はシェルの素材についてご説明いたします。
◆スネアドラムの素材
大きく分けると「木(ウッド)」と「金属(メタル)」に分けられます。
その他に樹脂を使ったタイプや、透明なアクリル等も存在します。
かなりたくさんの種類があるのですが、ここでは代表的な素材のみ紹介します
◆「木」のスネア
金属よりも柔らかく丸みを帯びた、他の楽器と調和が取りやすいキャラクターが特徴。
歌モノやアコースティック主体のバンドならば、木胴がお勧めです。
代表的な素材は以下の通り。
・メイプル
ウッドスネアの代表選手。木ならではの暖かみも備えつつ、明るく抜けるサウンド。
・バーチ
メイプルよりもダークで芯が太いサウンド。サスティーンは短めでゴツッとした感じ。
・ビーチ
バーチよりも低音が出る、太く存在感のあるサウンド。
・オーク、ブビンガ
異なる材質ですが、傾向が似ているのでまとめて紹介します。
いずれもかなり硬質な素材で、重厚な低音と金属的なアタック音が特徴。
・マホガニー
ヴィンテージドラムで良く使われていた、枯れた丸いサウンドが特徴。
◆「金属」のスネア
木のスネアと比較すると、鋭く尖った元気なサウンドが特徴的。
ディストーション・ギターが暴れるようなバンドにはお勧め。
代表的な素材は以下の通り。
・スチール
メタルスネアの定番素材。シャープで明るく抜けの良いサウンドが特徴。
・ブラス
スチールよりも低音が出、重厚なキャラクター。
・アルミ
スチールよりもソフトなキャラ。明るく軽快で、他の金属スネアよりもキンキンした成分は少なめ。
・コパー、ブロンズ
これも異なる材質ですが、傾向が似ているのでまとめて紹介します。
ブラスよりも柔らかな素材で、丸みを帯びたアタックと図太い低音が特徴的。
やや木胴的なニュアンスも持つ素材。
◆シェルの厚みについて
素材の種類も音を大きく左右しますが、「厚み」もポイントです。
厚くなる → パワーが増す
薄くなる → ダイナミクスレンジが増す
といった具合で変化します。
厚いスネアドラムは力を込めて叩かないと反応してくれません。
ゴーストノートなど、強弱をつけてメリハリを出したい場合には不向きです。
しかしながら音量、特に低音がブーストされるので、ロック系のバックビート命な
ジャンルにおいては厚いスネアの方がお勧めです。
薄いスネアは厚いタイプに比べるとパワーでは劣ります。
しかしながら繊細なタッチにもしっかりと反応してくれ、非常に表情が豊かです。
ジャズ等のゴーストノートを多用するようなジャンルにおいてお勧めです。