発売40周年のタカミネのエレアコの中からグレン・フライ・モデルをご紹介!
2019-12-25
Harvest Guitars店長の白井です。すでにご覧の方もいらっしゃると思いますが、久しぶりに楽器情報WEBマガジンGuitarQuestに執筆をいたしました。題して「エレアコはHarvest Guitarsにお任せ」です。ライブ演奏歴35年を迎えた私ですが、演奏活動開始以来エレアコのお世話になっています。そんな私の経験も踏まえての記事です。ご一読いただければ幸いです。こちらをクリックくださいませ。
さて、私のイチ押しのエレアコをご紹介いたしましょう。イーグルスの故グレン・フライのシグネチャー・モデル、EF360GFです。
私がマーティンD-28を買うきっかけがグレン・フライだったことは過去のブログで書いた通りです。ギターだけでなく、ファッションや髭までグレンを真似しようとしました。
グレン・フライはイーグルスの初期より、マーティンとともにタカミネのアコースティック・ギターを使用していました。有名な1974年のドン・カーシュナー・ロック・コンサートの映像を注意深く見ると、「ピースフル・イージー・フィーリング」、「ミッドナイト・フライヤー」で使用している一見マーティンD12-28風の12弦アコースティック・ギターのヘッドに「アジャスト・ロッド・カバーが付いているのが分かります。おそらくタカミネの製品でしょう。この当時のタカミネはエレアコではなくアコースティック・ギターのため、マイクで集音しているのが分かります。ちなみに「ドゥーリン・ダルトン」で使用しているデアルモンド・ピックアップを装着した12弦アコースティック・ギターの方は、本物のマーティンD12-28と思われます。
イーグルスは1976年に名盤『ホテル・カリフォルニア』を発表しますが、タイトル曲「ホテル・カリフォルニア」でドン・フェルダーが弾いた12弦ギターもタカミネの物だったことは語り草です。そして、「エレアコはHarvest Guitarsにお任せ」でも書きましたが、1979年の二度目の来日公演でタカミネの12弦エレアコを持ってきました。残念ながらこのときはまだステージ上で使用していなかったと記憶していますが、バックヤードにそのギターがあったことは当時のヤング・ギター誌に紹介されています。ちなみに、この年はタカミネのエレアコの発売年でした。そう、今年でタカミネのエレアコは発売40周年なのです。
イーグルス、そしてジャクソン・ブラウン、ライ・クーダーらの西海岸のミュージシャンが発売と同時に使用したタカミネのエレアコは、西海岸ロック・ファンにはマーティン、ギブソン、フェンダーと同じように神々しく映りました。それでいて、手の届き易い価格だったのが嬉しかったです。
ちなみに、「エレアコはHarvest Guitarsにお任せ」で書いた通り、私が最初に買ったエレアコはオベーションのグレン・キャンベル・モデルでしたが、後にタカミネのエレアコも買いました。その最初のタカミネはマーティン・スタイルの12弦ギターでした。
さて話をEF360GFに戻しましょう。このモデルはグレンが好んだマーティンのD-28、D-35に近いルックス、仕様です。飽きの来ないデザインで、オールマイティに使えます。生鳴りも比較的良く、イーグルス・ファン以外の方にもお勧めできるモデルです。

●Takamine EF360GF 税込販売価格¥123,200
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アメリカで一番売れたアルバムがイーグルスの”Their Greatest Hits 1971-1975”です。そんなトップ・クラスのアーティストのシグネチャー・モデルとしてはリーズナブル・プライスなのが嬉しいですね。「テキーラ・サンライズ」、「我が愛の至上」、「いつわりの瞳」などを奏でれば、真冬でも気分は南カリフォルニア。
是非一度おためしくださいませ。
Posted by Eiichiro Shirai/白井英一郎プロフィール:
1960年生まれ。吉田拓郎を聞いてフォーク・ギターを始め、石川鷹彦をきっかけにブルーグラスにも興味を持つ。その後イーグルス、オールマン・ブラザーズ・バンドなどのアメリカン・ロックに傾倒。エレキ・ギターも弾くようになる。ギター、スティール・ギター、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、三線を弾くマルチ・プレイヤーとして演奏活動をする現役ミュージシャンで、音楽誌や楽器専門誌のライターの肩書きも持つ。1970年代の音楽とファッションをこよなく愛し、音楽のあるスロー・ライフを実践するロハス・ピープル。入門者からベテランまで、お客様のライフ・スタイルに合った商品を提案する楽器のコンシェルジュ。

