気になるけど、マッカーティ594ってどうなんだろう…
2019-02-08 PRS担当高野でございます!前回のPRSネックシェイプから少し間が空いてしまいました…
さて今回は、アメリカで大ヒットしている注目の「McCarty 594」マッカーティー594のお話!
ヴィンテージギターのソウルを持ち、モダンなプレイアビリティを併せ持つPRSの新たなモデル!
PRSと言えばCustom 24と思われている方も是非ご覧ください。

McCarty 594の特筆すべき仕様(スケール、ネックシェイプ、ピックアップ&コントロール、ブリッジ、チューナー)についてです。
1≪スケール≫ Paul Reed Smith本人がヴィンテージギターに対する造詣が深く、1950年代のLes Paulのスケール(弦長)は公表されている24.75インチですが、ポール本人所有のレスポールを採寸したところ『24.594インチ(約624.69mm)』だったという点がこのモデルの出発点でありネーミングの由来です。独特なスケールでのサウンド、弦のテンション感、弾き心地。これは594ならではの魅力の一つです。

2≪ネックシェイプ≫ そして注目すべきはネックシェイプ!テッド・マッカーティ氏が使っていた1953年レスポールのネックシェイプを細かく再現した「Pattern Vintage」シェイプ。PRSのネックの中では一番厚みのあるシェイプですが、ハイポジションに行くにつれ少しずつ薄くなっていく仕様で握り易く、弾きやすい!

ネックシェイプ比較はこちらhttps://www.ishibashi.co.jp/sale-event/22483
3≪ピックアップ≫ 新たにPRSのヴィンテージスタイルピックアップとして仲間入りした58/15LT(Low Turn)敢えて出力を抑え目にすることでクリアで暖かいトーンが心地の良い、歌うようなサウンドを持つピックアップ。58年代のハムバッカーを意識した、PRS流のヴィンテージピックアップに仕上がっています。
ジャズやブルース等、クリーン?クランチを使用するギタリストの方にとてもオススメです。
もちろん王道のロックサンドもバッチリ!

Custom 24 & 22に搭載されている85/15と比較してみるとトレブルピックアップに大きな違いがあるのがわかります。(振幅が上部のグラフ、ボリュームが下部のゲージ)

58/15LT(Low Turn) Treble:Alnico magnet,DC Res: 9.03k / Bass: Alnico magnet,DC Res: 8.15k
58/15LTはトレブルPU、ベースPU共に同じ振幅とボリュームで設計されています。

85/15はトレブルPUをハイミッドにピークを持ち上げ出力も高くなっています。ベースPUに関しては58/15LTよりも僅かに出力を上げて振幅のバランスを整えています。
その他のピックアップの特性についてはまた違う形でご紹介致しますので、しばらくお待ちください。
そして、コントロールは3Wayトグルに2Vol、2Tone(PUSH/PULL Coiltap)を採用し、各ピックアップ毎にコイルタップ切り替えとなり、7通りの組み合わせが可能です。


どのポジションでも現実的に使い易く、妥協の無いトーンは癖になるギタリストも多いはず!トーンコントロールやヴォリュームコントロールはフルテンでなくとも使えるPRSサウンドの要!
クランチCHでヴォリュームを抑えると一歩下がったクリーンとして。
ハイゲインCHでヴォリューム1ぐらいにするとクリーンに。
ライブでは、雰囲気のあるMC中のクリーンでのフレーズから一気に気持ちを上げるゲインアップの演出なども手元で行えます。
トーンを7ぐらいにしてベースピックアップのコイルタップで甘く太いシングルコイルサウンドにしてみるなど、色々試して頂きたい!
4≪ブリッジ≫ ブリッジにはPRS Two-Piece, Cast Zincを採用。弦の接するサドル部分は素材にもこだわり、非常になりの良い削り出しのBRASS(ブラス)を使用しています。

テイルピースは固定型で弦振動を最大限にボディに伝えサスティーンの向上を狙っています。

気を抜いて外れ落ちて打痕を作ってしまう心配もないです!笑
5≪チューナー≫ Phase IIIチューナーに、チューナーのギアとウォーム・ギアの両方を引っ張り、ウォーム・ギアの滑りを防止し、チューナーでの弦振動ロスを抑え、振動を可能な限りボディへ伝えるセット・スクリューをプラスした「Tweaked Phase III」を搭載。(弦の張替え時の操作など、チューナーそのものの機能は通常のPhase IIIと同様です。なお、セット・スクリューの調整はPRSファクトリー以外では絶対に行わないでください。独自判断によるセット・スクリューの調整により、チューナー全体の機能が損なわれる場合があります。)
※こちらはメーカーサイトから。カッコ内ご注意ください。

ここまで、大まかに特徴をお伝えいたしました。
≪製品通常スペックは以下の通りです≫
Body
Top Wood:Carved Figured Maple
Back Wood:Mahogany
Neck
Number of Frets:22
Scale Length:24.594″
Neck Wood:Mahogany
Neck Shape:Pattern Vintage
Neck Depth At The Nut:28.5/32”
Width of Fretboard at the Body:2 1/4”
Width of Fretboard at the Nut:1 11/16”
Fretboard Wood:Rosewood with Faux Bone Binding
Fretboard Inlay:Birds
Hardware
Bridge:PRS Two-Piece, Cast Zinc
Tuners:Tweaked Phase III Locking Tuners
Hardware Type:Nickel
Electronics
Treble Pickup:58/15 LT Treble
Bass Pickup:58/15 LT Bass
Controls:Two Volume and Two Push/Pull Tone Controls with 3-Way Toggle Pickup Switch on Upper Bout
Strings:10’s
後は実際に試奏して頂いて、体感頂きたいと思います。
そして、594モデルには「McCarty 594」と「McCarty SC 594」が存在します!
(McCarty 594 Hollowbody II&12弦も今後流通がされるようです。)

「えっ、ダブルカットとシングルカットだけでしょ?」
「シングルカットはレスポールと一緒でしょ?」
と思いがちですが裏側を見てみるとどうでしょう
こちら!


ネックヒール部分に注目!
ダブルカットでは、ヒールの部分から真っ直ぐボディへとセットされていますが、シングルカットだと斜めに削られているのが分かります。
PRSのシングルカットを愛用している方なら既に体感済みでご存知かと思います。
よりハイポジションへのアクセスが滑らか!!6弦側のカッタウェイが無い分のハイポジへの配慮が施されています。
レスポールではどうでしょう↓ 近年のGibson USAではハイパフォーマンスモデルではファストアクセス・ヒールが採用されていますね。(レスポールと細かく比較すると時間がまだまだ必要ですので今回は割愛させて頂きます。)


PRSのヴィンテージスタイルモデルの「McCarty 594」に興味が出てきましたら、是非!御茶ノ水駅降車から徒歩約2分のイシバシ楽器御茶ノ水本店PRSフロアにてお試しください。PRSは国内随一の本数を展示販売しておりますので、各モデルを比較しながら、好みの一本を一緒にお探しします!
もちろん、ギブソン、フェンダー、トム・アンダーソン等他ブランドとの比較もできます!他のお店にある在庫も試したいというご相談もOK!!
長々読んで頂きありがとうございます。
参考にオフィシャルのポール解説動画をご覧下さい。
それでは最後にイシバシオーダーのウッドライブラリー2018「McCarty 594」情報!
通常スペックをベースに指板・ヘッドストックにブラックウッド材を採用し、高級感のある塗りつぶしでのカラーリングを施したイシバシ限定モデル!

詳細・購入はこちら>>

詳細・購入はこちら>>
御茶ノ水本店の「McCarty 594」 & 「McCarty SC 594」の在庫一覧はこちら>>
https://bit.ly/2RPt1gE