YAMAHA SY22の中古が入荷しました
2019-02-08 デジタルフロアからこんにちは(・◡・)アナログシンセ布教マンです。デジタルもあるよ
というわけで、中古で入荷したSY22さんがエモすぎて泣いてる件について

ベクターコントロール…だと…
1990年発売のSY22さん、1989年に発売されたSY77さんの廉価版ポジションなんですが、
SY77にもついてないベクターコントロールを備えています。
音源はMONTAGEのご先祖ともいうべきPCMとFMの組み合わせで、つまり、
大量の死者(挫折者)を生んだFMシンセおよびベクトルシンセという魔の要素を併せ持った最凶のシンセだったのです…!
でもこのSY22さんを見てください…


コントロールはすごくシンプルです。
プリセットを選んで、左上のベクターコントローラーをグリグリするだけで超華やかなパフォーマンスができるすぐれもの。
むしろFMでゴリゴリの音作りについては期待しないでください
このとき何が起こっているかといいますと、

1つのボイスは4つのエレメント(音色)でできていて、ベクターコントローラーの位置によってそれらの音のバランスが変わるようになっています。
たとえばAにトランペット、Bにピアノ、Cにシンセ、Dにベースの音が入っていたとして
ベクターコントローラーをAの方に倒すとトランペットが強くでて、BとCの間に倒すとピアノとシンセが強く出る…という感じです。
というと、音が切り替わってるだけやん、と思われるかもしれませんが、変化が滑らかなので、音がダイナミックに変化してとっても華やかです。
MONTAGEのピアノがSUPER KNOBでだんだんエレピになったりしますが、あれが2つでなく4つ自在に変化できるようなものです。
(※わかりやすい為VECTOR PLAYがLEVELモードの場合で説明しました。DETUNEモードでは各エレメントの音量ではなくピッチが変化します。)
エフェクトはボイスごとに安心と信頼のYAMAHA製の空間系が何種類か用意されています。
エレメントごとには、LFOをかけられたり、エンベロープをいじれたり、ピッチシフトができたり、という感じ。フィルターは残念ながらありません。
また、面白い機能として、4つのエレメントを完全におまかせ(ランダム)に設定できるモードがあります。音作りが苦手な方や、音色の選択がマンネリ化してきた方など、新たな発見があっていいですよ…!

私は先ほど「チェレスタ」「マリンバ」「水(効果音)」「オルガン(ディレイ3)」、リリース長め、のボイスを作って、エモすぎて死にそうになりました。
水(効果音)が鍵盤で使いやすいようにできていて、なんともいい仕事します。ベクターコントローラーの倒し具合によって洞窟の奥に入っていく感じといいますか、私これ買ってもいいですか
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(・◡・)私に買われる前にぜひチェックしてください…