【コラム】’70s Gibson再考

本当に駄目なのか?今一度見直される時期。 【Vintage】

2015-01-08 192900 B


根強い人気のギブソン・ヴィンテージ・アコースティック・ギター。
その中心となるのは主に40年代、50年代、60年代と大きく分けられる年代のもので人気アーティストの使用もさることながら個人的なコレクションとしても大変価値あるものという認識が広く浸透しています。

対して70年代以降の近年のギブソン・アコースティック・ギターはどうでしょうか?
ラウンドショルダーの人気モデルが終焉を迎え、ここでヴィンテージとの一線を引くのが一般的かと思います。
またギブソンブランドの買収劇や生産効率を上げる為に統一されたデザインを余儀なくされた事もギター本来の良さを追及することがおざなりにされた感は否めません。
ただし何も施さなかったというとそうではなく、独自のダブルXブレーシングの開発やMarkシリーズのような根本から設計、デザインを見直すモデルも登場しています。
しかしながらこれらが商業的にも人気的にも不遇な道を辿った事は様々な文献から判断できるでしょう。

ではその年代のギターは本当に駄目なものなのでしょうか?
もちろん、全てを素晴らしいギターだというつもりはありません、かのGrhunも自身の書籍の中で66年ごろから品質が落ち始め、その傾向は85年頃まで続いたと公言しています。
しかしこれは個体差が大きい、セットアップに問題がある事を意味すると同時に、そこをしっかり再調整してやれば意外と、いや、むしろしっかり使えるギターに生まれ変わるのではないかと考えています。

当店ではそうして蘇ったギター達を見てきております。
実際、現在店頭には該当する年代のモデルが多数ございます。
これらに対して当店では“70年代だからこんなもんだろう”という売り方は極力したくありません。
出来る限りの調整、特にネック周りに関してはシビアに調整し、まずはお客様に販売する自分達が納得出来るコンディション、価格とのバランスを常に考えて展示しております。

少々商売っ気の出る話になりましたがお買い上げでなくても構いません、まずはお客様ご自身で’70s Gibsonに対する先入観を払拭する為に一度遊びに来ていただけましたら幸いです。

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(こちらは過去の記事になりますので現時点では売却済みの場合もございます)

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イシバシ楽器池袋店

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営業時間:11:00 ~ 21:00

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