新しい楽器も!懐かしい楽器も!楽器がいっぱいあって楽しい!
2018-10-19
Harvest Guitars店長の白井です。今日から楽器フェア2018がビッグサイトで開催されています。今年で楽器フェアは50周年を迎えました。私は高校二年生だった1977年から欠かさず行っています。当時は科学技術館で開催されていました。各メーカーのカタログを集めまくり、お年玉で買う楽器の品定めをしたものです。そんな懐かしい想い出を振り返りながら入場しましたが、モリダイラ楽器のブースで配布していた赤いモーリスのバッグがストライク。「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」というキャッチコピーが印刷されているではありませんか!まさに高校生の頃に親しんだものです。
ということで、アコースティック・ギターを中心に私の独断と偏見に満ちたレポートをお届けしましょう。

まずは、やっぱりマーティンから。D-200 Deluxeがお出迎え。いつ見てもインパクトあります!(黒澤楽器店ブース)

マーティン・ブースの今回の目玉はこのCUSTOM GPC STYLE41 SUGIZOでしょう。X JAPANのSUGIZOのシグネチャー・モデルです。プロトタイプが展示されていました。精悍なルックスはSUGIZOファンでなくとも惹かれるものがあります。(黒澤楽器店ブース)

こちらはGPCE Black Walnut Ambertone。サイド&バックにウォルナットを採用したモデルです。近年ギブソンも積極的にウォルナットを採用していますが、ウォルナットはローズウッドとマホガニーの間の「良いとこどり」の特性があります。お値段もリーズナブルなのが嬉しいですね。(黒澤楽器店ブース)

私が真剣に弾いているギターはお馴染みのD-28。何故、真剣なのかというと、話題のチタニウム・コア弦が張ってあるからなのです。金属カメラ好きでもある私にはチタンというと硬質な金属のイメージがありましたが、なかなかどうしてまろやかな音色です。芯の太さを感じさせながらもゴリ押しがないのが心地よいです。決して安くはないお値段ですが、試してみる価値ありです。(黒澤楽器店ブース)


マーティンと来たら次はギブソンと行きたいところですが、残念ながらギブソンは出展しておりません。しかしながら、1970年代にマーティン、ギブソンと共にアコースティック・ギターの御三家をなしたギルドのアメリカ製モデルが復活!見ての通り、D-55やF-50も並んでいました。井上陽水、ジョン・デンバー・ファン垂涎のアイテム。要チェック!(キクタニ・ミュージック・ブース)

ギルドに代わって御三家入りし、しかも今やアメリカの楽器業界を牽引するブランド、テイラー。目玉は何と言ってもVクラス・ブレーシング。未体験の方は是非チェックしてみてください。驚異的なサスティンと正確なピッチ、豊かな鳴りは、クリエイティヴなギタリストの野心を刺激します。(山野楽器ブース)

Vクラス・ブレーシングはこんな構造になっています。(山野楽器ブース)

リーズナブルなプライスが魅力のテカテ(メキシコ)工場製の一押しアイテムがこちら、224ce Koa Deluxe。サイド&バックを含めたグロス仕上げとなっており、テカテ工場モデルの中では突出した高級感があります。(山野楽器ブース)

テイラーの木材への取り組みについての案内です。(山野楽器ブース)

次はヤマハのブースへ。残念ながらヤマハ・ブランド製品には目新しい物はありませんでした。しかしながらLシリーズのラインナップが揃うと圧巻。(ヤマハ・ミュージック・ジャパン・ブース)

LL56 ARE CUSTOMを手に取ってパチリ。Harvest Guitarsオススメのモデルです。当店への次回入荷は年末から年明けを予定しております。(ヤマハ・ミュージック・ジャパン・ブース)

ヤマハのイベント、「アコースティック・マインド2018」出演者のサインがズラリ。しかしながら、私がピンとくるのは下の写真の方です。(笑)(ヤマハ・ミュージック・ジャパン・ブース)

ヤマハが輸入代理店を務めるブリード・ラヴ。エド・ガーハードの使用で知られるブランドです。元々洗練されたデザインの製品が多かったですが、より磨きがかかった印象です。(ヤマハ・ミュージック・ジャパン・ブース)

エレアコの先駆け的ブランドのタカミネも長い人気を誇ります。私達の世代は、イーグルス、ジャクソン・ブラウン、ライ・クーダーら西海岸のアーティストを通じてその素晴らしさに感激したものです。ショーならではのスペシャル・モデルも展示されていました。(高峰楽器ブース)

タカミネの目玉はシンライン・シリーズ。小ぶりなことで人気の高い100シリーズのボディを薄くしたシリーズです。こういったギターを待ち望んでいた方は多いのではないでしょうか。期待大です。(高峰楽器ブース)

プリアンプも薄いボディに合わせて新しく設計されました。(高峰楽器ブース)

旧来からのモデルの一部にマイナー・チェンジも。御馴染みのルックスのこちらは、サイド・バック、ネック材がメイプルからマホガニーに変更となり、型番TDP752C CYSに生まれ変わりました。

ここで、突然ですがダイキングのストラップ。何故かというと、「ストラップに猫の図柄を入れたら」というのは私の発案なのです。ということで、猫好きの私も使っています。


さて、こちらモリダイラ楽器のブースで上述の「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」のバッグをゲットしたのでした。フィンガースタイル向けのSシリーズより、これらの懐かしいルックスのアイテムに惹かれてしまう私です。フォーク酒場でアリスをやるならやっぱりモーリス?(モリダイラ楽器ブース)

こちらはロングセラーのアリア・サウンドパイパー。フォーク酒場で海援隊をやるならこちら?(荒井貿易ブース)

ブルーグラス系アイテムと言えば、こちらホスコの出番。学生のブルーグラッサーが増え続ける昨今、ホスコのラインナップは貴重です。そんな中でまず目を惹いたのがこちらケンタッキーのFタイプ。久しぶりのケンタッキーです。十万円台前半で本格的なオール単板、グロス仕上げのFタイプ。ミドルクラスの方にお勧めのアイテム。(ホスコ・ブース)

こちらはブラントンの5弦バンジョー新製品。マホガニー・リム、リゾネーター、ネックを持ち、本格的な設計でありながら比較的軽量かつ薄型という優れものです。5弦の釘が打ってあるというのも画期的。(ホスコ・ブース)
いかがでしょうか。上記以外のアコースティック・ギター、そしてエレキ、ドラム、シンセはもちろん、吹奏楽やクラシックの楽器も多数展示されています。楽器フェア2018は10月21日まで開催。20日、21日はイベントも盛りだくさん。新しい楽器あり、定番あり、そして楽器フェアでなければお目にかかれないような楽器あり。楽器が好きであれば絶対に楽しめるショーです。憧れのミュージシャンと遭遇する可能性もあります。是非とも行ってみてください。そして、楽器フェアのついでにイシバシ楽器で買い物をすると特典が!お見逃しなく!
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Posted by Eiichiro Shirai/白井英一郎プロフィール:
1960年生まれ。吉田拓郎を聞いてフォーク・ギターを始める。その後イーグルス、オールマン・ブラザーズ・バンドなどのアメリカン・ロックに傾倒。エレキ・ギターも弾くようになる。ギター、スティール・ギター、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、三線を弾くマルチ・プレイヤーとして演奏活動をする現役ミュージシャンであり、音楽誌や楽器専門誌のライターの肩書きも持つ。1970年代のファッションを好み、音楽のあるスローライフを実践するロハス・ピープル。入門者からベテランまで、お客様の音楽スタイルはもちろん、ライフスタイルに合った商品を提案する楽器のコンシェルジュ。