2018年リニューアル仕様が入荷いたしました！
2018-08-09
連続投稿失礼いたします！Harvest Guitars店長の白井です。私が吉田拓郎ファンであることはすっかりお客様の間にも浸透してまいりました。そんな私は小学校6年のときにすでに吉田拓郎のソングブックをゲットしていましたが、その表紙に写っていたギターはマーティンのD-35だったのです。
マーティンD-35は1960年代のフォーク・ブームの最中に産声を上げたギターです。当時サイド＆バックに使用していたハカランダが枯渇し始めており、材料の節約のためバックを3ピースにしたのが外観上の特徴ですが、このモデルの一番のポイントはブレース(力木)を細くしたことです。D-28と比較すると幾分軽快なサウンドとなりました。これは当時のフォーク・ソングの歌唱スタイルに合わせたものでした。1970年代に入ると日本でもフォークが人気を博しますが、当時のフォーク・シンガーが愛用したギターの一つがこのD-35でした。吉田拓郎のみならず、イルカ、岡林信康、遠藤賢司、中川五郎、なぎら健壱といった有名ミュージシャンが使用しました。そんな状況でしたので、日本のアコースティック・ギター・メーカーは3ピース・バックのD-35のコピー・モデルを作ったものです。
ところで、今年マーティン社のラインナップの中核をなすスタンダード・シリーズがリニューアルされました。Harvest Guitarsには順次新仕様のモデルが入荷しておりますが、D-35もいよいよ入荷いたしました。
このD-35はブレーシングがフォワードシフテッドとなり、音色がより明瞭になりました。またトップ・フィニッシュはクリアからエイジング・トナーへ、ピックガードは黒から鼈甲柄へ、ネック・グリップがロー・プロファイルからモディファイド・ロー・オーヴァルへとなるなど幾つかの変更点があります。ヴィンテージ・テイストを醸し出しながらも、今日のニーズに応える演奏性を持つギターへと進化いたしました。もちろん、歌との相性が良い軽快なサウンドはリニューアル後も受け継がれています。フォーク・ファンへお勧めの一本です。
●Martin D-35 Standard 2018 販売価格￥352,350(税込)
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Harvest Guitarsはリペアマン常駐！。
お買い上げの商品をお好みのセットアップにいたします。お気軽にお申し付けくださいませ。(内容によってはお預かりとなる場合もあります。)
Posted by Eiichiro Shirai/白井英一郎プロフィール：
1960年生まれ。吉田拓郎を聞いてフォーク・ギターを始める。その後イーグルス、オールマン・ブラザーズ・バンドなどのアメリカン・ロックに傾倒。エレキ・ギターも弾くようになる。ギター、スティール・ギター、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、三線を弾くマルチ・プレイヤーとして演奏活動をする現役ミュージシャンであり、音楽誌や楽器専門誌のライターの肩書きも持つ。1970年代のファッションを好み、音楽のあるスローライフを実践するロハス・ピープル。入門者からベテランまで、お客様の音楽スタイルはもちろん、ライフスタイルに合った商品を提案する楽器のコンシェルジュ。
