Xeno(ゼノ)シリーズのテナートロンボーン
2018-07-31 皆さん、こんにちは!管楽器担当の川口です。
この度、管楽器フロアがリニューアルいたしました!

非常に明るい雰囲気になりました(^^)
トロンボーンの売り場もこのようになりました!

さて今週の逸品はその中から中古のトロンボーンをご紹介します。

YAMAHA「YSL-881G」
ヤマハが世界で活躍するトロンボーン奏者とともに設計、開発したXeno(ゼノ)シリーズ。
そのシリーズの中のモデルの1つが今回ご紹介するYSL-881Gになります。

こちらは太管のテナートロンボーンになります。
ベルは1枚取りゴールドブラスベル、表面はクリアラッカー仕上げです。
金管楽器のご購入を検討されているお客様からよく頂くご質問として
「見た目は同じなのになぜここまで価格が変わるのですか?」というものがあります。
今回はそういった部分ついてもご説明していきたいと思います!
まずXenoシリーズではベルに専用素材が用いられています。
ベルの部分は金管楽器にとって音の響きなどに影響する非常に需要な部分です!
この部分に専用素材を用いるということはそれだけこだわっている証なのです。
またこのモデルはベルの素材がゴールドブラスになっています。
通常のYSL-881はイエローブラスとなっていますが、
これは含まれる銅の割合の違いになります。
ゴールドブラスの方が含まれる銅の割合が多く、
深みのある響きが特長です!
続いてはベルの加工についてです!
ベルは1枚取りベルとなっていますが、比較される仕様として2枚取りベルがあります。
これは簡単にいうと1枚の金属からベルを作るものと2枚の金属からベルを作るものということです。
1枚取りベルは高度な技術が必要になります。
またXenoシリーズでは手でたたいてベルを成形(ハンドハンマリング加工)しており、まさに熟練の技によって形作られているのです。

ややわかりにくいですがベルの中心付近が凸のようになっています。
これはベルを接合する際にカギ継ぎと呼ばれる方法を用いているため、見ることができる部分です。
カギ継ぎとは接合部分をカギ状の部分を作って固定し、真鍮ろうにて接合する方法です。
これにより独特のねばりのある音が生まれます!
実際に演奏もしてみました。
程よい抵抗感があり、大きく吹いても音にまとまりがあり遠達性のある印象です。
最も心地が良いのは小さく吹いたときの安定性としっかりとした響きです。
小さく吹きながらきっちりとした音にするのは難しい部分ではあるのですが、
この楽器はそれをストレスなく可能にします。
長くなってしまいましたが、一見すると同じように見える金管楽器も
目に見えない部分で大きな違いがあるのです!
特にこのXenoシリーズは細部に至るまで非常にこだわって作られています!
今回紹介した「YSL-881G」は中古品ではありますが、使用感のほとんどないきれいな状態です!
これからトロンボーンをはじめたい方、楽器の買い替えをご検討の方にオススメです!
販売価格は税込172,800円となります!
店頭での試奏も受け付けておりますので、お気軽にご来店くださいませ。