王道jazzトロンボーン Kingからエントリーシリーズ -606-
2017-08-10 本日ご紹介するのは、長年USAで楽器製造を続けている老舗メーカー「King」のエントリーモデルとして販売されている「606」シリーズ。上位クラスと同じクオリティを誇りながら、メーカー本国USAでの生産にこだわるハイコスパモデルとして個人的にもおすすめしたいモデルです。

(かっこよく撮ろうと思ったらロゴ入りバランサーが映っていないという。。。涙;)
昨今のトロンボーンの主流といえばテナーバストロンボーンですが、
主にPOPSやJAZZ、FUNKやBRASS ROCKなどのジャンルでは軽くて
扱いやすいテナートロンボーンがまだまだ主流です。


特にこの時期だとフェスやライブなどに出向く方も多いかと思いますが、
バンド編成の中ホーンセクションのトロンボーンプレイヤーは特にこのシンプルなテナートロンボーンを持っている方が多いです。
ぜひその辺も注目してライブ楽しんでみてください。
シンプルな造りが特徴でボア(管の径)が小さくマウスパイプもほぼ細管、
ベルの直径も小さ目なモデルが多いです。
その為、トランペットにも負けないようなマイク乗りのいい鋭い音も演出しやすく、ライブなどでも細かな操作性がラクに出来ます。
とはいっても、このKing/606シリーズのボア、ベル径↓↓↓
・ボア:12,70mm
・8インチベル

Kingの上位機種「2B」より大きく、
設計だけならむしろ「3B」に近い。
(逆に2Bがどれだけ素早いレスポンスと機動力の高いスペックかが見て取れると思います。。)
あとはこの主管抜き差し管やスライドの緩やかなカーブ(U字管)がKingらしいですね。


Kingの素早いレスポンス、扱いやすい抵抗感、スピード感溢れる音色は
モデル問わずメーカーとして統一して感じられる吹奏感です。
しっかりとした吹奏抵抗を好まれる方ならBachの方がおすすめですね。
同スペックならBach/TB-600になります。
(入門用DVDセット)

(サイレントブラスセット)

写真では解り辛いですが、Kingと比べるとスライドのU字部分はスクエアタイプで
(おおげさに言うと)U字の角部分が直角に近い設計になっています。
King/606と同じテナートロンボーンでありながら、
ボアは12,93mmと通常の細管に比べると少し太く、
パワフルで、ビッグバンドの2ndアドリブなんかもこなせそうな印象です。
Kingと同じくUSAのメーカーで金管楽器プレイヤーなら知らない方はいないメーカーですね。
対して、日本製同スペックといえば、
YAMAHA / YSL-354
(お手入れセット付きセット)

(サイレントブラス付きセット)

YSL-354というと初心者用というイメージが強いかもしれませんが、
全ての点で平均点が高く、短所がほぼないというところが強みです。
そして、やはりヤマハ製の強みとしては
統一されたクオリティと修理などのアフターメンテが充実している点ですね。
音色としてはクセが無く明るい音色で、どちらかというとKing/606に似ています。
ホールでの響きはKing/606より勝るかもしれませんが、マイクのりでは劣るような。。。
やはりどちらかというと優等生な印象なので、
吹奏楽やPOPS、アンサンブルなどが相性がいいイメージがあります。
他のメーカー同スペックと比べてKing/606の特徴として、
テナートロンボーンらしい歯切れいいサウンドも可能だし、たっぷり息も入れられる。
まさにJazzToromboneとしてポテンシャルが高いと思いませんかッ!
しかもエントリーモデルの位置付けにも関わらず、クリアラッカー仕上げとシルバーメッキ仕上げが選べるのもポイントが高いです!
っということで、今回この606シリーズを表面仕上げ違いで実際に吹いてみた個人的感想をつらつらとご紹介したいと思います。
まず、王道のクリアラッカーから⇒⇒⇒
【King】606 CL

イエローブラスのキラキラした明るい音色が眩しいッ!
10分ほど吹けばブラスロックでも使えるようなパキっとした音色が出せるようになりました。
ハイトーンのポイントもわかりやすく、個人的にはボリュームも申し分なしですが、以前金管楽器の経験などがある男性の方など、しっかりと息を入れられる方は口元で息が詰まってしまい、スムーズに息が入っていかない印象があるかもしれません。その点でストレスを感じるようでしたらもう少し上のスペックやボアが大きいモデルを選んでいただく方がいいかもしれません。
606に限らずKing全般に言えることですが、レスポンスが早いので、Kingを使ったこと無い方は慣れるまではタンギングとスライドがズレないよう要注意ですね。
スピード感のある演奏にはもってこい!のモデルです。
次にシルバーメッキ⇒⇒⇒
【King】606 SP

さすがメッキ仕上げは先程のラッカーと比べると馴染むまでに少し時間が掛かりました。
おそらくもう少し吹き込めばハリのあるサウンドから哀愁溢れるアドリブソロまで広くこなせること間違いなしです。
ラッカー仕上げより倍音が乗っているからかメロディーの繋がりは素晴らしいです。
音の立ち上がりはラッカーと比べると若干劣りますが、その分芯が太く音色がダークな印象です。
これももう少し吹き込めば印象が変わる可能性が高いですね。
全体を通して、もう時間をかけて吹かないと本性(本来のポテンシャル)が見えないかんじでした(笑
それほど飽きがこない長く使える楽器ってことですね。
この短期間で比べたときの印象ですので
だいぶざっくりですが。。。
■クリアラッカー
素直で明るい音でリード(1st)向き。即戦力としてすぐライブで使えそう

■シルバーメッキ
長く使ってこれからどんな音が鳴るのか試してみたい。2ndアドリブソロ向き

個人的には吹く前はヴィジュアル面でシルバーメッキがかっこいい!
と思っていましたが、
クリアラッカーのキラキラした明るい音色に心を奪われてしまいましたw
長く付き合うとこのシルバーメッキのスルメのような底なしの魅力が
クセになる気もします。。。
(結果、優柔不断;;)
上記楽器本体だけ単品でお買い求め易いページもございますが、
練習場所がぐっと広がるサイレントブラス付のセットもご用意してます↓↓↓
King/606 サイレントブラスセット

King/606 SP サイレントブラスセット

昔トロンボーンを吹いていた元プレイヤーさん
今年の夏から管楽器をはじめようか検討中の方
テナートロンボーンのセカンド楽器をお探しの方
テナートロンボーン王道Kingの
コスパモデル一度お試しください!!
ちなみに、今回試奏した場所が、
イシバシ楽器本社ビル地下に今年の夏新しく設置致しました
OSスタジオ
一番上の606を2本置いてある場所こそOSスタジオなんですが、

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まずはお気軽にお問合せください。
もちろん、今回ご紹介したテナートロンボーンについても
お問合せお待ちしております♪