先日行われました「Think MIDI 2015?MIDIがつなぐ時代と音楽?」にの2日目に行ってまいりました!
2015-12-16
皆さんこんにちは!デジタルフロア担当の浦本でございます。
先日行われました「Think MIDI 2015?MIDIがつなぐ時代と音楽?」の2日目に行ってまいりました!
こちらのイベントは音楽機材・作曲ソフトで標準インターフェイスとして普及している
「MIDI(Musical Instrument Digital Interfaceの略)」とシンセサイザーの現在に至るまでの歴史を振り返っていこうというコンセプトで開催されたイベントです。
当日は伝説のテクノポップバンド「Yellow Magic Orchestra(通称YMO)」が当時使用していた機材を見ることが出来る「展示エリア」
映像・ゲーム音楽等の最前線で活躍されているアーティストの方々を招いての音源制作環境の変化についてトーク・セッションしていく「メインステージ」
が設けられていました。

まずは「展示エリア」
YMOが当時使用していた機材がズラリ!!






ムーグにシーケンシャル・サーキット、国産シンセ……etc.
アナログシンセ・レトロ楽器好きの自分には堪らないラインナップ!!
特に感動したのはこちらの機材

「Fairlight/Fairlight CMI」
オーストラリアの楽器メーカー フェアライト社が発売していたデジタルサンプラーの走りのシンセなんですが、、、、、
ワタクシ今回初めて現物を見させてもらいました…..(涙)


当時としては画期的なサンプラー機能とCRT画面にライトペンを当てて波形を直接書き込むことができるというユニークな機能を有し、現在のDTMソフトのベースとなる機材でした。
音質的には現在のサンプラーと比べると劣るのですが、このデチューン感がとても味があり 俗に言う「オーケストラヒット」という音色を筆頭に多くの電子楽器家に愛されていました。
特にトレヴァー・ホーン(The Buggles、YES、Art of Noise)が本機材の名手として有名で「YES/ロンリーハート」でFairlight CMIを有名にしたと言われています。
是非興味のある方は聴いてみて!!
そしてYMOのメンバーが当時ライブで使用していた機材のセット丸々が展示!!
まずは細野晴臣さん



YMO結成当初はエレキベースは弾かずARP/Odysseyのシンセベースを弾いており、展示品にもしっかりとARP/Odysseyが鎮座されております。
そしてROLANDのGR-300を使用されていたのは自分も初めて知りました?
続いては高橋ユキヒロさん



YMOのシンセドラムの代名詞「ULT-SOUND」とアコースティックドラムが混在するセットです。
こんなドラムセットに憧れたYMOチルドレンも多いはず。
そして教授こと坂本龍一さん





圧巻のキーボード要塞!!
教授の場合は年代によって機材がかなり変わっている傾向であるんですが、
その中でも「Sequential Circuits/Prophet-5」だけは今も好んで使われいる模様です。
更に4人目のYMOにして今回のイベントの総監督でもあられる松武秀樹さん





2台のMoogモジュラー・システム(タンスシンセ)の存在感は凄まじいです(笑)
YMOの音楽的根幹(特に初期)ともいえるシーケンサー。この並々ならぬ職人気質な機材には脱帽です。
もはやこれだけでも大満足な内容なのですが、メインステージは更に豪華!!
2日目では音楽学校の選抜学生によるMIDI作曲作品の発表会が行われており、コメンテーターに
「ごくせん」や「武士の家計簿」「レガイア伝説」等幅広い映像音楽で有名な大島ミチルさん
スクウェア作品等のゲーム音楽を多く手掛けている伊藤賢治さん
そして今回のイベントの総監督 松武秀樹さん
の3人が登場されておりました。
※残念ながらこちらは写真撮影出来ませんでした…..
総勢8作品に及ぶ選抜学生の方々の作品はどれもエネルギッシュで、とても刺激的!
作品発表後もコメンテーターの方々が作品の批評・アドバイスも行い、
今後活躍するであろう学生さん達に期待を寄せていました。
発表会後も現在ほど音源制作環境が良くなかった時代の制作秘話・裏話もあり作曲をされる方はとても有意義なトークショーだったと思います。
時間の都合上最後までいられなかったが悔いが残りましたが(豪華アーティストによる特別ライブもあったとか……)、
それでも行った甲斐があったイベントでした!!
因みに!!
御茶ノ水本店でもいくつかレトロシンセや復刻版シンセを取り扱っておりますので、触ってみたい方々 是非ともお越し下さい!!