7月28日発売の「新しいYAS-875EX」を早速レビュー!
2015-07-25 ヤマハのカスタムアルトサックスYAS-875EXが入荷しました?
タイトルでバレているんですが。。
そうです!ヤマハサクソフォンの最高峰モデル Custom875 と Custom875EXが13年ぶりのモデルチェンジ!
型番は今までどおり「YAS-875」及び「YAS-875EX」です。
ほとんどの楽器店が「あぁ、ややこしいなぁ」と思っているはずです。
しかも、先代からモデルチェンジっていうとYAS-875EX 02 じゃないの?なんで 03 なんでしょう。
えーと、確か1988年にYAS-875が発表されて2002年に1度モデルチェンジしています。
88-02までが第一世代
02-15までが第二世代 ←02年にEXが発売
15-が第三世代 なので、ヤマハ的には (03)という事なのでしょうか。
ちょっと、ヤマハさんに確認していないのでわかりませんが。。
とりあえず「今までのYAS-875EX」と「新しいYAS-875EX」として話を進めます。
細かなモデルチェンジ箇所はヤマハのサイトにもありますので、ここでは今までのモデルと比較してわかりやすい箇所をご覧頂きます。
まずはフロントFキーが「いわゆるヤマハスタイル」からセルマー等のような垂直軸方向への変更。


キーの取付け軸が水平方向から垂直方向になることで他のキーと同じ感覚になり操作性が向上しています。
次にパームキー(左手の手のひらで操作するキー)の間隔が広くなっています。


各楽器の写真の角度がアレなのでちょっとわかりづらいかもしれませんが、赤線があるHighFキーを基準に見ると少し間隔が広くなっているのが分かりますでしょうか。
そして右手のサイドキーの並びが「今までの」に比べ下に行くにつれて外側へ高くなっています。


この他に基本的な音程に関わる音孔の設計変更やヤマハ得意の音響焼鈍を施すなど音程精度の更なる向上や響きの向上がされているようです。
ここで、御茶ノ水本店「ウィンドパル」のスタッフによる吹奏インプレッションです。

■フロントFキィ
オクターブレバーが小型化し、フロントFキィも人差し指の動きから逃げるように形状を変更していてセルマーと同じようになっていますね。
これによりフロントFキィに指が引っかからず、音が裏返ってしまう事故が防げると思います。
■左手パームキィ
各パームキィの間隔が大きくなっていて、手のひら(パーム)を大きく使って操作できますね。
HighFキィを中指・薬指のどちらでも操作しやすくなっています。
■右手サイドキィ
他のサックスよりもキィが近く、常に指が触れているような感覚。
今までの間隔と大分違うので、パッと渡されて吹く分には自分にはちょっと違和感がありますね。。。
慣れるまでには少し時間が必要かもしれません。
吹いた感じはやはり吹奏楽・クラシック系の奏者には最高の楽器ではないでしょうか。
すべての音域で均一な音色・音量で吹きやすく、まさに「優等生の楽器」だと思います。
キーに関しては結構変わっている所が大きいので、今までの感覚だと少し慣れが必要かなーと感じました。
今日は店頭でお客様対応の合間に吹いたので正直もう少しじっくりと吹いてみたかったですね。
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という事で、記事を書いている担当はテナー吹きでしかも吹奏楽部を経ていないので、ウィンドパルにいきなり楽器をダンボールのまま店頭に持ち込んで「ちょっと吹いて感想を聞かせてよ!」と無理を言ったので、やっぱり時間が足りなかったようです。
ちなみに今までも評判の良かったヤマハ付属の「カスタムマウスピース」も一新しています。


スタッフが見るや「わあ。セ○マーみたいですね」って。
いや、パッと見そんな感じもしますが、こちらは新品の付属品でしたので、まだ試しておりません。
かなり精巧に作られている感じで、こちらも期待大です!
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■YAMAHA / YAS-875 (03) ヤマハ カスタム アルトサックス
■YAMAHA / YAS-875EX (03) ヤマハ カスタムEX アルトサックス