YAMAHAのスタンダード!歴代のYAS-62の違いを解説

YAMAHAのスタンダード!歴代のYAS-62の違いを解説

2017-01-31 YAMAHAアルトサックスで最も歴史があり、世界的に知名度のあるモデルといっていい程長く愛されているモデル「YAS-62」
1978年ユージン・ルソー氏が監修して誕生してから今年で39年。
この間一度も立ち止まらず常にマイナーチェンジを繰り返してきたYAS-62について、大きく変化したポイントで4つの世代に区切ってご紹介したいと思います。


【YAS-62(初代)】
1978 ?1994年まで製造されていたベル部分のYAMAHAのロゴが朱色のプリントロゴタイプです。国外での人気が高く、音質が大変評価されています。
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※イメージ画像

後継62シリーズと比べると音量や抵抗感が軽めに感じるかもしれません。現行モデルなどと比べると軽く鳴る印象ですので、その分楽器のリミットが浅い印象ですが、若干エアーが乗るその音色が特徴的で主にJazz系のプレイヤーに好まれているようです。(おそらく国外で人気の理由もこのJAZZ系の音色が関係していると思われます)この時代のYAMAHAアルトサックスの最上位機種です。

・見た目の特長はベル部分の朱色のプリントロゴ(初代以外は彫刻のロゴ)
・現在のスタンダードシリーズと同様のJ型のキィガード
・連動パーツのないシンプルなテーブルキィ


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※イメージ画像

などなど。。。

しかし、長期間マイナーチェンジを繰り返しながら存在していた為、一部初期型はU字管の胴輪部分の彫刻が綱目模様ですが、後期はコインの側面のような模様のものがあったり、外観が若干異なる初代YAS-62が沢山ございます。

また、この初代YAS-62の時代からシルバーメッキの仕様も存在していました。
そのYAS-62Sには代名詞的になっている有名プレイヤーがいらっしゃいます。おそらくみなさんご存知の「Dave Koz –デイブコーズ-」
彼の魅力的な音色を支えていたのは30年以上前にYAMAHAで製造された楽器なんですね。
個人的には初期型ではなくてもYAS-62Sが中古で入荷するとテンションが上がって、勝手にBeechlerのマウスピースをセッテイングした状態で展示していました。しかし、それほど影響力のあるプレイヤーの代名詞的なモデルなので、中古で入荷するとすごい速さで売り切れになってしまいます。

最近はYAS-62(初代)に関してシルバーメッキ仕上げだけでなく、通常のラッカー仕上げの個体も楽器店の店頭で見かけることが少なくなってしまっています。製造期間が長かった為、数年前までは中古の本数も多いイメージでしたが、ここ数年で極端に少なくなった印象です。原因としては最初に申し上げた通り、海外で人気のあるモデルの為国内での本数が少なくなっていると考えられますが、世界的に評価されている日本製アルトサックスが存在することに誇りを感じながらも国内市場に個体が少なくなってしまっていることは残念に感じてしまいます。



【YAS-62II (第2世代)】
1994?2002年製造されていたモデルです。YAS-62(初代)の後継機ということで「YAS-62II」とモデル名もわかりやすく変更されています。
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ベル部分のキィガードが分割になり、テーブルキィの連結パーツが搭載されたりなど、各所本体のデザインが改良されており、見た目も現在のYAS-62の基となっている印象です。
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この頃から現在の最上位機種となるカスタムクラスの製造が始まった為、最上位に次ぐ「プロモデル」として、初心者?中級者、ジャンル、演奏シーンなどをより幅広く使えるモデルとして定着してきました。
上記のような改良により重量(ウエイト)が上がった為抵抗感が増え、楽器自体も丈夫になり、音も重厚になった印象です。楽器の持つリミット(許容量)もかなり大きくなり、現代の音楽ジャンルや演奏環境などを考慮して幅広いユーザーに対応出来るようになった印象です。
個人的にはバランスも良く、シリーズの中でも特に幅広いジャンルの演奏が可能なモデルであると思っています。


【YAS-62 (G1ネック搭載:第3世代)】

2002?2013年まで製造されていたモデルです。前モデル「YAS-62II」から原点回帰し、初代と同名の「YAS-62」としましたが、モデルとしては大きく異なる点があります。
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大きな変更点としてはネックを大きく改良し、YAS-62専用のG1ネックが搭載されました。
今までのシンプルなデザンからネックオクターブキィはより安定した重厚なつくりで、ネック本体にも「G1」と刻印の入ったプレートが張られてた為、重量が上がりより音がまとまる印象です。全体的にボア(径)なども大きくなっており、より現代的な音量や抵抗感を意識した作りになっています。

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音程もより安定し、程よく抵抗感がある為音質を落とさず十分な音量も期待できます。吹奏楽などの大人数でも埋もれることなく合奏を楽しめます。


【YAS-62 (62専用ネック:第4世代:現行モデル)】

2013?現行モデルです。
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YAS-62にしか使用出来なかった62用G1ネックを廃止し、YAS-480?カスタムシリーズまで付け替えできるカスタムネックと相互性のあるYAS-62専用「62ネック」を搭載し、ネックを付け替えることでより様々なジャンルで長くご利用いただけるよう改良されています。
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YAMAHA製の魅力である音程制度や人の手の形にフィットする細かなディテールにこだわった改良が随所に見受けられます。

現行の第4世代/YAS-62はもちろん新品のご用意がございます。
セット内容が異なる豊富なバリエーションが様々。。。

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YAS-62 /¥222,000-(税込)
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もちろん、現行モデルもシルバーメッキ仕様がございます。
YAS-62S /¥272,000-(税込)
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それぞれ大きな改良点をご案内させていただきましたが、モデルチェンジを繰り返す度に細かな設計の改良を加えられています。
しかし、YAS-62に一貫した特長として、どの年代の個体を取っても世界基準以上の音程精度とどんなジャンルにも使える多様性があります。
音色に関してもどんどん多様化されるジャンルに対応出来るよう許容量が大きくなり、丈夫で耐久性も増している印象です。


プレイヤーやマウスピースのセッテイングを替えることで別の楽器のようにキャラクターが変幻自在な「YAS-62」
人気No.1!
定番!

という評判だけではない実力を備えた1本といえます。

人気の理由は、楽器自体に強烈な個性がないことを強みとしてどんなジャンル、個性的なプレイヤーをも受け止めることが出来る懐の深さかもしれません。

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