どうも皆様こんにちは!
イシバシ楽器 御茶ノ水本店 PRSフロア担当 フクダです!
前回の更新から時間がたってしまいましたが・・・・第3回に紹介するのはこちら!

「DGT」をご紹介いたします!
■前回のブログはコチラ!
【御茶ノ水本店PRSフロア】Artist Signature Vol.1 MARK TREMONTI SIGNATUREをご紹介!!
【御茶ノ水本店PRSフロア】Artist Signature Vol.2 Mark Lettieri Signature FIORE をご紹介!
■DGTとは・・・
DGT=David Grissom Trem の略になります。
ここでDavid Grissomの略歴を簡単に説明いたします・・・!
バディ・ガイ、ジョン・メレンキャンプ、ジョー・イーリー、ストーリーヴィル、オールマン・ブラザーズ・バンド、ディクシー・チックス、クリス・アイザック、ロベン・フォード、ジョン・メイオール、リンゴ・スターといったアーティストとツアーやレコーディングを行ってきました。彼の楽曲は、ジョン・メイオール、リタ・クーリッジ、トリシャ・イヤーウッド、リー・アン・ウォマック、ストーリーヴィルなど、数多くのアーティストによって録音されています。 (公式サイトより抜粋)
■主な特徴とMcCartyとの比較

このモデルは、PaulとDavid Grissomとの20年以上にわたるコラボレーションの中で生れたモデルで、基になっているのは1994年に発売された「McCarty」をベースに、デイビットのアイデアを反映させたモデルになります。
※メーカーサイトより抜粋
本モデルには、McCartyをベースにしつつオリジナルのネック・シェイプと少し高めのフレットを採用し、専用にチューニングされたピックアップを搭載。このヴィンテージ・サウンドを生み出すDGTハムバッカー・ピックアップは、ポールとデイヴィッドが膨大な時間を費やし、40セット以上ものプロトタイプのA/Bテストを繰り返した末、完成に至りました。コントロール・セクションは2ヴォリューム&プッシュ/プル・トーン・コントロールとなり、コイルタップによる太く艶やかなシングルコイル・サウンドも本モデルの大きな魅力のひとつです。
ベースのモデルとなったMcCartyと比較した表を作ってみました!!
DGT | McCarty – 2025 | |
Top Wood | Maple | Maple |
Back Wood | Mahogany | Mahogany |
Number of Frets | 22 | 22 |
Scale Length | 25″ | 25″ |
Neck Wood | Mahogany | Mahogany |
Neck Shape | DGT | Pattern |
Fret Size | Jumbo | Medium Jumbo |
Bridge | PRS Patented Tremolo | PRS Stoptail |
Pickup | DGT | McCarty III |
Controls | 2 Vol,1 Tone(Push/Pull Coil Tap),3-Way Toggle Pickup Switch | 1 Vol,1 Tone(Push/Pull Coil Tap),3-Way Toggle Pickup Switch |
Strings | 11-49 | 10-46 |
DGTは、PRSの人気モデルであるCustom 24とMcCartyのちょうど中間に位置するようなスペック構成となっており、非常にバランスの取れた、言わば“いいとこ取り”の合理的なモデルと言えます。
Custom 24の現代的な操作性やトーンバリエーション、演奏性の高さを残しつつも、McCartyの持つ太く粘りのあるトーンや、ビンテージライクな音の深みをしっかりと感じさせてくれるのが特徴です。トレモロブリッジとの組み合わせによりシンプルながらも非常に実用性の高い音作りが可能です。
これらの要素を組み合わせた結果として生まれたDGTは、ライブでもレコーディングでも即戦力となるような、まさに「現場目線で設計されたギター」だと感じます。Custom 24ほどモダンすぎず、McCartyほどクラシカルでもない、絶妙な中庸性があり、プレイヤーの求めるニュアンスにしっかりと応えてくれる点が魅力です。
特定のジャンルやスタイルに限定されることなく、幅広い音楽シーンに対応できる柔軟性を持ちつつも、一本芯の通った“グリッとしたサウンド”が味わえるこのモデルは、単なる折衷案ではなく、PRSラインナップの中でも非常に完成度の高い存在です。
スペック表を眺めるだけではなかなか伝わりづらい“手に馴染む感覚”や“音の密度”は、ぜひ実際に弾いて体感していただきたいポイントです。
■最後に・・・
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したDGT(David Grissom Trem)は、その名の通り、ギタリストであるDavid Grissom氏のシグネチャーモデルですが、彼の音楽に馴染みがない方にも自信を持っておすすめできる、非常に汎用性の高い1本です。
22フレット仕様にトレモロブリッジ、そして2ハムバッカーという王道の構成を持ちながらも、Custom 24などとは明確に異なるキャラクターが感じられます。音の立ち上がりが早く、レンジが広いにも関わらず、中域がグッと前に出てくるような「押し出し感」があり、クリーンからクランチ、さらにはハイゲインまで、どのジャンルにも柔軟に対応できる懐の深さが魅力です。
実際に店頭でCustom 24をご試奏いただいた方の中には、「少しモダンすぎた」「もう少し芯が欲しい」といった感想をお持ちになる方もいらっしゃいます。そんな時にDGTをご案内すると、多くの方が「これ、すごく良いですね。知らなかった…」と驚かれます。
このモデルは、派手さこそないものの、弾けば弾くほどその完成度の高さに気づかされる、まさに“知る人ぞ知る”逸品です。ギターとしての完成度、演奏性、音のバランス、どれを取っても一級品と言えるでしょう。
少しでも「気になるかも」と思われた方は、ぜひ一度、御茶ノ水本店にて実機をお試しください。スペック表や写真だけでは伝わらない「手にした瞬間の納得感」を、ぜひご自身で体感していただきたいと思います。
皆さまのご来店、心よりお待ちしております。
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