どうも皆様こんにちは!
イシバシ楽器 御茶ノ水本店 PRSフロア担当 フクダです!
ギタリストなら一度は憧れるブランド、Paul Reed Smith(PRS)。中でも「Custom 24」は、圧倒的なプレイアビリティと美しいデザインで、多くのギタリストに愛され続けているモデルです。
しかし、Custom 24には「Core」「S2」「SE」の3つのシリーズがあり、それぞれ価格や仕様が異なります。「結局どれが自分に合っているの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、それぞれのモデルの違いを分かりやすく解説し、あなたにぴったりの1本を見つけるためのヒントをお届けします!
ぜひ最後までご覧くださいませ!
目次
- 1.各モデルの概要
- Custom 24
- S2 Custom 24
- SE Custom 24
- 2.各モデルの仕様比較
- 3.各モデルの細かな違い
- Custom 24
- S2 Custom 24
- SE Custom 24
- 4.こんな方にオススメ!
- Custom 24
- S2 Custom 24
- SE Custom 24
1.各モデルの概要
Custom 24
- USA メリーランド州スティーブンスビルファクトリーにて製造。
- 使用される木材やパーツの品質が最高グレード。
- 価格帯:60万円~
S2 Custom 24
- Coreモデル同様、USA メリーランド州スティーブンスビルファクトリーにて製造。
- ボディ形状のシンプル化などにより、製造の効率化。
- 価格帯:30万円~
SE Custom 24
- インドネシア PT Cortファクトリーにて製造。
- PRSのエントリーモデルとして位置づけ。コストパフォーマンスに優れ、初心者~中級者の方までオススメ。
- 価格帯:13万円~
2.各モデルの仕様比較
Custom 24 | S2 Custom 24 | SE Custom 24 | |
トップ・ウッド | Highly Figured Maple | Figured Maple | Maple w/ Figured Maple Veneer |
トップ・カーブ (ボディ・アーチ) | Violin | Asymmetric Bevel | Shallow Violin |
フィニッシュ | High-Gloss Nitro (ラッカー) | High-Gloss Nitro (ラッカー) | Polyurethane |
ネック・マテリアル | Mahogany | Mahogany | Mahogany |
フィンガーボード・マテリアル | Rosewood | Rosewood | Rosewood |
インレイ | Acryllic “J” Birds with Green Abalone Centers | Acryllic “Old School” Birds | Pearloid “Old School” Birds |
スケール | 25インチ | 25インチ | 25インチ |
ネックの製造方法 | One-Piece | Scarfed | Multi-Ply |
ネック・パターン | Pattern Thin | Pattern Thin | Wide Thin |
ナット幅 | 約42.85mm | 約42.85mm | 約42.85mm |
ネックの厚み (1フレット部分) | 約21.03mm | 約21.03mm | 約22.22mm |
ブリッジ | PRS Patented Tremolo, Gen III | PRS Patented Tremolo, Molded | PRS Patented Tremolo, Molded |
チューナー | PRS Phase III Locking Tuners | ~2024年 PRS Low Mass Locking 2025年~ PRS Phase III Locking Tuners | PRS Designed Tuners |
ピックアップ | ~2024年 85/15 (USA製) 2025年~ DMO | ~2023年 85/15 “S” 2024年~ 85/15 (USA製) | 85/15 “S” |
コントロール | Volume and Tone Control with 5-Way Blade Pickup Switch | Volume and Tone Control with 5-Way Blade Pickup Switch | Volume and Push/Pull Tone Control with 3-Way Blade Pickup Switch |
出荷時の弦 | PRS Signature 10-46 | PRS Signature 10-46 | PRS Classic 09-42 |
製造国 | USA | USA | Indonesia |
付属ケース | ~2024年 PRS Hardshell Case 2025年~ PRS ATA Multi-Fit Molded Case | PRS Premium Gig Bag | PRS Gig Bag |
3.各モデルの細かな違い
・Custom 24

なだらかなヴァイオリン・カーブのボディ・カーブを採用し、フレイムメイプルなどCoreモデルグレードの木材を用いて製作されます。
採用されているマホガニーネックのマホガニー材を柾目の木取りにて採用しております。
塗装にはHigh-Gloss Nitro (ラッカー)フィニッシュを採用し、まるでガラスの液体に浸したような美しい仕上がりとなっております。
この塗装により、音の振動を妨げることなく、木材の自然な鳴りを最大限に引き出しております。
ピックアップには自社工場で製造される「85/15」ピックアップを搭載。
「85/15」ピックアップは、ポール・リード・スミス自ら設計を手掛け、低音域から高音域までレンジが広く、歪ませた時にも音の輪郭が際立つサウンドが特徴です。
また2025年モデルより新開発の「DMO」ピックアップを搭載。
DMOは【Dynamic】【Musical】【Open】の頭文字に由来し、ポール・リード・スミスと新製品開発部門のエンジニアリング・チームによって、広がりと透明感のあるサウンドと歌声のような豊かな表現力を目指して設計されました。
現行の85/15ピックアップと比較して中高音域にピークがありウォームで高音域の角が取れたヌケの良いサウンドを出力します。
「85/15ピックアップだと少しトレブリーに感じる」という方にはもってこいのピックアップとなっております。
・S2 Custom 24

Coreモデル同様に、メリーランド州スティーヴンスヴィルのPRSファクトリー内で製造され、ボディ形状のシンプル化、ネック・スケールやシェイプの一元化、新開発のハードウェアとCORE・ライン用のものとの併用により、ギター本体やオプション類での効率化を図りコストを抑えたシリーズとなっております。
S2 Custom 24で使用しているメイプル材はCEボルトオン・ギターのものと同等グレードのものを使用し、トップのカーブには生産効率の高いベベル・カーブを施しております。
またマホガニーネックはスカーフジョイントという製造方法を採用しており、柾目のマホガニー・ネックの角材を成形することから始まります。
角材をカットし、ヘッドストック部分が切り出され、次にヒール部分を継ぎ合わせます。ネックは全て1ピースの木材から作られます。この製造方法を採用することにより、材料を効率的に使用し、接着面積を大きくとることで、とても高い強度を誇るネックが完成します。
塗装にはCoreモデル同様にHigh-Gloss Nitro (ラッカー)フィニッシュを採用しています。この塗装はとても薄く、豊かな鳴りとオーガニックなサウンドを生み出します。
また、このHigh-Gloss Nitro (ラッカー)フィニッシュはとても自然な触り心地を実現し、ギターを手に取った瞬間からPRSが誇る製品クオリティを実感してもらうことが出来ます。
また2024年モデルよりUSA メリーランド製のピックアップとエレクトロニクスが搭載し、Coreモデル譲りのサウンドクオリティを誇ります。
・SE Custom 24

インドネシアにあるPT Cortファクトリーにて製造され、PRSとしてのサウンドクオリティを継承しつつも、手頃な価格帯でのギターを実現したSEシリーズは、2001年の登場以来、同価格帯のマーケットシェアに於ける確固たる地位を築き上げ、PRSの主力ラインナップのひとつまでに成長を遂げました。
ボディマテリアルにはマホガニー・ボディ、メイプル・トップの上に杢目の出ているメイプル(フレイムメイプルやキルトメイプル)を貼り合わせて製造しており、サウンドとルックスどちらにも優れたコストパフォーマンスを誇ります。
ネック材は上位モデルにはマホガニーが採用されておりますが、SE Custom 24にはメイプルが採用され、マホガニーと比較して強度がございます。
ピックアップには85/15を基に設計された「85/15 “S”」ピックアップを搭載。
低音域から高音域までバランスよく押し出すPRS独自設計のピックアップでクラシックからモダンなジャンルまで幅広いサウンドをカバー。
トーンポットを引くことによってコイルタップサウンドを出力が出来、様々なサウンドバリエーションをつけることが可能となっております。
4.こんな方にオススメ!
Custom 24
- 最高峰のサウンドと抜群のプレイアビリティを求める方。
- 予算に余裕があり、サウンドとルックス両方に妥協のないギターをお探しの方。
- SEやS2からグレードアップをしたい方。
S2 Custom 24
- Coreモデル譲りのサウンドクオリティを求める方。
- 30万円台のミドルクラスのギターをお探しの方。
- USA製にこだわりたいが、予算をなるべく抑えたい方。
SE Custom 24
- なるべく予算を抑えてPRSサウンドを楽しみたい方。
- 初心者の方や2本目以降のギターをお探しの方。
- 気軽に持ち運べるクオリティの高いギターをお探しの方。
いかがでしたでしょうか。
どのモデルも個性的な魅力を持っているため、最終的には「自分が求める音」や「演奏スタイルに合うかどうか」を基準に選ぶのが最適かもしれません。
当店では試奏も承っておりますので、ぜひ実際にお試しいただき、自分にとって最適な1本を見つけるお手伝いをさせていただきます!
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた次回!
TEL:03-3233-1484
メールでのお問い合わせはコチラ
