YTR-8335GS、YTR-6310Z、カスタムモデルとプロモデルの違いをおさらい!
2014-09-11 ウインドパルのトランペットコーナーの一部です。
本日YTR-82335GSが中古で入荷して参りましたので、そのご紹介もかねてカスタムモデルとプロモデルの違いを比較してみたいと思います!
とりあえず2本棚から出してみましょう!

今回比較するのはYTR-8335GSとYTR-6310Zです。
一般的な両者の特徴を言い表すと、
YTR-8335GSは華やかで柔らかい音色、クラシックでもジャズでもドンとこいなオールラウンダー。
YTR-6310Zはボビーシュー監修ということもあり、まろやかでありながら、突き抜けるパリッとした明るい音色。
どうしてここまで違うんでしょう。結論から言うと全てが違うんですが、ひとつづつあげていくと・・・
まずは支柱が有るか無いか・・・

YTR-8335GSは支柱が2本、(写真左)YTR-6310Zは支柱が無いですね!(写真右)
いやいや、そんなの見てわかるじゃん!ってところですが・・・
一般的に支柱は音の指向性に関わるパーツですので、ついていると音がハッキリ前に飛ぶ傾向にあります。
ではどうして6310Zは支柱をつけないのでしょうか・・・?
支柱をつければ音色がハッキリするならつければいいじゃないですか。
その疑問はその他の仕様を比較すると見えてきました。
まずベルサイズ。
(カタログに書いてありますが、まずはやっぱり計測してみます。)
YTR-8335GS

ふむふむ・・・

約122.50mmですね。ただの直尺ですが、ほぼカタログどおり。
そしてYTR-6310Z

(写真を撮影する構図の都合でなんだかいいかげんな計測に見えますが、もっと真面目に計測しています笑)

約127.00mm!これもカタログどおりですね。
そしてボアサイズ。

8335GSが11.70mm、6310Zが11.30mm。
これは担当の私物ノギスで計測したので誤差があるかもしれません
これらを踏まえて考えると、
YTR-8335GSは、ボアが太くベルがやや小さめ。そのため音色は柔らかくなります。
音に指向性を持たせるべく支柱を取り付けたのでしょうか。
YTR-6310Zはボアが細めでベルが大きい。それだけで音色がパキッとはっきりします。
支柱をつけちゃうと音が硬くなりすぎてしまうのでつけなかったのでは?
というように、スペック比較もすこーしこだわってやってみると、こんなに違いが見えてきます。
もちろんこれは極端に違う2本を取り上げてみたのですが・・・
よかったらご自身のトランペットと比較する際も、吹きやすい、吹きにくい、だけではなく
なぜ違うのかな?と考えると、楽器選びも楽しくなるとおもいますよ?!
ちなみに今回比較したYTR-8335GSは店頭にて展示中です。
コンディション良好ですので、気になる方はお問いあわせください!
試奏もできますので、お気軽にご来店下さいませ!
担当こばやし