本日のお勧めの一枚激渋のジャズレコードをご紹介させて頂きます。

帝王マイルス・デイヴィスのミュートトランペットはどの時代でも流れてくるだけで、
「あぁマイルスのトランペットだな・・・」と分かるカリスマ性がありますが、このレコードのバラードでは他の誰も到達していない彼独自のサウンドになっております。

70年代の尖りまくったビッチェズ・ブリュー期のマイルスのミュートトランペットも大好きですが、個人的にはこの第一期の美しさはいつ聴いても心揺さぶられる一枚となっております。
マラソン・スタジオ・セッションで録音された4枚のLPシリーズの第3弾、なんとアルバム4枚分のレコーディングをたった2日間で行ったという逸話が残っております。
個人的には、冒頭の”It Never Entered My Mind”は本当に素晴らしく、心の奥底の方を揺さぶる音色しております。

ジャズ史上最高クインテットと称される第1期、サックス奏者ジョン・コルトレーン、ピアニストのレッド・ガーランド、ベーシストのポール・チェンバース、ドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズという最高の布陣。
なかなか歌詞もぐっときますね
Once I laughed when I heard you saying
かつて君に言われた時には笑い飛ばしていた
That I’d be playing solitaire
いつかひとりでトランプ遊びをするようになるわよ といわれても
Uneasy in my easy chair
アームチェアに座っていても落ち着かなかったな
It never entered my mind
心にまるで響いてこなかったのだから

マイルスのあのミュートトランペットは言葉よりも雄弁に歌詞を深く語り、どこまでも詩的、リリカルであり、内証的。
いやでもこのレコード買って良かったなーといつも思います。
聴いた事ない方は是非!
店長の今日のお勧めの一枚でしたー

心斎橋店2Fはレコードコーナーになっております。アコースティックギターフロアと併設しておりますので、アコギを選ぶついでにお立ち寄り頂ければ幸いです。
皆様のご来店を心よりお待ちしております!