【レジェンダリーな俺たち Vol.17】

「ギターとタグとスプレー缶と、、、」

我々と共に歴史のごく僅かな期間ですが時を刻んでくれたギターたちを振り返るコーナー

【レジェンダリーな俺たち】

17回目はこのスプレー缶、、、ではなく
Gibson B-28 TBS 1966年製
です。

いやー、これはマジでニアミントでした!
(そのせいで、コメント履歴が「他にこれ以上、何を望むでしょうか」しかなく、今更ながら自分をうらめしく思いながら、思い出しながら書き綴ります、、、)

LG-2の後継機として1962年頃からネーミング新たにラインナップされた60年代スモールボディの代表格。
ラージガードにアジャスタブルサドル、63年頃に一時的にプラスチックブリッジや65年前後からのナローネック採用など、主要モデルに準じるスペック変更の変遷を経ています。
1960年に発売されたHummingbirdの超絶人気にあやかってJ-45もチェリーサンバーストがデフォルトカラーと変わり、B-25も例に漏れずチェリーサンバーストで登場します。
兄弟機であるB-25 3/4も同様でした。
たしかにチェリーサンバーストもかっこいいのですが今までGibsonのトレードマークだったブラウンのサンバーストを捨ててまでオンリーワンにする必要があったのか?生産効率は70年代ほど迫られていない筈ですし単純な発想?両方選べていてもよかったのかなぁーと現代人は感じるところです。

そのサンバーストが60年代後半にようやくレギュラー復活するのですが、それは過去のサンバーストとは全く違う風貌で、一般的にTBS(タバコブラウンサンバースト)と呼ばれるカラーでした。
これはこれで渋みの強い好印象のカラーですが、結果当時の経営体制下では61年頃まで存在していたタイプのサンバーストカラーは復活すること無く終わるのでした。

それにしても綺麗過ぎる個体でした。
本当にタイムマシーンコンディションは存在する、という事、実際にこういう個体を目の当たりにすると「綺麗すぎるからリフじゃない?」とか不安げにならずに自信をもてます。

そして60年代最後期モデルの象徴でもあるホットスタンプ。
最初「何のマーク?」って流していましたが、これ、6本の弦を指で抑えているイメージなんです。

と言われても一瞬「え?え?どゆこと???」ってなりません?(私はなりました💦)
たぶん、こゆこと⬇です、、、

いや、もうチョーキングとか、そんな次元じゃないですから、、、!
自分、よく頑張った!!!
オレンジのポチ丸🟠が爪ってことでOKでしょう。

さてさて、この個体、綺麗過ぎてケースももちろん、ハングタグもスタンプが薄くならず鮮明なまま用紙も綺麗に残っていました。
$190.00、今ならネックが折れたままでも、いや、ネック無くても買いますねwww
実際は、1$=360¥の固定為替の時代ですからざっと7万円ほど、それでよく言われる大卒初任給が2万円以内の時代ですからやはりおいそれと買えるシロモノでは無かった立派なギターです。
そもそも日本には入って来ていなかったのでは?

そして一番驚いたのが冒頭のこちら!

ポ、ポリッシュのスプレー缶、、、、、?????
過去に買付などで弦1セットの箱などのヴインテージは見たことがありますがコレは初めてです、しかも美品!A+!
個人的には後にも先にもこの1本です。
これ楽器店で今並んでても「Gibsonの新製品?」ってくらい違和感ない、、、
ただしお買い上げ頂いた際には、お付けしましたが「絶対噴射しないで下さいね!」と力強くご注意差し上げました。
いや、ホントにナニがナニしてどうなるか分かりませんから。
右のトラスロッドマニュアルもなかなかなモンですね。

もちろん内部もスーパークリーン、アジャスタブルサドルも「もしかして俺、ファースト回し??」って感じでした、、、

こんな個体、今出てきたらもうトンデモナイPriceでしょうね!
値付けするのワレワレデスケド、、、
でも無い事は無いですよ!こういうふうに入ってくる事がありますから!
年単位で出会いを探し待つのもヴィンテージの懐の深さ、楽しさです。
来るべきその時の為に、ぜひ店頭にある楽器には触れてみて下さい。

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