Ibanezからスポットモデルとして“EHB”シリーズにショートスケールモデルが登場!
2021-03-28
イシバシ楽器梅田店 スタッフの古谷です!
いつもイシバシ楽器梅田店ブログにお越しいただきありがとうございます。
私のオススメのベースをスペックと共にご紹介させていただきます。
今回ご紹介したいのはIbanezから販売されているヘッドレス・スタイルベースの“EHB”シリーズ。こちらのシリーズのスポットモデル『EHB1000S』について見ていきましょう。

『Ibanez / EHB1000S-SFM Sea Foam Green Matte 』 |
■目次 |
・“EHB”シリーズの特徴について
・ショートスケール仕様とロングスケール仕様
・本体の重量について
・ギターからベースというマルチプレイヤーにオススメ
・主な仕様について
■“EHB”シリーズメーカーコンセプト |
“EHB”シリーズは2020NAMMにてニューモデルとして発表されて以来その演奏性の高さと圧倒的なコストパフォーマンスが話題を呼び人気シリーズとなりましたね。
今回スポットモデルとして発売された『EHB1000S』はシリーズ初のショートスケールモデルとなっています。これまではロングスケールもしくはマルチスケール仕様のものとなっておりました。
この辺りに関しては後ほど触れていくこととしてまずは“EHB”シリーズ共通の仕様について見ていきます。
■“EHB”シリーズの特徴について |

《Ergonomic body design》
〈立奏/座奏を問わず完璧なバランスで奏者に収まるよう、人間工学に基づいて設計したEHBボディ・デザイン〉
〈ホーンは立奏時にボディとネックとのバランスを取るとともに持ちやすい形状に、高音弦側のボディ・カーブは特に座奏時のフィット感とバランスを重視して設計〉
〈ボディ表面の肘が当たる部分には傾斜をつけるコンター加工〉
〈また、体に触れる部分のボディ・エッジにはすべて滑らかなRをつけて処理〉
・fenderなどのトラディショナルスタイルなベースとも違和感なく持ち替え可能です。

《Slanted body back》
〈ボディ裏面は低音弦に向かって薄くなるよう大胆にカット、これにより座奏時にフィット感を高めるとともに、指板インレイを見る目線の角度を考慮して設計〉
〈併せてハイ・フレット域へのアクセスを容易にするため、高音弦側のホーン裏はスクープするようにカット加
工〉
・ボディバランスが良く座奏時には、スッと居て欲しい位置にベースが来ます。

《Chambered body》
〈ボディの鳴りをより感覚的に感じられる、チェンバー加工〉
〈ホロウ・ボディのようにボディ内の振動をそのまま体感することで、奏者は自身の”鳴らしている音”をより認識できる〉
〈僅かながら軽量化にもつながっています〉
・長時間弾いていても疲れ知らずの軽量な重量感です。後程、重量に関しても見て見ましょう。

《MR5HS mono rail bridge w/string spacing adjustable saddles》
〈独自設計、新開発のヘッドレス専用ブリッジ〉
〈ブリッジエンド部を回すことでチューニングします。この回し心地が固いことが他社製品の弱点でしたが、独自の設計に加えてテフロン製ワッシャを採用し、回しやすさを獲得〉
・チューニングに関しては他のヘッドレスベースと比べても回しやすさを感じます。

〈サドルは左右に1.5mm動かすことができ、弦と弦とのスペース(弦間ピッチ)を可動範囲内で任意に設定可能です。プレイスタイルに合わせた細かなセッティングが可能〉

《Newly designed headpieces for EHB》
〈独自設計、新開発の専用ヘッドピース〉
〈裏側から6角レンチで回すことで、簡単に弦をセット&リリース可能〉
・専用の弦ではなくスタンダードなタイプの弦を使用できます。弦の巻き方や巻き数を気にしないでいいのですばやく楽に弦交換ができます。
■ショートスケール仕様とロングスケール仕様 |

今回スポットモデルとして発売された『EHB1000S』は本シリーズ初のショートスケールモデルとなっています。これまではロングスケールもしくはマルチスケール仕様のものとなっておりました。
それではネック周りのスペックを見ていきましょう。
●スケール(メーカースペック表より)
EHB1000 Scale : 864mm(ロングスケール)
EHB1000S Scale : 762mm (ショートスケール)
EHB1005SMS : 812 – 762mm(ショートマルチスケール)

ショートスケールのほうが102mm、つまり10cm短く設計されていますね。ベースを抱えた時のヘッドまでの距離はかなり近くなることになります。
●フレット数(メーカースペック表より)
EHB1000 24F
EHB1000S 24F
両モデルとも同じ24F仕様となっています。スケールが異なっているにも関わらず同じフレット数ということはどうなるかと言いますとフレット間の距離がショートスケールになると狭まるということになりますね。
それではフレット間の距離にどのくらいの差があるのか、1フレット目から2フレット目のみですが最も差が出てくれると思われますでのそちらの幅を測ってみました。
EHB1505(ロングスケール)

EHB1000S(ショートスケール)

●1フレットから2フレット(当店在庫機種より測定)
EHB1505(ロングスケール) 約47mm程度
EHB1000S(ショートスケール) 約42mm程度

その差は約5mm程度となります。同じフレット数ですがスケールが変わる分フレット間の距離も変化していますね。
ロングスケールからショートスケールになるとネック部だけでかなりコンパクトな作りになりました。ショートスケールとなるとそれ特有の弦のテンションの緩さから出る音のルーズさが気になるところですが、それもまたヘッドレスベース特有のタイトな音でうまく中和されサウンド、プレイアビリティ共にロングスケールのベースと比べても大きな違和感はない印象です。
■本体の重量について |
重量に関しても見ていきましょう。
●重量(梅田店在庫個体)
EHB1000S 約3.00kg
EHB1005MS 約3.15kg
EHB1505 約3.15kg
楽器自体、重量に個体差があるような製品ですので必ずしもそうではないかと思われますが、スタンダードなエレキベースは平均4.00kg程はありますので、比べればシリーズ通して見ても軽量なモデル達です。
■ギターからベースというマルチプレイヤーにオススメ |
ベーシストの皆様“EHB”シリーズは気になっていただけたでしょうか。ブームの再来ともなっているヘッドレススタイルベース。メーカー数あれどその中でも10万円台で確かなクオリティとコストパフォーマンスの良いところから初めてのヘッドレスベースにうってつけのシリーズとなっています。是非一度体感していただきたいと思います。
今回ご紹介したスポットモデル『EHB1000S』はショートスケールということもありますのでコンパクトで軽量なベースを探されているベーシストの方はもちろん、普段ギターを弾くがベースも弾くことがあるというマルチプレイヤーの方にも、プレイアビリティにおいてギターとの差異が少なく持ち替えがスムーズになるという点でオススメしたいですね。
いかがでしたでしょうか。今回はヘッドレススタイルベース Ibanez “EHB”シリーズその中でもスポットモデルである『EHB1000S』のご紹介でした。
今ならブログに登場した以外のモデルの在庫も数点ございますので是非ご来店の上お試しください。

『Ibanez / EHB1000S-SFM Sea Foam Green Matte 』 |
■主な仕様について |
neck w/Graphite reinforcement rods
Body:American Basswood body
Fretboard:Roasted Birdseye Maple fretboard w/Abalone off set dot inlay
Fret:Medium Stainless Steel
Bridge:MR5HS bridge (19mm string spacing)
Neck pickup:Bartolini BH2 neck pickup
Bridge pickup:Bartolini BH2 bridge pickup
Equalizer:Vari mid 3 band EQ w/EQ bypass switch (passive tone control on
treble pot)
Machine Head:Ibanez custom headpieces
Hardware color:Black
String gauge:.045/.065/.085/.105/ (D'Addario EXL165)
最後までお読みいただきありがとうございます!
ベース選びの参考にすこしでもなれば幸いです。
古谷がお送りしましたそれではまたの機会にお会いしましょう!