新年明けましておめでとうございます!
梅田店管楽器担当 須谷でございます!
なかなか気軽にお出かけも出来ないお正月となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私も今年は巣籠りのために難しいと名高いゲームを買ってチャレンジしてみましたが、難しすぎて全然進みませんでした…

さてさて今回は前回に引き続き…
バンドレンのアルトサックスリードの比較企画第二弾!
前回はクラシック向けのリードをご紹介しましたが今回はジャズ向けリードにスポットを当てていきます。

緑色のJAVA(以後、緑JAVA)と赤色のファイルドカットのJAVA(以後、赤JAVA)、
ZZ、そしてV16の4種類を見比べ、触り比べ、吹き比べていきますよ!
まずは前回と同じくメーカーサイトの図をお借りして、それぞれの削り方や厚みの残し方を見ていきます…
と、その前に!前回のおさらいです。
ファイルドカットとアンファイルドカット、覚えていますか?

この写真の場合は左側がファイルドカット、右側がアンファイルドカットになります。
この辺りは前回詳しくご紹介しているので、それって何?という方はぜひぜひ前回の記事も読んでみてくださいね!
前回の記事はこちらです!
→https://www.ishibashi.co.jp/windpal/detail/25239


(下段左端の「FILED-RED CUT」と表記されているのが赤JAVA、その隣のJAVAとだけ表記されているのが緑JAVAです!)
まずはざっくり、クラシック向けとジャズ向けで削り方がどう違うのかを見比べてみます。
弓上の線は尖っているほど中心部に厚みがあり、そのサイドの斜面が薄くなるという意味です。
下段のジャズ向け4種類は、特にV12やV21と比べると、中心部に厚みがあまり残されていないのがよくわかります。
これによってリードがより自由に振動するようになり、ジャズやポップス、ロックといったパワフルな演奏が可能になるというわけです。
ジャズはクラシックと比べると、マウスピースをやや緩めに加えたり、人によって演奏スタイルが異なる場合があるので、それによっても得られる音色が変わってきます。
そんなスタイルの自由さもジャズの魅力のひとつなのかもしれませんね。
今回ご紹介するジャズ向けリードは…赤JAVAのみがファイルドカットです。
アンファイルドカットのリードは主にジャズ向きの音色と言われているので、
今回はアンファイルドカットが多めです。

それでは続いてジャズ向けを中心に見ていきます!
ファイルドカットの赤JAVAは表皮の削り方だけでなく、緑JAVAと比べてやや中心部が厚めで、サイドが薄くなる削り方になっています。
緑JAVAは、全種類で比較しても一番削り方がなだらかですね。
柔軟で、最大限振動する部分の幅が広いので反応の良さが特徴とされています。
あとはリード先端の角がやや立っています。
ZZとV16はよく似ていますが、先端にかけてZZの方がなだらかで、V16は中央がやや厚めといった感じです。

続いて現物チェック。
左から緑JAVA、赤JAVA、ZZ、
V16です。
削り図と同じ順で並べるべきでしたね…スミマセン
前回同様、中心部の厚みは触ってみても何となくわかります。
今回は赤JAVAが顕著に違いを感じました。
こうみると表皮の削り方もけっこう個体差ありますよね~

そして裏面チェック。
前回のV12やV21同様、下の方に種類を書いてくれていますね。
緑JAVAと赤JAVAはどちらも「JAVA」としか書かれていませんが、
ファイルドカットかアンファイルドカットかで、赤か緑かを見分けることができます。
さてさて今回もこの時間がやってまいりました。