Cole Clark Guitarの使用木材について。
2020-09-10梅田店アコースティックギター担当の池永です!
デザインがとっても個性的なコールクラークのギター。
店頭で、「なんだ?この見たことないメーカー」「変わった杢目の木使ってんなぁ。」って思った方も多いのでは?

コールクラークっていうメーカーは、
アダム・コール氏とブラドレー・クラーク氏によって起業され、その2人の名前から名づけられました。
現CEOであるMiles Jackson(マイルス・ジャクソン)氏率いるコールクラークは、創業2001年とアコギブランドの中でまだ浅い歴史ですが独特の製造技術を持ち独自のサウンドを確立、急激にその名を轟かせた新鋭ブランドです。ギターはすべてオーストラリアにて製造・製作されております。
伝統的な構造に加え、革新的なデザインや技術を併せ持ち、ナチュラルなサウンドを奏でる、軽くて強い、そんなユニークなギターブランドです。

コールクラークには、大きく分けて3つのボディ形状がございます。
中出も人気の2機種「Fat Lady Series」と「Angel Series」について、過去ブログに詳しく書かれていましたので、下記リンクでご確認下さい。
ColeClark通信:コールクラークとは~シェイプのご紹介~

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今回はコールクラークギターの木材についてご紹介したいと思います。
コールクラークの商品名(型番)で、使用されている材がわかるようになっています。
(型番例) (例)CCAN2EC-BB
まず最初の「CC」は「コールクラーク」、次の「AN」が「Angel Series」(ここが「FL」になるとFat Lady、「LL」になるとLittle Ladyになります。)
数字はグレードで1~3のグレードがございます。
数字の後の「E」は、エレアコ仕様に付き、「C」はカッタウェイ仕様のものに付きます。
「-(ハイフン)」の後が、トップ材、サイド/バック材の表記になります。
・BB…Bunyaトップ、Australian Blackwoodバック/サイド
・BR…Bunyaトップ、Indian Rosewoodバック/サイド
・SB…Spruceトップ、Australian Blackwoodバック/サイド
・BMS…Bunyaトップ、Queensland Maple Silkwoodバック/サイド
・SR…Spruceトップ、Indian Rosewoodバック/サイド
・BM…Bunyaトップ、Queensland Mapleバック/サイド
・CB…Cedarトップ、Australian Blackwoodバック/サイド
・SRE…Spruceトップ、Indian Rosewoodバック/サイド、Ebonyブリッジ&指板
・BLBL…Australian Blackwoodトップ/バック/サイド
・CRE…Cedarトップ、Indian Rosewoodバック/サイド、Ebony指板
・RDRW…Redwoodトップ、Rosewoodバック/サイド
・RDBL…Redwoodトップ、Australian Blackwoodバック/サイド
・HB…Huon Pineトップ、Australian Blackwoodバック/サイド など…
あまり他のギターメーカーでは見かけない木材の名前が多々見られますよね?
この見かけない木材がコールクラークの「個性的な見た目」の特徴になっています。
トップ材、サイド/バック材別に、個々の木材の音質特性を書いておきますね。
◆トップ材
Bunya(ブンヤ/バニヤ)
― コール・クラーク・ギターで最も人気のある木材です。85%のユーザーはBunya材を選択します。この材は良く鳴り、とてもクリアーな低音で、バランスのとれた音を奏でます。スプルースよりも18%強く、伸びやかなサウンドが特徴的です。
CCAN2EC-BB Bunya Top

Tasmanian Blackwood(タスマニア・ブラックウッド)
― コア材に近く濃い色から明るい色、プレーンな木目から荒々しい木目まで様々。表板の材料としては、他響板と比べると堅めなので、低音の響きが少ないですが、コアに近い高音域の複雑な倍音が得られます。音の伸びが素晴らしく、弾いてみたくなる程の美しい外観が特徴的です。
CCFL2EC-BLBL Australian Blackwood Top

Californian Redwood(カリフォルニアレッドウッド~オーストラリア生育材)
― オーストラリアのメルボルン郊外近くのバララットに100年前に植えられ生育した木材。ピンク色でスプルースよりも明るい感じでバランスの良い響板です。
CCFL2EC-RDSO Redwood Top

Huon Pine(フオンパイン)
― タスマニア産で地球上で最も古い貴重な木材。この材の供給は厳しく制約され、70年代に洪水によって湖に沈んだフオン材を再利用して使われる。コール・クラーク・ギターが使うフオン材は3500年から4000年産を使用。ほんの少し黄がかった色合いで、豊かで大きな鳴りが得られます。
CCFL3EC-HB Huon Pine Top

◆バック/サイドの木材
Queensland Maple(クイーンズランド・メイプル)
― この材はバランスの良い自然な音色で、エレアコギターを活用する多くのプロミュージシャン御用達の材料。マホガニーの音と比較され、音の伸びが特徴です。
CCAN1E-BM Queensland Maple Back&Side

Tasmanian Blackwood(タスマニア・ブラックウッド)
― 裏板、横板の材料としては中低音域の鳴りが特徴で、コール・クラークの中で最も人気の高い裏板、横板の材料です。
Fat Lady CCFL3EC-BLBL Blackwood Back and Side

Queensland Maple Silkwood(クイーンズランド・メイプル・シルクウッド)
― この材の音は、タスマニア・ブラックウッドと低音に特徴があるローズウッドの中間的なサウンド。音が伸びる良材です。
CCFL3E-BMS Queensland Maple Silkwood Side&Back

などが使われています。
どうですか?少しは音のイメージは掴んでいただけたでしょうか?
なかなか文章で音のイメージはつかめないですよね?^^;
イシバシ楽器梅田店では、コールクラークのギターを数多く展示しておりますので、是非一度試奏してみて下さい!!
【梅田店のCole Clark在庫】
今回触れさせて頂きました、材質以外にも、コールクラークギターはピックアップ/プリアンプ・システムも魅力的です!
これについては、また次回、特集したいと思っております。
Cole Clark Official YOUTUBE
安月名莉子といっしょに弾こうよ!アコースティックギター
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