そろそろ本気で終止符を打とうか、、、
2019-07-20 ※本日の内容は、いつも以上に特に主観が入っております。同調頂くもよし、反発頂くもよし、ですが、実践される場合はご自身の責任にてくれぐれも宜しくお願いします。こう断っておかないと、何かと責任転嫁、自己主張の時代ですから、、、
俺(おいら)のジャパンヴィンテージ列伝!
本日はこちら!

で、結局、弦は緩めるの? そのまま?
つ、ついに、
大胆に、禁断の、扉を開く時がやって参りました。
皆さんを悩ませる永遠のテーマ
ネットを中心とした情報の交錯、プロとしてのメーカー、リペアマン、楽器店でも見解が分かれるところ。
果たしてジャパヴィン編集長は何を憂い、何を思う、、、
まずは緩める派のご意見
“だってネック反るでしょ”
“ブリッジ付近も持ち上がるし”
“楽器店もほぼほぼやってるし、なんか安心できる”
続いて緩めない派のご意見
“ネックは弦をきちんとチューニングした状態がベストになるようにセッティングされているからむやみに緩急を付けるべきでない”
“サウンドが一定に保てる”
‶すぐ弾けるし、そもそも問題が起きた事がない”
他にも色々あるでしょうが、大筋こんなところでしょうか。
で、どっちなんだ???と
うん、やっぱりどっちが絶対!というのはありません。これは正直仕方ない
その中でジャパヴィン担当の答えは
『緩め、ない』です!!!
緩める派の方は、過去に放置しておいてとんでもないトラブルに見舞われた、楽器店、リペアマンに怒られちゃった、って経験をお持ちで二度と痛い目を見たくないから、あるいは、そういう話をよく聞くから予防している、という方が大半でしょう。
実際、当店でも通常はこちらをオススメしてお買上げ時お渡ししています。
緩めない派の方は、今まで持ってきた楽器はどれもトラブルを起こした事がない、音がいつもいい!、弦が切れちゃうじゃん、トラブルが起こるのは緩める緩めないの問題ではなくギターの製造工程の問題、といった経験則に基づく方が多いのではないでしょうか。
実際、当店でもこちらはお客様から込み入った相談を受けた時のみお伝えしています。
で、先程の“私は緩めない”
手前味噌ですが、よほどのコレクターの方々でない限り、我々楽器店スタッフは物凄い本数のギターを過去から現在に至るまで手に取って見てきています。入門用でもしっかり作られている物もあれば、逆に手工品だからこそデリケートなものまで。
その中で、実際弦を緩めなかったが為にトラブルに見舞われるほうが確率的には非常に高いです。
ですので一般的には緩めるようにオススメしています。
では、何故私は緩めないのか?
緩める必要性を感じないから
おっと、でっかく出てしまいました(汗)
これは決して上述の反った経験がないから、という事ではありません。
実際反ってエライ目をみた事も多々あります。
そういうギターは、それでも気に入って使いたいものなら緩めながら管理しています。
でも、それは張りっ放しありきでの結果論です。
やはりネックにとっては常に均一の張力がかかっている事がベストだと考えます。
しいてはそれがサウンドに多分に影響を与えると考えます。
(常々ギターの音の構成分は半分くらい?以上は?ネッククオリティ&ネックコンディションにある、と感じています)
でね、この議論の根っこの部分を紐解くと、何が問題の根底にあるか見えてくるんです。
弦を緩めるor緩めない事によってトラブルが起こらないようにしたい
という事ですよね?
でも、
トラブルって起こっちゃダメなんですか?
“いやいや、なにかトラブル起こったら、それこそネック周りなんか目も当てられないくらいの高額な修理代かかるやん!”
“大切な愛機に手を加えるなんてとんでもない!”
ってところからの各意見ですよね?
お金かけて直せばいいじゃないですか
何度も何度も調整して、10年、20年大切に使っていけばいいじゃないですか
本当に大切なギターなら、最悪10万以上かけてネックリセットしてでも使い続けるものではないでしょうか?
ここ、お金の話だけになってませんかね?
確かに趣味にかけられる金額、買った値段より高額になるリペア代、色々な障壁があります。
ですので、
お金がかからない、保証対象という事を優先するのか
ギターのポテンシャルを最大限引き出すためには手段は厭わないか
オーナー様それぞれで何がベストであるかをその都度考えて判断頂ければよいと思います。
正直、運不運もあります。
でも気に入ったギターの運命なら共存しませんか?
そしてそれよりも温度湿度管理のほうがよっぽど重要だと思います。
ネックトラブルと思われる症状の根本原因がここにある場合はかなり多いです。
『だから私は緩めない』
今日はめっちゃ真面目な話をしてしまいました。