レスポールってどんなギター?偉大なイノベーターの遺産、改めて湊が思うこと。
2016-07-18 イシバシ楽器梅田店 Sales Expert & Gibson Custom Authorized Product Specialist 湊 です。何かものすごい仰々しいですが、ギターめっちゃ好き、という肩書きだとお考え下さいませ。さて本日はGibson Festival 延長戦最終日!前回と延長戦、改めてGibsonのギターをたくさん触って思うのは…レスポールはロックなギターなんですよってだけでは済ませたくない、そんな思いだったのです…。レスポールで作られる未来、きっとまだあるはずなんだ…というわけでご覧下さい!【イシバシ梅田❤Gibsonフェス!】
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イシ梅 湊です。本日はGibson Festival 延長戦最終日。スーパーなお祭りの最終日なので、Les Paul について見ていきたいと思います!

Les Paul と言えば、Les Paul & Mary Ford のレスポール氏のモデルなのはご存知ですか?たくさんのヒットソングを持っている当時超がつく売れっ子ジャズミュージシャン。スタンダードとして今でもプレイされるHow High The Moonなどが代表曲です。 カワイイ❤レスポール氏は多重録音を発明したことでも有名ですね。レスがいなければLes Paul は勿論のこと、Pro ToolsなどのDTMも存在しなかったわけです。偉大なギタリストにしてイノベーターなんです。

そんなレスポールモデル。ボディはバックのマホガニー材とトップのメイプル材の貼り合わせが特長。厚みの比率は当時かなり試行錯誤して決定した様です。後はトップのコノ美しいアーチも魅力。このマホガニーとメイプルの比率があのサウンドのキモです。音響特性の組み合わせで、しっかりサウンドを狙って作られています。行き当たりバッタリではない計算された比率です。さすが老舗Gibson。
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そしてABR-1ブリッジ。演奏中弦が切れたらコマが吹っ飛んでしまう(ー ー;)ので、後にワイヤーがかけられ、更にオクターブチューニングの幅を広げるためにナッシュビルブリッジが開発されます。

そしてこれがディープジョイント、ロングテノンと呼ばれるトコロです。ボディとネックを治具で挟み接着が容易に出来るように設けられました。ココは作業効率のためだったので後に撤廃されます。ディープジョイントに関してはサウンドへの影響として、ボディへの振動効率が高まると言われます。意外と見落とされがちなんですが、サウンドは色んな要素の結果なので、ネックヒールの形状なんかも重要です。ここも年代によって変わるポイントですね。
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一度は生産完了したLes Paul。それを表舞台に引き戻したのは新世代のギタリスト達でした。エリッククラプトンやジミーペイジ、ジェフベック挙げたらキリがないほど!楽器はプレイヤーと共にあるんだな、と感じるポイントですよね。50年代に基本設計は完成したLes Paul。その後色々な試みがなされましたが、現在でも愛されているのが復刻モデルというのが面白いですね。その楽器で鳴らされた音楽が楽器を作っていくんですね。

Gibson Festival期間中に沢山のGibsonに改めて触れましたが頭に浮かぶのは様々な時代に鳴らされた音楽。時代の要求に応えて多彩なサウンドをくれるLes Paulを見ながら次の新世代にもレスポールで時代を切り開いて欲しい!レスポールで鳴らされる新しいサウンドを聴いてみたいと思いを馳せた延長戦でした!
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イシバシ梅田Gibson Festival、いつもに増してたくさんのお客様にご来店いただき厚く御礼申し上げます!これからもイシバシ梅田はGibsonのギターを愛していきたいと思います!お楽しみに!